SaltyDog

               by kaji

被災地復興支援レポート:岩沼(5/12)

2011-05-07 | 被災地復興支援
岩沼駅を降り、iPhoneの地図を頼りに岩沼VCを目指す。同じ方向に
歩く数名を発見。 7時10分 VC到着。既にものすごい人が
列を作っていた。


<到着した時点での列>


<30分もしないうちに、私の後ろにできた列>

今日で参加3日目という近くに居た男性に様子を
伺ってみると、私が並んでいるあたりで、だいたい前から500人
位だと。そして昨日はこのあたりから後ろの人は、活動に参加できな
かったそうだ。 若干不安がよぎる。

受付開始は8時30分だという。 何もすることがなく、大勢のVの
時間が無駄に過ぎていく。 数名の方に話しかけてみた。 50代
前半と思われる男性KUさんは、浦安から参加とのこと。この日が
2日目だと。仙台市内から参加のSAさんは、現在市内に単身赴任中
だとか。 京都から参加のNIさんは、新幹線に乗って朝着いたとこ
ろだと。



8時30分頃になるとハンドマイクでVCの方が説明を始めた。
そしてまもなく少しずつ列が動き始めた。先頭が見えた。まるで
ディズニーランドのアトラクション並の列である。
動き始めたと思ったら、ピタリととまってしまった。どうやら列が
進んだというより、間隔が狭まっただけのようだ。


<先頭がようやく見え始めたところ>

つづく

被災地復興支援レポート:岩沼(4/12)

2011-05-07 | 被災地復興支援
5月2日、出発当日の昼、VCに電話を入れてみた。 しかし2つ用意
された電話番号にかけても、呼び出しはするがつながらない状況。 
ホームページをチェックすると、活動に参加できなかったVも多数
いたとのこと。 しかし、この期に及んで後戻りはできない。とにかく
行ってみて、ダメだったら飲んで食ってお金を落としてこようと
考えた。

仕事から帰宅し、食事を済ませ、風呂にも入り、作業着に
着替える。 あらかじめ準備していた荷物など、最終チェック。
新宿を23時30分発 なので、それまで、行きつけのBARで飲む。

新宿のバス乗り場に到着。作業着姿の同士が居るだろうと思って
見回すが見当たらず。 ちょっと当て外れ。 座席は前から2列目の
窓側。窮屈な席だ。

途中渋滞している所もあったが、2度ほど休憩を挟みながら、翌朝
6時頃仙台駅到着。身につける事のできない貴重品などをコインロッカー
に預け、6時27分発の電車に乗り、岩沼を目指す。

仙台駅と岩沼駅の間は約20分ほど。 駅からVCまでも徒歩20分
である。

つづく

被災地復興支援レポート:岩沼(3/12)

2011-05-06 | 被災地復興支援
被災地の何処へ行くか、できるだけ人手を多く必要としている場所へ
と考えたが、重要なことはやはり交通手段である。 自家用車を持たない
私は、電車かバスで現地入りすることになるわけだが、東京から被災地
へ向けた支援ツアーバスなどは、すでに予約で満杯。 被災地向けの
格安バスもゴールデンウィーク前には終了となっていた。

ここ数年、城巡りの旅で高速バス利用には慣れていることもあって、
いつものサイトから高速バスをチェック。 現地到着時刻などを考え
あわせると、仙台が最適なように思った。 仙台市内で宿泊場所を探す
が、なかなかなくて、結局はカプセルホテルを予約。 バスも同様に
東京・仙台で往復予約完了。

ところがGWが近づくにつれて、災害ボランティアセンター(VC)の
様子が変わってきた。 ボランティア(V)が殺到し、センター側が
処理できなくなるため、県外・個人の受付を一時中止すると発表された。
それでも根気よくホームページなどをチェックしていると、南三陸の
VCと岩沼のVCはどうやら受付を行っていることを確認。南三陸まで
行く術を持っていないので、私は岩沼を目指すことにした。

つづく

被災地復興支援レポート:岩沼(2/12)

2011-05-06 | 被災地復興支援
被災地復興支援に参加を決めた後、まず準備しなくてはならないもの
がいくつかある。 さしあたって何を持っていくか。 もちろん
滞在日数にもよるが、私の場合2日間の活動を予定していたので、
新たに購入した物は概ね以下の通り。

1.長靴(安全靴:つま先に鉄板の入ったもの)
2.作業着 上下
3.ヘルメット(必要か否かわからないが、髪の毛もないし)
4.防塵マスク(一般的な使い捨てのものよりも、もう少し良いもの)
5.防塵メガネ(これは必要ないと思ったが、極めて安価であったため)
6.雨合羽

そして、既に持っているもののうち、持参するものは

7.ゴム手袋&ゴム付軍手
8.タオル

その他には、着替えや食料、水、携帯電話と充電器、デジカメ、薬、
財布等こんなところだろうか。

それから、忘れてはならないのが、「ボランティア保険」への加入。
「いたばし総合ボランティアセンター」は、21時30分まで開いていて
仕事帰りに加入手続き完了(天災型 600円)。 ただし、センターの
ある板橋本町まで行くのに大手町から片道260円かかった。

これでだいたい準備は完了。 

つづく

被災地復興支援レポート:岩沼(1/12)

