私は基本的にテレビは夜しか観ない人間なんですが
ずっとずっと前、NHKが大好きな義父母につきあって
連続テレビ小説を観てたことがありました。
山口智子が唐沢寿明と結婚するきっかけになった
「純ちゃんの応援歌」です。
この中で、主人公の妹(現・松平健夫人が演じてた)のセリフで印象に残る物がありました。
妹は歌が得意で
NHKの「のど自慢」に出てチャンピオンになります。
自信をつけた彼女は
難関の宝塚音楽学校を受験して合格します。
でもその後
いつまでたっても役がもらえない。
後輩たちにも抜かされていく。
実力のなさを知らされた彼女は宝塚を去ります。
ジャズシンガーとなってキャバレーで歌い始めた彼女を
弟が「お姉ちゃんは歌がうまいなあ」と励まします。
その時、彼女は寂しそうに言いました。
正確なセリフではありませんが、こんな内容でした。
「でもね、お姉ちゃんは、これ以上うまくならへんのよ。
自分の限界がわかってるってことは、つらいことなんやよ」
このセリフに「う~ん」と感じいってしまいました。
芸術や運動の才能って
生まれつきのものだなあとよく思います。
歌のうまい子、絵の上手な子、字がきれいな子、足が速い子…。
幼少期は、特に努力しなくても、他の子より優れてます。
そこから努力して才能を開花させるわけですが
いくら優れた子が努力しても、ほとんどの子が限界という壁にぶち当たります。
「歌姫」「巨匠」「メダリスト」などの称号を得る人は、世界でも一握りの人たちです。
学業も同じじゃないでしょうか。
あまり認めたくはないですが
生まれつき「頭のよい子」というのは
確かに存在するみたいです。
やっぱり努力して勉強しても
生まれつき「頭のよい子」にはかなわない。
うちは今年大学に入学した長男と
今年高校に入学した次男の2人の子供がいます。
2人とも同じ高校で部活も同じ。
3年ちがいなので、長男の卒業後に次男が入学、と言う形で
一緒に所属していたわけではありませんが…。
2人とも部活でヘトヘトになり
特に長男の頃は「県の強化指定校」だったので練習もハード、
勉強できる状態ではありませんでした。
でも地元では一番の進学校なので
卒業生の多くはさんぜんと輝く有名大学へ進学しています。
親としては
「そんなしんどい部活なんかやめて、勉強に専念してちょ。大学に入ればいくらでも好きなことできるやん」
と言うのですが、2人から返ってくる言葉は同じでした。
「帰宅部で、レベルの低い大学へ入ったら、それ以上かっこ悪いことはない」。
どこまでがホントがわかりませんが
今年東大に合格した長男と同学年の子は
3年生の9月まで勉強せずにゲームばかりしていたとのこと。
9月に親にゲームをとりあげられ
それから真面目に受験勉強したらしいのですが
マユツバだなあ。
でもずっと成績トップだったそうだから
生まれつき才能があったんだろうと思います。
その前年に東大に合格した生徒は
夏まで部活に励んでたというし
そんな実例をみていくと
部活にも入らず真面目に勉強するのがバカバカしくなるのもごもっともで。
「自分の限界」って
確かにあるんだよね。
夜回り先生こと水谷修さんも言ってました。
「大人たちが子供に言う最大の間違いは『やればできる』ということ」。
水谷さん曰く、
私が努力して荒川静香のようになれるか?
イチロー(松井秀喜だったかも)のようになれるか?
なれません。
だけど
「やってもできない」と思っちゃうと
「努力」をしなくなっちゃうよね。
それを阻止するために大人たちは
「やればできる」という幻想を子供たちに植え付けるんだろうな。
限界の話とはズレちゃうけど
よく親は子供が遊んでると「勉強しなさい」って言います。
私も言います。
でもそう言われて
「ハイッ」と勉強する子、いますか?
