釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

10月15日 波とウネリがあるな

2015年10月15日 | 日記
昨日からの北東の風と、ウネリが今日も残っている。

大島の西側を通り、水島方向に船を走らせる。

大堂津沖を通るときに、北東からの波と風が来ている。

「沖に出られるかな」

鞍崎灯台下アタリから見ると、水島の南には何隻かの船が出ている。

よく見ると、結構な上下動がある様だ。

私も水島の前を通り、水深90メートルのアタリまで出てみる。

途中は、結構な波とウネリがある。



写真だと素人撮影なので、どうしても分かり難いが2メートルくらいの波はある。

波と波の間隔が狭い、要するに波長の短い波だ。

船が、大きく揺さぶられる波になっている。

釣りをしようと思えば、暫くは出来ない事もないだろうが、足場が安定しないだろうな。

ジギングや鯛ラバは、上下動が激しすぎるとやりにくい。

魚探で確認すると、時化の日はベイトの映り形が大きい。

海底から20メートルくらい、立ち上がっているベイトも映し出されている。

つい、ジギング用の竿を握ってしまう、衝動に駆られる。

其処は我慢して、安全優先で引き返すことにする。



2メートル位あるウネリに後ろから押されて、船のスピードが急に上がる。

気を付けないと、船のバランスを崩してしまう。

大島の内場に戻り、油津方向に船を戻す。

裸バエ辺りに来たときに、裸バエ前では波がさほど無いように見えた。

暫く、ここで鯛ラバを引いてみよう。

魚探では、小さいけれどベイトの固まりが映っている。



船仲間の漁師さんもやって来た。

「北東のウネリが凄いですね。沖の方は白波が立ち始めていますよ」

「台風の影響かな。チョット早い気がするけどね」

私は裸バエの前に、仲間の漁師さんは尻高の前で、それぞれ鯛ラバを引いてみる。

その間も沖を見ていると、波が返って立つ白波が段々と近づいてくる。

北東の強風が近づいている印だ。

波も高くなってきた。



鯛ラバにコッコッとしたアタリが来た。

楽しみながら上げてみると、大きなフグ。



こんなフグがいたら、針は直ぐにやられてしまう。

漁師さんに連絡したら「全然アタリが来ない」と、言っている。

「私にはフグが来ました。諦めて帰ります」

11時過ぎ、今日の釣りを諦めて帰港した。

この北東の風、台風の影響も少しはあるだろうが、天気予報を見ていると、高気圧に挟まれた気圧の谷に風が吹き込んできているとの事だった。

この後に、台風の影響が出始めたら、来週中頃くらいまでは波が取れないだろうな。

10月14日 気分爽快、釣りは楽しいな

2015年10月14日 | 日記
大島の東側に出たとき、北東からの波が気になった。

「天気予報では、朝の内は西風と言っていたはずなのに…」

目指すポイントは、水深80メートルと深場になるので、その波と風が気になる。

ポイントの海域に着くと、北東の風と波で船が揺れる。

しかし、そんな事など吹き飛ばすくらい明るくて、釣りを楽しむのが、今日のお客様3人組。

到着して、直ぐにジグを落とす。

「流れが速いな」

諏訪さんが呟いたとき、アタリが来た。

「おおっ。来た。来たよ!」



幸先良いスタートに、船内の気分も盛り上がる。

上がってきたのは、型の良いイトヨリ鯛。

「何して食べれば、美味しいかな」

釣ったら、食べる。

釣りの基本かな。

今度は、堂ヶ尾さんにアタリ。

「余り引かない」



上がってきたのは、小さいが真ハタだ。

「これ、美味しいですよ」

船首の方では、今村さんが大物を狙って竿を振っているが、まだアタリが来ない。



ここからが、本日の盛り上がりを見せていく。

クライマックスな釣りになっていく。

「来た!これは大きい!」

堂ヶ尾さんの竿が、大きく曲がっている。

底潮が速く、北東の風の影響もあってラインが相当出ている。

「うぉっ!おりゃ!」

リールを巻く手に、力が入っているのが伝わってくる。



諏訪さんからも、今村さんからも注目の眼差しが注がれる。

「見えた!鰤だ!」

「おおっーでかい!」



上がってきたのは、5キロ近い鰤(ハマチクラス)

