「山椒」という語彙そのものは季語ではないという。
「「切山椒」は新年の季語、「山椒の芽」「山椒の皮」「山椒の皮剥ぐ」「山椒味噌」「山椒和」は春の季語、「山椒の花」「花山椒」「青山椒」は夏の季語、「山椒の実」「実山椒」は秋の季語」(by Wikipedia ウィクショナリー日本語版より引用)
う~ん、ナニモノかと複合してそれぞれの季語となるようだ。てぇ~ことは、この表題には季語がないということか?
いや、いや、「爆ぜる山椒」ということで、「実」を連想させはしないだろうか。だけど、明示的に季語がないとだめなのかな?
では、こんな風に変えてみたら・・・。
ぱちぱちと 爆ぜる山椒 秋満つる
ぱちぱちと 爆ぜる山椒 秋満てぬ
あっ、「満てぬ」の「ぬ」は否定の助(動)詞「ない」じゃないよ。動作・作用の完了や陳述の確認を表し、堀辰雄の小説とか、あの聖子ちゃんとか、スタジオジブリとかで用いられた「風立ちぬ」の「ぬ」なのである。「風が立たない」のではなく、「風が立った」のであり、「風が吹かない」のではなく、「風が吹いた」のである。
坪庭はもちろんのこと路傍にさえも、花がだんだんと少なくなる。ネタ探しも大変だ。しかし、視点を変えると、話材は尽きない、のだと思う。日々日記を上げられるよう視野を広げなければ・・・・・・。