超空洞からの贈り物

様々なニュースや日常のレビューをメインに暗黒物質並に見つけ難い事を観測する、知識・興味・ムダ提供型共用ネタ帳です。

中性子星の外殻は鋼鉄の百億倍の強度

2009年05月16日 11時59分17秒 | Weblog
鋼鉄の男「スーパーマン」も、これにははね返されそうだ。最新の研究によると、大質量の恒星が寿命を迎えて超新星爆発を起こし、重力崩壊により収縮したコア(中心核)が残ると、とてつもない強度の物質が生まれるという。残ったコアは「中性子星」と呼ばれる天体となる。最新のコンピューターモデルにより、中性子星の外殻が、宇宙で存在が確認されている物質の中で最大の強度を有することが判明した。

 中性子星の外殻が持つ限界強度(破断点)を判定するため、研究チームは表面の小さな領域を想定し、磁場応力(磁場の内部で生じる力)と、それに伴う外殻変形に関するモデルを構築した。検証の結果、外殻の強度は、鋼鉄の破断強度(断ち切る圧力)の最大100億倍であることがわかった。チームのメンバーでアメリカにあるインディアナ大学のチャールズ・ホロヴィッツ氏は、「ある程度予想はしていたが、まさに圧倒的な数値だ」と話す。

 中性子星は、ブラックホールに次いで宇宙で2番目に密度の高い天体である。中性子星の物質はティースプーン1杯ほどの量で、地球上では約1億トンの重さになる。その固体状の外殻の内部には、通常の星とは異なり超高密度の亜原子粒子の“スープ”がたまっていると考えられている。

 外殻は信じられないほど頑丈だが、それでも中性子星自らの強力な磁場による応力により壊れることがあるという。研究チームは、そのような外殻の破断が「マグネターフレア」と呼ばれる現象を引き起こしているのではないかと考えている。マグネター(magnetar)とは中性子星の中でも特に磁場の強い星のことで、膨大なエネルギーのガンマ線バースト(マグネターフレア)を発生させることがある。

 また、今回のコンピューターモデルでは、中性子星の表面に不規則に並んだ“山”のような盛り上がり部分についても新たな発見があった。このような表面の不規則性は重力波生成の一因と考えられている。

 重力波は大質量の回転天体から光速で伝播する時空構造内の波動とされ、完全に球対称な運動では生じないと考えられている。最新モデルで計算を行ったところ、中性子星の表面にできる山は巨大な頂というよりも星の“鳥肌”のようなものであることがわかった。「このような山は幅数キロメートルにおよぶこともあるが、高さはわずか約1センチしかない」とホロヴィッツ氏は話す。

メキシコ、タラスカ王国のエリートの島

2009年05月16日 11時58分17秒 | Weblog
メキシコ中央部で古代のエリート層が住んでいた島が発見された。湖に浮かぶその島の遺跡では、王族の宝物庫や宗教的な儀式で使用されていたと考えられる小型のピラミッドが見つかっている。

 アプパト(Apupato)という名のその島を支配下に置いていたのは、1400~1520年までメキシコ西部の大部分を統治していた強大なタラスカ王国である。1520年頃にタラスカ王国が終焉を迎えたのは、その時期にヨーロッパ人の侵攻が始まったからであった。

 アメリカにあるコロラド州立大学の考古学者で、今回の調査を指揮しているクリストファー・フィッシャー氏は次のように説明する。「アプパトはパツクアロ湖に浮かぶ孤島で、比較的定住者も少なかったため、遺跡にはパツクアロ湖盆地の当時の様子がきれいに残されている。タラスカ王国が支配していた当時、船を使ってこの島に渡れば、僧侶やエリートといった特別な階級の人々が住む小さな村や、多くの建造物を目撃できただろう。寺院では儀式が行われ、建物内部から煙が立ち上っていたと考えられる」。

 “タラスカ”はスペイン人が付けた名前であり、本来は“プレペチャ”と呼ばれる。当時、近隣のアステカ族と敵対関係にあった彼らは、首都であり同時に聖地でもあったツィンツンツァンを拠点にしてアステカ族の攻撃を幾度となくはねのけ、その力に屈したことは一度もなかった。タラスカ族は蜂蜜、綿、羽毛、塩といった生産物を尊び、それらの品を求めて近隣の土地に侵攻し、領土を拡大していた。

 島の遺跡群の中でフィッシャー氏の調査チームは、格式高い入り口を備える四角い建造物を発見した。この建物は王族の宝物庫であったと考えられている。宝物庫の隣に建てられた小型のピラミッドの内部には、間仕切りのない広い部屋があり、儀式などの宗教活動が行われていたとみられる。

 また、宝物庫の近くでは喫煙用のパイプの破片も見つかっている。以前スペインで見つかった古代の巻物には当時の儀式の様子が描写されているが、パイプの発見はその裏付けとなるかもしれない。