「やった。嬉しい。」

「記念写真を撮りましょう」

「腕がきつくて、上がらん」

でも、顔も心も気分爽快の満面の笑みだ。

その勢いで、直ぐにジグを投入。

すると、「来た!又来た!」

再び堂ヶ尾さんにヒットした。



魚とやり取りする姿も、楽しそうで船内の雰囲気が益々盛り上がる。

上がってきたのは2キロクラスの真鯛。



鰤に続いて、真鯛、絶好釣だ。

今度は、諏訪さんに大きなアタリ。



何度も、何度も強い締め込みがおそってくるが、歯を食いしばって耐える。

「きつい。たまらん。腕が痛い」

必死にリールを巻き続ける姿に徐々に獲物が上がってきた。

「見えた。鰤だ」

「いや違う。ハンマーシャークだ」

背鰭と、胸鰭に針がガッチリ掛かっている。

タモで掬い、針を外して直ぐに放流。

「鰤かと思った…。」

「大丈夫。今日は直ぐにアタリが来るよ」

堂ヶ尾さんが、諏訪さんに声を掛ける。

この頃から魚探に映るベイトの影が、徐々に立ち上がって、柱状になっていく様になった。

「これは、釣れますよ」

私も、船のハンドルを握る手に力が入る。

この後、暫くエソとサゴシのアタリが連続する。



この状況を、打破したのは今村さん。

「ジギングは初めてです」

と、船首の方で黙々と振っていた竿にアタリ。



「重いです。なかなか上がってこない」

暫くすると、少し沖合に白い魚影が見えてきた。

「ニベです。スレ掛かりかな」



しかし、本日最高のドラマが待っていた。

船を元の位置に戻し、船首を風上に向けたときに諏訪さんに強烈なアタリ。

最初は、瀬掛かりかと思った次の瞬間、“大物”がいきなり走り出した。

諏訪さんが、前のめりになるくらいの強烈な走りだ。

「おおっ、ラインが無くなる。止まらん」

船首に立ってもらい、船で追い掛ける。

堂ヶ尾さんと今村さんも協力して、北東の風と波で船が揺れる為、諏訪さんを支える。



魚探を見ていると、“大物”は瀬周りをゆっくりと時に激しく動いているみたいだ。

どれくらいの時間、追い掛けたのだろう。

ラインを巻き取っては走られ、走られてはラインを巻き取るを繰り返したが、再度の強烈な走りに耐えられずラインが切れた。

「上がらん…。これを取らないといかんな…」

口惜しい気持ちと、やるだけのことはやって逃げられた、ある種の達成感みたいな物を感じる。

この後、大島の内場で暫し休憩した後む、再び本日のポイントの海域に戻る。

再び、堂ヶ尾さんが活躍する。

戻って直ぐ「来た!」と竿が曲がる。



時折、ジジッーとドラッグ音を響かせながら、獲物が浮いてきた。

「鰤だ!」



無事、タモに収まったのは4キロクラスの鰤(ハマチクラス)