もし子供が「さて、勉強でもするか」と思っている時だったら
「勉強しなさい」って言われると
絶対、意地でもやらなくなると思います。
言われてやるもんじゃないわね、どんなことでも。
ほっとけば、そのうちに
やりたくなった時に勉強しだすだろうし
いつまでたっても勉強しないんだったら
それは本人が興味も必要も感じてないっつーことで
知らん顔しとけばいいんでしょうね。
いずれにせよ
まわりが決めてやるんじゃなくて
本人がすべて選択していくべきでしょう。
まわりが決めてやったら
将来、失敗したときに、まわりのせいにしちゃうしね。
逆に、自分が選択して失敗したことは
納得できると思います。かなり遠回りになるけど。
子育て後期になって
ふと雑感してみました。
ずっとずっと前、NHKが大好きな義父母につきあって
連続テレビ小説を観てたことがありました。
山口智子が唐沢寿明と結婚するきっかけになった
「純ちゃんの応援歌」です。
この中で、主人公の妹(現・松平健夫人が演じてた)のセリフで印象に残る物がありました。
妹は歌が得意で
NHKの「のど自慢」に出てチャンピオンになります。
自信をつけた彼女は
難関の宝塚音楽学校を受験して合格します。
でもその後
いつまでたっても役がもらえない。
後輩たちにも抜かされていく。
実力のなさを知らされた彼女は宝塚を去ります。
ジャズシンガーとなってキャバレーで歌い始めた彼女を
弟が「お姉ちゃんは歌がうまいなあ」と励まします。
その時、彼女は寂しそうに言いました。
正確なセリフではありませんが、こんな内容でした。
「でもね、お姉ちゃんは、これ以上うまくならへんのよ。
自分の限界がわかってるってことは、つらいことなんやよ」
このセリフに「う~ん」と感じいってしまいました。
芸術や運動の才能って
生まれつきのものだなあとよく思います。
歌のうまい子、絵の上手な子、字がきれいな子、足が速い子…。
幼少期は、特に努力しなくても、他の子より優れてます。
そこから努力して才能を開花させるわけですが
いくら優れた子が努力しても、ほとんどの子が限界という壁にぶち当たります。
「歌姫」「巨匠」「メダリスト」などの称号を得る人は、世界でも一握りの人たちです。
学業も同じじゃないでしょうか。
あまり認めたくはないですが
生まれつき「頭のよい子」というのは
確かに存在するみたいです。
やっぱり努力して勉強しても
生まれつき「頭のよい子」にはかなわない。
うちは今年大学に入学した長男と
今年高校に入学した次男の2人の子供がいます。
2人とも同じ高校で部活も同じ。
3年ちがいなので、長男の卒業後に次男が入学、と言う形で
一緒に所属していたわけではありませんが…。
2人とも部活でヘトヘトになり
特に長男の頃は「県の強化指定校」だったので練習もハード、
勉強できる状態ではありませんでした。
でも地元では一番の進学校なので
卒業生の多くはさんぜんと輝く有名大学へ進学しています。
親としては
「そんなしんどい部活なんかやめて、勉強に専念してちょ。大学に入ればいくらでも好きなことできるやん」
と言うのですが、2人から返ってくる言葉は同じでした。
「帰宅部で、レベルの低い大学へ入ったら、それ以上かっこ悪いことはない」。
どこまでがホントがわかりませんが
今年東大に合格した長男と同学年の子は
3年生の9月まで勉強せずにゲームばかりしていたとのこと。
9月に親にゲームをとりあげられ
それから真面目に受験勉強したらしいのですが
マユツバだなあ。
でもずっと成績トップだったそうだから
生まれつき才能があったんだろうと思います。
その前年に東大に合格した生徒は
夏まで部活に励んでたというし
そんな実例をみていくと
部活にも入らず真面目に勉強するのがバカバカしくなるのもごもっともで。
「自分の限界」って
確かにあるんだよね。
夜回り先生こと水谷修さんも言ってました。
「大人たちが子供に言う最大の間違いは『やればできる』ということ」。
水谷さん曰く、
私が努力して荒川静香のようになれるか?
イチロー(松井秀喜だったかも)のようになれるか?
なれません。
だけど
「やってもできない」と思っちゃうと
「努力」をしなくなっちゃうよね。
それを阻止するために大人たちは
「やればできる」という幻想を子供たちに植え付けるんだろうな。
限界の話とはズレちゃうけど
よく親は子供が遊んでると「勉強しなさい」って言います。
私も言います。
でもそう言われて
「ハイッ」と勉強する子、いますか?
もし子供が「さて、勉強でもするか」と思っている時だったら
「勉強しなさい」って言われると
絶対、意地でもやらなくなると思います。
言われてやるもんじゃないわね、どんなことでも。
ほっとけば、そのうちに
やりたくなった時に勉強しだすだろうし
いつまでたっても勉強しないんだったら
それは本人が興味も必要も感じてないっつーことで
知らん顔しとけばいいんでしょうね。
いずれにせよ
まわりが決めてやるんじゃなくて
本人がすべて選択していくべきでしょう。
まわりが決めてやったら
将来、失敗したときに、まわりのせいにしちゃうしね。
逆に、自分が選択して失敗したことは
納得できると思います。かなり遠回りになるけど。
子育て後期になって
ふと雑感してみました。