 フィッシャー氏の話によると、巻物には人々がパイプを吸ったり、マゲイという植物の汁を発酵させて作った酒“プルケ”を飲んだりする様子が描写されているという。マゲイはリュウゼツランの一種で、テキーラなどのアルコール飲料やシロップの材料となるメキシコの貴重な農産物だ。

 その巻物には宝物庫の貯蔵品が特定の神に捧げられていた様子も描写されているが、「宝物庫の貯蔵品は戦争などの資金調達にも使われていた」とフィッシャー氏は指摘する。さらに、「アプパト島におけるタラスカの支配も終わり頃になると、この島は“聖地”となり、エリート階級の生活と仕事の拠点となった」と話を続けた。

 同氏のチームが行った調査結果の詳細はまだ発表されていないが、その報告書はメキシコ国立人類学歴史学研究所に既に提出されている。

 調査チームは、スペイン人による支配が始まった最初の20年で建造されたと推測される、1500年代初期の礼拝堂も発見した。作物が栽培されていた証拠もあり、その事実から判断してこの島は過去2000年間、人の居住が途切れることはなかったものとフィッシャー氏は考えている。

 かつては島全体に段々畑が広がっていたが、マゲイが栽培されていた可能性が高い。段々畑は2メートル幅の段が階段状に並んでおり、それぞれが土壁(土盛り畦)で区切られ、両サイドには用水路が掘られていた。

 アメリカにあるミシガン州立大学の人類学教授で、フィッシャー氏によるタラスカ地域の調査にも参加しているヘレン・パールスタイン・ポラード氏は次のように解説する。「今回の発見はパツクアロ湖盆地の歴史の空白を埋める貴重なものだ。アプパト島支配の歴史的背景や、この島の利用法の変遷などがフィッシャー氏の調査によって明らかになった」。

 この島における集落の形態と政治経済構造の関係は、今回の発見で初めて調査が始められることになった。「調査が面白くなるのはこれからだ」とポラード氏は意気込みを見せた。

希少な鳥に“プライベート”ビーチ

2009年05月16日 11時57分23秒 | Weblog
インドネシアの熱帯に広がるビーチが、ある鳥たちのものになった。

 野生生物保護協会(WCS)は今週、奇妙な外見のセレベスツカツクリ(写真右)に14ヘクタールもの専用保護区が与えられたと発表した。この“豪華”なビーチは、スラウェシ島北部のビネリアン岬(Binerean Cape)の海岸に設けられた。

 ニワトリほどの大きさのセレベスツカツクリはスラウェシ島のみに生息し、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは絶滅危惧IB類に指定されている。

親鳥は日当たりのよい砂地に卵を産み落とし、卵から自然にふ化したヒナは砂から自力で脱出し巣立っていく。 しかし、このような産卵方法が災いし、卵を狙う密猟者が後を絶たない。

 セレベスツカツクリが巣を作る場所はいまや100カ所も残っていない。「そのため、一つ一つが重要だ。ビーチの保護は第一歩にすぎない。近い将来、包括的なセレベスツカツクリの保護プロジェクトに発展させるつもりだ」と、WCSインドネシア支部の責任者ノビア・アンダヤニ氏は声明の中で述べている。

 新しい保護区ができたことを記念し、先日、関係者と地元住民の手で4羽のヒナが放たれた(写真左)。

 海岸はリズ・ハドソン記念基金(Lis Hudson Memorial Fund)とシンガポールのクバット・マネジメント社が約1万2500米ドルで購入し、現在は地元の非営利団体PALS(Pelestari Alam Liar dan Satwa)が所有している。

長期記憶の仕組み解明、シナプスタグ説実証

2009年05月16日 11時55分41秒 | Weblog
長期にわたって記憶が維持されるのは、特定のシナプスだけが記憶関連タンパクを受け入れる目印が働くためという仮説を、三菱化学生命科学研究所のチームがラットを使った研究で実証した。

シナプスは神経細胞同士が接近した部位で、神経細胞同士の情報伝達がここで行われる。研究チームが実証した仮説は「シナプスタグ仮説」と呼ばれているが、実際にタグ(目印)があるかを含め、これまで確かめられてはいなかった。

井ノ口馨・三菱化学生命科学研究所グループリーダーらは、既に知られている記憶関連タンパクに蛍光を発するタンパクを結合させ、ラットに長期記憶が生じる状況を作った際、このタンパクが神経細胞の中でどのような動きをするか観察した。この結果、記憶関連タンパクは神経細胞の樹状突起を通り神経細胞内に満遍なく運ばれるものの、長期記憶に対応するシナプスにだけ取り込まれることが確認できた。受け手側となる樹状突起の先端にある1ミクロン弱の突起「スパイン(樹状突起棘)」が、タンパクを取り込む「門」の開け閉めの役目を果たしていることも突き止められた。

