超空洞からの贈り物

様々なニュースや日常のレビューをメインに暗黒物質並に見つけ難い事を観測する、知識・興味・ムダ提供型共用ネタ帳です。

高圧線・超高圧線の電磁場が健康・環境に及ぼす影響

2009年05月04日 21時29分04秒 | Weblog
議会科学技術評価局(OPECST)は、1月29日に行われた標記公聴会の報告をこのほど公表した。概要を以下に示す。

1) 公聴会の目的
 高圧線並びに超高圧線(HT-THT)が発する極低周波(ELF)の電磁場が人体及び動物の健康に与える影響について、現状を分析する。

2) フランスの高圧送電線網
 フランス電力(EDF)の子会社RTEは、63,000~400,000ボルトの送電線を延べ100,000km有している。その4分の1が400,000ボルト、4分の1が225,000ボルト、2分の1が63~90,000ボルトの高圧線である。これら高圧線の65%が農村地帯に、また15%が森林地帯に敷設されている。これら高圧線網は75年前から敷設されつつある。

3) 健康と高圧線: 懸念の増大
 高圧線の計画に関わる公衆衛生上の懸念は次第に増えており、環境との共存問題を凌ぐ可能性がある。

4) 専門家の信用喪失
 別の面の大きな変化として、与えられた情報の信憑性を疑う傾向にある住民の前では、専門家や工事発注者の信用が失われることがある。このような状況下でリスクに対して未然措置が乱用されると、結果的に拒絶反応の原因を作り出すことになる。

5) 環境グルネル会議の結論
 環境グルネル会議は、一般市民への周知(特にインターネットサイトを通じて)、研究の進展、独立性と透明性の高い評価の保証が重要であるとする。また200m以下のHT-THT送電線の建設禁止案については、妥当な措置ではない。

6) 健康に対するリスク::仮定の段階
 特定の疫学的調査において、高圧線が発する電磁場と稀にある子供の白血病との間に何らかの関係があるとしても、新たな要素は生じておらず、因果関係は不確実で解明されていない。

7) 人体ばく露の測定事例
 フランスで実施された測定調査は次の二例がある。
 1)高圧線が発する電磁場は、100mを超えると周辺環境の電磁気ノイズと区別できないことが分かった。事例ではばく露の平均値は4マイクロテスラ(1999年に定められたEUの規格では100マイクロテスラ)であった。
 2)フランス全国から大人1,000人と子供1,000人が調査対象となった。子供へのばく露は大人に比べて小さいことが判明したが、これは子供は電車等の公共交通機関を使用しないことが主たる理由である。この場合のばく露の平均値は0.4マイクロテスラを下回っている。

8) 否定的受容の例
 高圧線周辺住民の受け止め方に関する民間調査では、動物または人体の機能障害や病気に焦点を当てている。この調査の視点では、予防の原則を守り高圧線下にはいかなる建造物も厳格に禁止すべきと主張している。

フェーズ6へ引き上げ判断が数日後にも下るか?

2009年05月04日 21時26分24秒 | Weblog
世界保健機関(WHO)のマイケル・ライアン警戒対策部長は2日、新型インフルエンザに関する記者会見で、警戒水準を「フェーズ5」から世界的大流行(パンデミック)を意味する最高の「6」に引き上げるかどうかの判断が、「数日で出る可能性がある」と述べた。

 同部長は、「6」への移行について、「差し迫っている」との認識も示した。

 WHOの基準では、人から人への感染が持続的に二つの大陸で確認されれば、「6」となる。アメリカに加え、英国、スペインなど欧州でも感染者が増えており、基準を満たす可能性が出ている。引き上げるかどうかの最終決定は、マーガレット・チャン事務局長が緊急委員会の検討を踏まえて下すことになる。

 ただ、WHOの警戒水準は、感染の地理的広がりだけを判定基準とし、症状の重さを考慮していない。今回のウイルスは「弱毒性」とされ、「6」に引き上げられても「強毒性」鳥インフルエンザなどと同等の健康被害の広がりを意味しない。ライアン部長は記者会見で、「6」になっても「過剰反応を避けるよう」呼びかけ、各国政府に引き続き「渡航制限」や「国境閉鎖」などの措置を取らないよう求めていく構えを示した。

今回はフェーズ6になっても、マイルドパンデミックとかいうらしい。

古代宇宙の巨大天体「ヒミコ」

2009年05月04日 21時24分05秒 | Weblog
ビッグバンから約8億年後の初期宇宙に、巨大なガス状の天体が発見された。われわれの天の川銀河の円盤の半径に匹敵する大きさに広がっており、同じ時代の銀河の10倍以上の質量を持つ。この天体は、なぞに包まれた古代日本の女王卑弥呼にちなんで「ヒミコ」と名付けられた。

