SaltyDog

               by kaji

蕎麦

2017-01-29 | 勝手にミシュラン(飲食店編)
たかが蕎麦、そう、たかが蕎麦である。
気取ったもんじゃない。

そうであるから、ごちゃごちゃと文句を言うこともないはず。

されど蕎麦。 なんとも残念な店に足を踏み入れてしまった。

高円寺には美味い蕎麦屋がある。 西荻にも、三鷹にもある。

問題の場所は吉祥寺。 先々週は南口の「ほさか」という店に
入った。この店は手打ち蕎麦で、蕎麦も天ぷらも合格点。
ただ、地下であることに加え、なんとなくじめじめした感じと、
閉塞感が否めない。

そこで、新規開拓。 サンロードを入って少し行ったところに
ある、靴屋さんの地下。「砂場」という店。 数人が並んでいた。
なんとも覇気のない店員が何名様ですかと尋ねる。

10分ほども待っただろうか、店内へ。

メニューを見ると、手打ち蕎麦なのか? と思えるほどの
価格設定。 しかしどこにも手打ちとは書いていない。
ざるそばは、田舎蕎麦風の黒い麺で、もりそばは更科の白い
蕎麦らしい。 天もりを注文。 すると、天ぷらはかき揚げか、
エビ3本が選べると。 エビ3本に。 さらに、つけ汁を
暖かいものと、冷たいものが選べるらしい。 天つゆのことだと
思い、暖かいものをおねがいした。

さほど広い店内でもないし、厨房にしてもごく一般的な広さだと
思うが、店員が厨房にオーダーを通すとき、なぜかマイクを通して
注文するスタイル。ありえない。 ま、まだこれは許す。

ビールを飲みながら、蕎麦と天ぷらの到着を待つ。

蕎麦が来た。 ま、まぁ~、こんなもんかな。いや、でも盛りが
ちょっと少なくないか? あれ?つけ汁が・・・温かい?
そうか、注文の時、天つゆかと思ったのは、実はつけ汁のことか。
天ぷら(エビ3本)が来た。 何これ? 素人が揚げたの?
これで1500円? もう、そのヒドさに唖然とした。
居酒屋の小皿みたいな皿に、天紙も敷かずにふにゃふにゃの
衣をまとったエビが、確かに3本ただ乗っかっていた。

蕎麦も天ぷらも店員も、何一つよいところのない店。
さらにコストパフォーマンス最低。 再び訪れることはない。
決して。


この世界の片隅に

2017-01-04 | 映画の話
My評価:★★★★☆

テアトル新宿。 もう記憶にないほど遠い昔、株主優待券を
いただいて何かを観に行ったかもしれない。 映画の記憶では
なくて、株主優待券の記憶である。

30年以上の年月を経て、そのテアトル新宿にて観劇。
事前に席予約をしていったから、スムーズに入ることができたが、
各上映時間ともに、席は満席、立ち見も出る状態。

この映画を、ビールとポップコーンを手に観ることに、若干の
罪悪感を感じつつも、最後まで飲み干す。

悲しさのなかにも、なんとなくぬくもりを感じとることができ、
それでも、戦争の悲惨さを直接的な戦闘とは違った側面から
訴えた内容で、心に届くものが多くあった。

主人公の「声」 いい声してたな。
あまちゃんは見てなかったけど。