堂ヶ尾さんの絶好釣はまだ止まらない。

「又来た!」

今度は、美味しい魚のハガツオ。



「ジグが着底出来ない」

と言っていた諏訪さんにアタリ。

上がってきたのは、ヤズだ。



ここで、北東の風が一段と強くなって、波も高くなってきたので納竿とし、帰港した。

絶好釣の堂ヶ尾さん、釣り上げた鰤以上の大物もヒットして、可成りやり取りを繰り返したが、針が外れた物もあった。

明るい雰囲気で、船内を楽しくしてくれる諏訪さんも、手強い相手とやり取りをした。

初めてのジギングに、最後まで手を抜くことなく、やり遂げた今村さん。

楽しい時間は、本当に過ぎるのが早いと感じた。




10月13日 釣ったけど…ジグが

2015年10月13日 | 日記
朝はゆっくりと起きて、ラグビーワールドカップの、日本対アメリカ戦の録画を見た。

昔から、ラグビーの試合を見るのは好きで、今回は南アフリカ戦から声を上げ、手を叩きながら応援している。

そんな理由で、出船は9時30分過ぎとなった。

水島海域に到着すると、鏡の様なベタ凪。



昨日は、西風が強くて予定時間より早く帰ることになったのに…。

今日は、一人なので色々と調べて回りたいし、鯛ラバにジギングを楽しみたい。

先ずは、ベイトの調査から。

海が凪ぎな事と、潮が下り潮になっていること。

また、ハガツオや鮫などのフィッシュイーターが回っていることから、ベイトがなかなか見つからない。

岩陰や、沈み瀬の窪みなど変化のあるところには、少しだがベイトの影が映る。

潮の変化が一番の原因だろうが、ベイトが見つからないとジギングは難しいだろう。

取り敢えず、鯛ラバから開始する。

水深70メートルとやや深いが、潮が余り流れておらず、仕掛けは真っ直ぐに落ちていく。

海底から10メートルを中心に攻めていく。

「おっ」久し振りのアタリが来た。

竿先を叩く感じから鯛に違いない。



上がってきたのは2キロ弱の真鯛。

久し振りに釣る感触は、楽しい。

次のアタリも直ぐに来たが、ある程度巻き上げたところで針外れ。

別のポイントで、鯛ラバを引いている船仲間からも連絡が来たが、やはり針外れが多いとのことだ。

気を取り直して、鯛ラバを落としていく。

着底と同時に、何かが鯛ラバの仕掛けに、纏わり着いているのが分かる。

一定の速さで巻いていると、針掛かりした。

引き具合からして、鯛なのだが小さそうだ。



上がってきたのは、500グラム程度の真鯛。

それでも、鯛は鯛。

嬉しい気持ちで記念写真。

船を元に戻して、今度はジグを引いてみる。

やっぱり、最初はエソの猛攻撃。

連続して、エソが当たってくる。

それでも、諦めず瀬周りを攻めていると、ガッンと重々しいアタリ。

「やった!」

ドラッグが逆回転し、ラインが引き出される。

それでも、竿を立てて力勝負で巻き続ける。

海面に姿を見せたのは、4キロクラスの鰤(ハマチクラス)