米国・カーネギー研究所の大内正己(おおうちまさみ)特別研究員が率いる日米英の国際研究チームは、ビッグバンから約8億年後という宇宙が生まれて間もない時代にあたる宇宙空間に、不思議な巨大天体を発見しました。ビッグバンから約8億年後というのは、現在の宇宙年齢に対してたった6%しか経っていない時代に相当します。

発見された天体は、ライマンアルファ・ブローブという巨大なガス状の天体に分類されます。その大きさは、約5万5000光年と、現在の天の川銀河の円盤の半径に匹敵するほどに広がっており、宇宙初期の時代の天体としては記録的な大きさです。

研究者たちは、この古代宇宙でみつかった天体を、謎のベールに包まれた古代日本の女王卑弥呼にちなみ「ヒミコ」と名付けました。

ヒミコは、くじら座方向の「すばるXMMニュートンディープサーベイフィールド」と呼ばれる観測領域で発見されました。研究チームは、この領域にある207個の遠方銀河候補を、ケック望遠鏡やマゼラン望遠鏡によって分光観測し、正確な距離を測定しました。するとヒミコは、約129億光年という遠方に存在することが判明したのです。さらに、スピッツァー宇宙望遠鏡や英国赤外線望遠鏡による赤外線観測のデータ等からは、ヒミコに含まれている星の質量が、同時代の他の銀河と比べて10倍以上も大きいことがわかりました。

研究チームを率いた大内氏は、「この発見にはたいへん驚いています。宇宙の歴史の最初の段階に、こんなに巨大な天体があったとは想像していませんでした」とコメントしています。現在知られているビッグバン宇宙論では、一般的に小さな天体が最初に作られ、それらが衝突合体を繰り返して大きな天体、つまり銀河が形成されると考えられています。このモデルが正しければ、初期宇宙には小さな銀河しか存在しないことになります。ところが、ヒミコの大きさは、現在の平均的な銀河と同じくらいの大きさです。一般的に信じられているような銀河形成のモデルでは、ヒミコの存在は説明できないのです。

ヒミコの正体が何なのか、研究者たちも頭を悩ませています。多数の世界最大級の望遠鏡を使って、さまざまな波長で観測しても、ヒミコの正体は未だに分からないからです。ヒミコはこれまでに発見された天体の中で最も遠い天体の1つのため、見かけ上とても暗く、この天体の物理状態を理解する手がかりが得られていません。もしかしたら、ヒミコは超大質量ブラックホールにより電離されたガス雲かもしれませんし、若い銀河が激しく衝突して爆発的星形成を起こしている天体かもしれません。または、太陽質量の400億倍にも相当する1つの巨大な銀河という可能性もあります。

ヒミコの正体を明らかにするためには、ヒミコと同じ時代の銀河の観測例を増やし、それらに共通する特徴を明らかにしなければなりません。また、ヒミコについてのより詳しい観測も必要でしょう。とくに、ヒミコがどのくらい星間物質を含んでいるかを調べることは、ヒミコがどのような天体に進化するのかを解明するためにひじょうに重要です。星間物質についての観測は現在の電波観測装置では難しく、建設中のアタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計(ALMA)の観測開始が期待されます。

フォルクスワーゲン、ポルシェ買収を検討?

2009年05月04日 14時31分30秒 | Weblog
数の独メディアは3日までに、欧州自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が親会社の独ポルシェの自動車部門の買収を検討していると報じた。ポルシェはVW子会社化に伴う資金負担や主力の高級スポーツ車の販売不振で資金繰りが悪化しているとの見方がある。VWへの自動車事業売却で資金を調達し債務の返済などを進める狙いとみられる。

 ポルシェはカタール政府とも出資交渉しているもよう。ただ、VWによるポルシェの自動車事業買収も含め、具体的な方策についてポルシェのオーナー一族内部でも意見が統一しておらず、実現性については微妙だ。

 ポルシェは昨年3月、当時31%を出資していたVWの子会社化を表明。今年1月に50.8%まで引き上げ子会社化した。買収資金確保のため100億ユーロ(約1兆3700億円)規模の資金調達を繰り返してきたが、新車販売の低迷などからここにきて資金繰りが悪化。銀行団もポルシェへの融資に対して慎重な姿勢を見せ始めているとされる。