◆自由な投句箱/花冠発行所◆

主宰:高橋正子・管理:高橋句美子・西村友宏

3月13日(水)

2013-03-13 10:24:52 | Weblog
●下地鉄
落日の欠くるとこなく春の海(原句)
落日の欠くるとこなく春海へ★★★★(正子添削)
春の夕日の大きく、たっぷりとした感じがよく出ている。(高橋正子)

つつじ咲き花の垣根となりにけり★★★
梅の花古木に咲けば床におく★★★

●小口泰與
連翹の空を明るく拡げたり★★★
役を降り今生ゆたか花青木★★★
たんぽぽや笑顔えがおで浄土へと★★★

●迫田和代
あちこちに干し網のある島の春★★★
道端の菫の青に足を止め★★★
広い野にばらばら低く春の花★★★

●黒谷光子
供花切りに辿る山道馬酔木咲く★★★
頼りなき木橋を渡り犬ふぐり★★★
遠嶺の東も西も春の雪★★★

●桑本栄太郎
青空へうすきみどりや土佐みずき★★★
枝の揺れ眼下に芽吹く橋の上★★★
遅き日の母に連れられ三輪車★★★

●河野啓一
春耕田はや下草の青く萌え★★★
つくしんぼ摘んで遊びし子らのこと★★★
紅椿門辺の彩に八重の花★★★

●小西 宏
春の陽に鞘豌豆の柵を編む★★★★
莢豌豆もここのところの陽気に蔓を伸ばしてきた。柵を編んで絡ませる用意をする。暖かい春の陽とみずみずしい莢豌豆の葉が優しい取合せとなっている。(高橋正子)

膨らんで悪魔のように桜の芽★★★
夕風に白木蓮の咲き初むる★★★
コメント (1)
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