2日前に取り逃がしているだけに、嬉しい。

もう一枚と思ったが、風が少し南が入って波が立ち始めた。

来たときとは、随分違った様子になってきた。

「そろそろ帰るか」

そう思って、ジグを回収し始めたら、ガッと音が聞こえた気がした。

ジグが、ガッチリ瀬掛かりした。

200グラムの大事なジグが、何とか回収しようと引いたり揺すったりしていたら、プッンとリーダーが切れた。

「ああ、ジグが…」

嬉しいの後に、気持ちも沈み、そのまま帰港した。

10月12日 出足良いね

2015年10月12日 | 日記
狙っていたポイントに、船が入っている。

どうしよう…。

その船の邪魔にならないギリギリまで近くに行き、そこから流すことにした。

「ベイトの影は、底に張り付いています」

西風がやや強い中、釣りスタート。

船を風上に向けて立てるため、フィッシングサポートリモコンを利用する。

仕掛けが安定する様に、風に船が凪がされすぎない様に、気を付けてハンドルを操作する。

1流し目から、畠中さんにアタリ。

「来た。来ました」



竿先を叩く、鯛独特の引きをしている。



上がってきたのは、2キロ弱の真鯛。

「嬉しいです。念願の真鯛が釣れました」

笑顔が満開の畠中さん。

今度は船首に立ち、一つテンヤで鯛を狙っている、久家さんにアタリ。



これも、鯛独特の引きを見せている。

上がってきたのは、良型のチダイ。



今日も、出足は良い調子だ。

2流し目、潮は上り潮が動いて、潮の色も青味があり良い感じだ。

船がゆっくりと、北方向に流れていく。

魚探にもベイトの影が、幅を持って映る様になってきた。

畠中さんに、再びアタリが来た。



「私は、左ハンドルの竿を使うとアタリが来ます」

左右どちらでも、リールが扱える器用さの持ち主だ。

上がってきたのは、良型の真鯛。



この日は、畠中さんの調子が、徐々に上がってきた。

3流し目にも、ヒット。



「私は、今日は大満足です」

と、とても嬉しそうに話をされている。

4流し目にも、同じ型の真鯛が上がった。



「初めて、鯛を4匹釣りました」

ここまで喜んで貰うと、私も嬉しくなってくる。

この後、水島周辺から大島周辺、裸バエ周辺と西風を避ける様に移動したが、思う様なアタリが来なかった。

西風で、風波が立つ様になったのを機に、帰港した。

10月11日 珍しいハタやね

2015年10月11日 | 日記


このハタの名前、ご存じの方は少ないのではないでしょうか。

「ツチホゼリ」と言う名前のハタです。

小笠原アタリに多いハタで、九州では数が少ない珍しいハタです。

とっても美味らしいのですが、私は食べたことも無く、釣り上げられたのを見たのは今回が初めてです。

朝は少し西の風が強く吹いていたが、都井岬方面を目指して船を走らせる。



目的は、先輩から教えて貰ったポイントの確認、と釣りの実践。

ポイントに到着すると、先着の船がいたが、瀬の確認だけをして、離れた位置に船を移動する。

潮の流れを確認して、釣りを開始する。

ジグを投じて、直ぐに渡辺さんとBさんにダブルヒット。



鯛とは違う、重々しい感じの引きだ。

「あっ」と言うBさんの声。

針が外れた様だ。

渡辺さんの釣り上げた魚は、良型のヒラメ。



「鯛ラバをチョットやってみる」Bさんが仕掛けを変更。

そのBさんに又しても、アタリ。

上がってきたのは、良型のアカハタ。



渡辺さんにも、強烈なアタリがあり、竿が海面に突き刺さる。

竿を握る手に力を込め、耐え続けるがリーダーが切られた。

「大きな根魚の様な感じだった」

悔しさが、伝わってくる。

一通り、ポイントを確認した後は、水島に引き返す。

この頃から西風が強くなって風波が立ち始めたが、釣りに大きな支障にはならない。

ベイトの群れを探して、暫し船を走らせる。

「ベイトの影は映ってないけれど、ここから流してみましょうか」

昨日の実績を考慮して、流す位置を決定する。

西風に押されて船が流されていくと、魚探にベイトが映し出され徐々に大きな固まりになっていく。

ジグを落としてシャクリ始めると、直ぐにBさんにアタリ。



リールからラインが引き出されるドラッグ音が、心地よく聞こえる。

上がってきたのは、4キロ近い鰤(ハマチクラス)

続けて、渡辺さんにもアタリ。



海面近くまできて、強烈な反転を見せて抵抗する。

何度も、ラインを出しては巻き上げを繰り返す。

上がってきたのは、これも4キロ近い鰤(ハマチクラス)

私も、ちょっとジグをしゃくってみた。

着底と同時にアタリがあり、上がってきたのはニベ。



このニベが釣れる前に、私にも青物の強烈なアタリがあったのだが、ラインに傷があったのか取り逃がしてしまった。

「くそっ。口惜しいしてたまらん。ジグを返せ!」

本当に口惜しい。次こそは釣り上げてやる。

因みに切れたラインはPE4号でした。

この後は暫くサゴシの猛攻にあい、ジグを取られたりリーダーを傷つけられたりで、青物が当たる前に邪魔が入り始めた。

船を流す場所を変えたとき、冒頭のハタが当たってきた。



Bさんが鯛ラバに切り替えて数投目。

海中に見えたときは、大きなチヌに見えた。

しかし、海面にぽっかり浮かび上がって、珍しいハタだと気が付いた。

これも4キロ近い大きさだ。



「何て名前?」

私は図鑑で見たことはあるのだが、名前を思い出せない。

「帰って調べてみる」

「兎に角、このあたりでは珍しいハタやが」

「美味しいどかい」

「海中に見えたときは、チヌに見えたね」

等々、船中の会話が弾む。

その後、小型の鯛を数枚追加したが、西風が強くなったところで帰港した。