ROCK & CINEMA DAYS

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ガールズバンド・ランナウェイズ

2007-03-05 16:11:34 | ロック
ランナウェイズと聞いて「あ~、下着で歌ってたお姉ちゃんたち」と思いつく人はもう少ないでしょうか。
「音の映画館」というサイトを見ていたら、ランナウェイズの「チェリーボンブ」を発見したので、思わずクリックしてみました。いや懐かしい。この映像は日本のテレビ番組に出演した時のです。
私のあやふやな記憶によれば、ランナウェイズが来日した時に出演したテレビ番組はフジの「夜のヒットスタジオ」とNHKの「レッツゴーヤング」だったと思います。
「チェリーボンブ」は間奏部分でボーカルのチェリー(のちに「シュリー」と表記されるようになった)が、大股開きでマイクコードを太股に巻き付けるアクションをするのですが、フジはその時にしっかり下側から太股ドアップで撮ってたんですね。
で、NHKはその部分にくるとカメラを他のメンバーに向けて、大股開きはシャットアウトしてました。当時メンバーと同い年くらいだった私ですが、友達と「やっぱNHKらしいねえ」と語り合っていました。

ボーカルが下着姿―といっても中世の婦人下着みたいなやつなんですが―で歌い、メンバーは16-17歳の女の子たちということで、キワモノバンドの扱いを免れなかった不幸なバンドでした。
当時は今のようにガールズバンドが認められていなかったこともあり、もっぱらランナウェイズはルックスばかりとりあげられていました。あの篠山紀信がチェリーの写真集を作り、他のメンバーたちがブンむくれでチェリーを無視したと言うエビもありました。
でも一番人気があったのはドラムのサンディでした。ちょっとタレ気味の大きな瞳はとてもかわいかった。いかにも日本人ウケしそうな子でした。

そんなランナウェイズもメンバーがひとり抜けふたり抜け、結局は解散。その数年後、サイドギターだったジョーン・ジェットがソロで奇跡の復活!80年代初頭に「アイ・ラブ・ロックンロール」で全米1位になりました。この曲、ほんとカッコイイですね。
この曲で「日本でも大丈夫」と踏んだのか、来日公演を行ったジョーン。
私は京都でこの公演をみたのですが、あまり広くない会場なのに、ガラーーーーンなんですよ。前から20列くらいしか埋まってない。開演時に司会者が「本当は客席から立ち上がるのは禁止なんですが、今日は立って結構です。盛り上げてやってください
いやー、私もライブは何度か行ってますが、司会者がここまで言うライブは後にも先にもこれだけですね。
ステージでもジョーンは何となくヤケクソっぽかった(そりゃそーだ)。以来、来日してないと思うんですが。

ランナウェイズがオリジナルメンバーで出したアルバムは3枚なんですが、2枚目「クイーン・オブ・ノイズ」なんかグレード高いと思うんですがねえ。もう廃盤ですけど。
ジョーンが中心になって作ったアルバムで、ボーカルも半分はジョーンです。チェリーより歌うまいし、音楽センスあるしで、チェリーはいたたまれなくなって脱退したんでしょうね。
3枚目は日本でのライブアルバムです。これ聴くと、ランナウェイズ実力もあったのになあ、としみじみ思います。

ところでチェリーと言えば、「奥様は魔女」のタバサ役だったというまことしやかな噂が当時流れましたが、これはガセらしいです。