国際協調プロジェクトとしてフランスに核融合実験炉の建設を進めているITER国際熱核融合エネルギー機構は、国際熱核融合実験炉による実験開始予定を当初の2020年から2025年に延期する方向で関係国と調整に入った。
2006年時の予想ではITERは当初、50億ユーロの予算で建設が完了することが見込まれていたが、最新の見積もりでは建設費用は100億ユーロに跳ね上がるなど、参加国による当初の拠出金の範囲内では実験炉の建設が困難な見通しとなったことが原因。
ITERでは改めて、参加国による拠出金の範囲で建設可能な実験炉がどの程度のものなのか再検討し、実験炉の規模をスケールダウンさせることによって早期の実験炉建設の実現を目指す。
画像は基礎工事が進むフランスのローヌ県カダラッシュにあるトカマク型実験炉建設予定地の現在の状況。
2006年時の予想ではITERは当初、50億ユーロの予算で建設が完了することが見込まれていたが、最新の見積もりでは建設費用は100億ユーロに跳ね上がるなど、参加国による当初の拠出金の範囲内では実験炉の建設が困難な見通しとなったことが原因。
ITERでは改めて、参加国による拠出金の範囲で建設可能な実験炉がどの程度のものなのか再検討し、実験炉の規模をスケールダウンさせることによって早期の実験炉建設の実現を目指す。
画像は基礎工事が進むフランスのローヌ県カダラッシュにあるトカマク型実験炉建設予定地の現在の状況。