2011-05-06 | 被災地復興支援
「私にできること」など、何もないかもしれない。 それでも
何か、そう、何かできるかもしれない。 時間的、経済的な問題が
許されるのなら、少しだけでも、役立てるのではないか。 いや、
決して、役に立たなくても、私の心は許されるのではないか。
そんな思いから、今回参加させていただくことにした。

過去にも書いたかもしれないが、実は「ボランティア」という
言葉があまり好きではない。 あまりにも軽々に引用されるから
であるのと同時に、「奉仕」と同様に受け止められることが多い
からだ。 本来のボランティア精神というものは、他人のためでは
なくて「自分のため」というものだと理解している。 まさに
今回、被災地支援に参加された方の多くは、「ありがとう」と
言われるのではなく、自らが「ありがとう」と言って帰ってきて
いる。 そんな光景をニュースで何度も目にした。

さて、私が今回参加させていただく目的は3つ。

(1) 微力ながら、瓦礫のひとつでも運び、なにかの役に立ちたい。
(2) 誠に不謹慎極まりないが、被災地の現状をこの目で確認したい。
(3) 参加レポートを書くことで、活動に参加してみようかなと
    いう思いを抱く人を1人でも増加させたい。

こんな思いからレポートはスタートする。

つづく

被災地復興支援レポート:岩沼(序2)

2011-05-05 | 被災地復興支援
風呂に入ったあたりから、実はこみ上げてくる涙がとまらない。
私は被災地復興支援などと言って、なにか手伝った気になって
疲れたーとか何とか言っていればそれでいいが、地元の方々は、
毎日なんだ。この先も数年間はこの状態が続く。

ただ、私が出会った方々は皆さん、気丈であり常に前向きで
いらっしゃった。 その姿勢から、たくさんのことを学ばせて
いただいた。

身内を亡くされた方、家を流されてしまった方、津波を目に、
命からがら逃げた方、いろんな方からお話を聞く機会をいただいた。
テレビのニュースなどでも報道さらているが、実際に生の声を
伺うと、その惨状の臨場感は全く別物である。

その方は言う。 行政の方針は、皆で歩調を合わせて、一律の
対応をと言うが、それぞれ皆農業の規模が異なるわけで、一律に
なんてことはあり得ないと。 誰に何と避難を受けようとも、
私はこのGWの間に、Vの皆さんの力を借りて、何としても
がれきの撤去だけは済ませ、新たな作物の栽培を始めたいのだと。

そうすることで、周辺の農家も、あそこがやってるんなら、うちも
やるべ。 と士気があがるはずだ と。

被災地復興支援レポート:岩沼(序)

2011-05-05 | 被災地復興支援
今朝7時頃、帰宅。 「疲れた」という言葉は使いたくないが、
文字通り「疲れた」。

まず、ベランダで栽培を始めたハーブに水をやり、汚れた衣類を
洗濯し、小腹が空いたのできつね蕎麦を作って食し、風呂に入り、
ようやく、大好きな飲み物をいただきながら、ブログを書こうという
心理的状態に。

詳細レポートは、今後書くとして、とりあえず全体的な感想を。

私は宮城県の「岩沼」という被災地の復興のお手伝いをさせて
いただいた。 わずか2日間という期間ではあったが、それだけでも
感じるところは多くある。

まず、被災地への支援(ボランティア:V)は、全く足りていない。
さらに、Vの意志が、活かされていない。 3分の2の時間は無駄に
なっている。ボランティアセンター(VC)の方も頑張ってくれて
いるのだが、特に、岩沼のVCのスタッフは皆さんすばらしいと思う
のだが、それでも、もっともっと方法を考えなくては、あまりにも
チャンスロスが多すぎる。 無駄になっている時間を仮に時給換算
すると、莫大な金額になる。

効率を求める私は、2日目、有志を伴い単独行動をとってしまった。
これには賛否両論あるだろうが、そうせざるを得なかったし、また
結果的には正解であったと確信している。(詳細はまた別途)

今後、私のレポートをご覧いただいた方が、一人でも復興支援に
参加しようという気持ちになっていただけたなら、私に与えられた
小さな役割を達成することができるのではないかと考える。

もう一度言う。被災地への支援は、全く足りていないのだ。

<左 カテゴリー一覧に「被災地復興支援」を設定>

被災地復興支援

2011-04-26 | 被災地復興支援
被災地の復興にむけた取り組みのお手伝いが少しでもできたら
と思っていたが、休みの都合や、現地での宿泊場所の問題などで、
半ばあきらめていた。 しかし、ややハードなスケジュールでは
あるが、その道が残されていたので、参加させていただくことにした。

29日 バーベキュー

30日 早朝より新幹線と在来線を乗り継ぎ「萩」へ。

 1日 「津和野」を巡り、夜津和野を発つ

 2日 朝7時に新宿まで帰ってくるので、そのまま出勤。

    ※ここまでは先日書いた。

    同じ2日の夜遅く、高速バスで新宿を発ち「仙台」に。

 3日 早朝「仙台」着 その後 ボランティアセンターを訪れ
    復興支援に参加。  この日は仙台のカプセルホテルに
    宿泊。

 4日 復興支援参加2日目。 17時には終わるようなので、
    終了後バスに乗り込む。

 5日 早朝 新宿に着。

ちょっとハードすぎるだろうか。 一応バスと宿泊先の予約は
済ませた。あとは体力勝負。 いつまで若いつもりでいるのだ。