まだ、ヒメノコンギクの開花には早いのだろう。つぼみもまだ小さい。
先日、道の駅なるさわで求めてきたハコネギクの方は、次々とほころんでいる。
ハコネギク、箱根でとか、箱根駒ケ岳の山頂で見られたことからの命名という記述が散見される。関東から中部の山地の草原に自生する野菊なのだろう。ミヤマコンギク(深山紺菊)などとも呼ばれるようだ。
羽衣も、粟粒のようなつぼみが赤く染まってきた。ほころぶ時が楽しみだ。
この時期、カリガネソウは元気いっぱい、一日花だが次から次へと咲いていく。
いつぞや鉢に挿し穂をしたスズカケソウ、時充ちて、そのほとんどが活着したようだったので坪庭に移植した。環境の違いに驚くかと思ったが、いまのところ健やかに育っているようである。
「今年は咲かないだろうな! ホトトギスさえ抗うことができい未曽有の酷暑に負けたんだね。なんと、情けないことよ。」
--謂れのない誹謗の言葉を擲って申し訳なく思っている。時期尚早であったのだね。時が至れば、ほれっ、この通り、つぼみが膨らんできたではないか。
もう十年来、猫の額に仮住まいしていたホトトギスが、この節の酷暑のせいかあらかた萎凋してしまった。
こんなにもホトトギスが弱いものかと不思議な気がしたものである。
それまでは、総じてホトトギスとは丈夫なもので、さほど手のかからぬ花だと思っていたのだ。
弱弱しく見えるシロバナホトトギスなのだが、実生1年目なのでこじんまりしているが、身の丈に不釣り合いなほどの大きな花をほころばせている。
何度も記述したが、玉川ホトトギスはとうとうつぼみを付けることなく葉を落としていった。小さな脇芽が出てきたので、潰えてはいないが心配は絶えない。
黄花もダメかと思ったが、こちらは杞憂だったようで、少ないがつぼみが見えてきている。
白花も、鉢植えにしてある去年の株は見るに堪えないほどの弱り様だ。
実生苗と、地植えにした一部の株だけが、なんとか花を咲かせ目を楽しませてくれている。これが僥倖といえば僥倖だ。
今年は、花の常識とやらが通用しない年だったのではないだろうか。いや、もう今年だけとは言えないのかな、地球沸騰化の時代なのだから・・・・・・。
ハコネギクやら、カリガネソウやら、いま咲く花を一つ、二つ
弱きモノ、汝の名はホトトギスなり!