kamekutobu

ザスパクサツ群馬の応援、スローライフ、終活日誌、趣味、旅行

ラックス党

2011-06-17 20:37:25 | オーディオ

ラックスの真空管アンプはいろいろ使っていました。

A-3500、MQー80、MQ68C、MQ3045、CL3032・・・・・・、今はスーベニールとしてプリアンプ CL-36U(長期出張中)を残しているだけです。

この項はメモ。気が向いたら後で書き足すかもしれません。


LPプレイヤー

2011-06-17 20:12:00 | オーディオ

順序が逆になってしまいました。

自分はアナログ世代の生き残り と思っていました。

LP時代の方が長いと思っていました。歴史を紐解いてみましたら、CDプレイヤー元年は1981年。もう30年が経っているんですね。

CD黎明期のローディーの、パイオニアの・・・縦型CDプレイヤーも知っています。水平ローディングが理屈上は良いと思いますが、回転しているところを見せたかったのだと思います。

アナログ世代と思いこんでいた自分も既にデジタル世代なのかもしれません。

 

○ MICRO BL91  + 同 MA505

ベルトドライブプレイヤー、ダイナミックトーンアームの組み合わせです。

ターンテーブルの役割は正確な回転と回転ムラを減らすこと、ゴロを減らしてSN比を高めることことでしょう。

70年代頃はターンテーブルの軸をモーターに直結させるダイレクトドライブ方式とターンテーブルの外周にベルトを張り、そのベルトをモーターで移動させ、ターンテーブルを回すベルトドライブ方式が二大潮流でした。

ダイレクトドライブの雄がテクニクス。ベルトドライブの雄がマイクロでした。テクニクスはモーターのトルクを、マイクロはターンテーブルの重さ(慣性質量を高める)を重視していたように思います。

どっちもどっち、良いものは良いのでしょう。自分は機能を分化したMICROに惹かれました。

LPの直径は30cmと大きい。ターンテーブルに置くと、波打っているものもある。カートリッジがレコードの溝をトレースする時に、上下するのを知っていますか。溝への針圧は一定でなければならない。理屈的にはバネ圧を使うダイナミックバランス方式が合っている思います。

LPプレイヤーの場合、機器の水平をいかに正しくとるかが重要ですが、ダイナミックバランスはその条件が緩やかになる。テクニクスのジャケットサイズLPプレイヤーはリニアドライブのダイナミックバランスアームを使っていました。垂直置きもできるし、原理的には下向きに置いても再生可能なはずです。

LPのソリをどう軽減するか、上から押さえるか、中心軸は押さえられますが、外側に重量のある輪を乗せると言うタイプまで現れましたが、格好の良いものではありません。

ターンテーブルの内側と外側にゴムのパッキンを加え、その間のエアーを抜いて、ソリを軽減する方式が考え出されました。このアイデアをいち早く取り入れたのがMICROでした。BL-91もこの改造を行いました。

このアイディアは他のメーカーでも取り入れられ、LUXのPD350もその一つ。当時の私はLUX信者でしたから、どこか探せば、PD350が出て来そうです。

○閑話休題

ターンテーブルが重くすれば、回転ムラが減る。安定する。しかし、これを支える支持部の強度も上げなければなりません。いたちごっこの関係です。そこで考え出されたの、ターンテーブルを浮かして、軸への負担を減らせばよい。理屈です。磁石でSとNは引きつけ合います。NとN、SとSは反発します。磁力線が漏れ出ている。これがカートリッジに影響を与えていないかやや心配ではあります。

この方式を採ったのがLUX。ダイレクトドライブ方式のD444をSME3010R、SAEC 407と組み合わせて使っていましたが今まで自分が使ったLPプレーヤーとしては一番美しい。残念ながら、制御系の故障が多い機種で、うちのも例外ではありません。

ターンテーブルが浮かべば、軸を通しての振動が伝わりにくくなる。ハウリングマージンが高まる可能性があるのです。

MICROはエアーで浮かすと言う方式を採りました。自分の場合はSX-555FVWなのですが。エアーポンプでターンテーブルを浮かし、その一方でLPを吸着する。原理的には理想とも思えるものです。

ところで、フォノイコライザーの変わり者、YAMAHA HA-2( or  より小型のHA-3)をご存じでしょうか。

カートリッジを大別するとMM(ムービングマグネット)とMC(ムービングコイル)型があります。オーディオマニアの間ではMC方の人気が高かった。MC方は音質は良いけれど、出力電圧が低い。これの電圧を高めるフォノイコライザーに受け渡す必要性があった。昇圧トランスやヘッドアンプが必要だった。自分好みものを見つける楽しみもありましたが、その接続方法、配置によってハム音を拾ったり、苦労したものでした。

これは、カートリッジの出力が低いからです。低い出力をアーム、昇圧トランスを通じて、フォノイコライザーに繋ぐ。フォノイコライザー自体も高ゲインですから、十分なSN比を得るのは難しい。

HA-2はMCカートリッジの出力端子の信号(電圧)を専用ヘッドシェルに組み込まれたFETアンプで電流変換?し、その高められた信号をアーム配線を通して、専用イコライザーアンプ(HA-2)を通して、アンプの外部入力端子(フォノイコライザーではありません)に繋ぐものです。微少信号を引き回さないので、誘導雑音、外部雑音に強いのです。

これを聴いて、LPに対する印象は大きく変わりました。SN比の良いと言うのはこう言うことなのかと思いました。

残念ながら、既存のLPプレイヤーと組み合わせることが前提としたものなので、信号が通るルート(アーム内配線)を併用せざるを得ない。サテライトアンプへの電流と信号が同じルートと言うのはやはり抵抗がありました。

アーム内に電源用ケーブルを別に設ければ良い。そのためには、専用のLPプレイヤー、専用アームが必要です。YAMAHAはそこまではしませんでした。

このアイディア、今でも突き詰めれば、面白い品ができそうですが、どこかしないものでしょうか。

うちでもこれがヒントとし、計画され、実行されるのですが、それはまた別の話となります。