機器の電源ケーブルは正しく接続されていますか。
知らない間に、装置が増えて来てしまっていませんか。使わない機器なのに置き放しになって、飾りとなっていませんか。
使っていない機器の電源を抜きましょう。待機電力の無駄が省けます。
電源を入れっぱなしの方が音が良い、安定すると言うことについては否定しません。今は緊急時、我慢しましょう。
使わない機器の信号ケーブル線は外しましょう。
信号ケーブルを通して、信号以外の電流(雑音)がループしているかもしれません。
コンセントにはプラスとマイナスがあるのはご存じでしょうか。差し込み孔の長い方がマイナス。短い方がプラスです。
これに合わせて、機器の電源プラグを差し込まなければなりません。
装置の電源は、壁のコンセントに直接繋ぐのが良いのですが、コンセント数が足りなければ、 そこから、電源タップを繋いでいる場合もあるでしょう。
交流なのだからどちらに繋いでも関係ない????? って
ううん、ちょっと待った!
機器の電位差、アースとの電位差を少なくしなければなりません。
では、減らすにはどうするの?
アース棒を地中深く埋めてそこをアースポイントにして機器のアースを取ると言うのが一つの方法です。
アースを取りたくて取れない場合があるでしょう。
幸い、アースが取れたとしてもそれ以前にすることがあります。
必要なのはテスター。アナログでもデジタルでも結構です。
機器同士を繋ぐ信号ケーブルを全て外し、機器の電源を入れます。
テスターを交流電圧測定に切り替えて、測定端子の黒棒の先端を手(人体を簡易アースと見立てています)で握り、赤棒の先端を機器のアース端子かRCA端子の外側(マイナス側)に繋ぎ、その電位差を測ります。
その数値がゼロになれば理想なのですが、通常はなりません。コンセントの差し込みを逆にして、もう一度、電位差を測ります。その二つの電位差の少ない方が正しい電源の差し方です。
全ての装置の電源を揃えた後に信号ケーブルを繋ぎ直します。そうすれば、機器間アース間の電位差が減ります。電位差がなければ、信号ケーブルのマイナス線(外部皮膜線)を通しての電流も流れない理屈です。
もし、接続に間違えがあったとしたら、あら不思議、何となく、音が静かになったような、音の見通しが良くなったような・・・・
なれば良いですね。これはプラシーボではありません。
接続ケーブルがRCAではなく、XLRバランスケーブルの場合は効果は少ないでしょう。多分・・・・。
家の場合、外部からの干渉を恐れて、バランスケーブルを使っています。尤も、機器がバランス回路になっていなければ意味はありません。プラシーボでしょうか。
*閑話休題
己を知り、敵(オーディオ装置)に対するのは、作戦上必要なことです。
いくら高価な装置でも、いくら評判の良い装置でも、自分でその良さが実感できなければ無駄です。
とは言っても、それが頭では分かっていても無駄な行動をしてしまうのが、オーディオファンと言うことなのでしょう。
オーディオに限らず、道楽というものはこれは共通している。分かっちゃいるけど止められない。