今回の成果は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)や統合失調症など記憶を結びつける機能の異常が原因とみられる病気の治療法や、新たな脳の部位で機能を代替することによって効果が現れるリハビリの効率改善などにつながることが期待できる、と研究チームは言っている。

研究には昨年ノーベル化学賞を受賞した下村脩・ボストン大学名誉教授が発見した緑色蛍光タンパクが使われた。

デノン、DALI製のブックシェルフ「LEKTOR 2」

2009年05月16日 11時50分02秒 | Weblog
株式会社デノン コンシューマー マーケティングは、同社が扱うデンマークDALI製スピーカーの新モデルとして、LEKTOR(レクトール)シリーズの2ウェイブックシェルフ「LEKTOR 2」を6月中旬に発売する。価格はペアで73,500円。仕上げはライトウォールナットとつや消しブラックの2タイプを用意する。

 フロントバスレフのエンクロージャを採用したブックシェルフ。ウーファは125mm径で、振動板にはコーティングされた軽量のウッドファイバー・コーンを使用。低損失のサスペンション、セミ・シールドのダブルマグネット・モーターを組み合わせ、飽和度の高いマグネットシステムを実現したという。

 28mm径のツイータはソフトドームタイプ。ドライバーにはフェライトマグネットを使用。「パワーハンドリングの継続的/瞬間的な向上と、より広がりのある鮮やかな高域再生を可能にした」という。

 クロスオーバー周波数は2.7kHz。システム全体の再生周波数は49Hz~27kHz。音圧レベルは85dB。インピーダンスは6Ω。外形寸法は176×221×310mm(幅×奥行き×高さ)。重量は4.1kg。

ボーデン元宇宙士に対してNASA長官への就任を要請

2009年05月16日 11時47分08秒 | Weblog
オバマ大統領がNASAのチャールズ・ボーデン(Charles F. Bolden Jr)」元宇宙飛行士(米海兵隊退役少将)をホワイトハウスに招き大統領執務室内で会談を行っていたことが14日、複数の報道機関の報道により明らかとなった。

 オバマ大統領はボーデン元宇宙飛行士に対してNASA長官への就任を要請した模様だ。

 今のところホワイトハウス、ボーデン元宇宙飛行士のどちらからも正式な発表はされておらず、詳細は不明。

 ボーデン元宇宙飛行士1946年生まれの現在、62歳。米海軍士官学校(United States Naval Academy)を1968年卒業。卒業後は米海軍の戦闘機パイロットとしてベトナム戦争に従軍。ベトナム戦争終結後の1979年からは米海軍のテストパイロットとして活躍。1980年にはNASAの宇宙飛行士に選抜され、パイロットおよび船長として合計4回のスペースシャトルミッションに従事した経歴を持つ人物。

 NASAを退役後は米海兵隊に復帰し、最後は在日米軍副司令官の要職についていた。

極超音速機実験機 X-51「ウェーブライダー」、年内初飛行が正式決定

2009年05月16日 11時44分31秒 | Weblog
米空軍研究所の主導で開発が進められてきたスクラムジェット方式の極超音速機実験機 X-51「Waverider(ウェーブライダー)」の初飛行実験が今秋にも実施されること明らかとなった。

 同研究所のチャーリー・ブリンク(Charlie Brink)推進機関開発担当マネジャーが地元紙のインタビューに応じて答えたもので、今のところ初飛行実験は10月27日に実施される予定。

 実験はB-52によって高度35000フィートの上空まで運ばれてから空中投下。その後、ロケットブースターの推力を使ってマッハ4.5まで加速した後に主推進機関となるスクラムジェットに点火し、最低でもマッハ6の速度に到達することが目標。

 実験が成功した場合、X-51は約5分間に渡ってスクラムジェットの推力で飛行を続け、太平洋上に落下することが見込まれている。

 同研究所では2010年までに計4回の飛行実験を繰り返すことによってスクラムジェット技術を確立させ、実用化に向けた次段階作業に移る。

 スクラムジェットに関してはNASAに関してもX-43という実験機を用いた実験を繰り返してきたが、X-43は推進剤に液体水素を使っていたため機構的に複雑で、高額な実験費用がアダとなって2004年11月に実施された3回目の飛行実験を最後に計画が打ち切りとなっていた。

 対して、X-51の場合、実用性を考慮して推進剤には一般的な航空燃料としても用いられているJP-7ジェット燃料を使用するなど将来的な実用化をにらんだ設計変更が加えられている。

 国防総省では、X-51の成果を判断した上で将来的にこの極超音速機の技術を偵察機や攻撃機などに用いるとしている。

究極の近未来、バトルフィールドロボット「トラウマ」

2009年05月16日 11時40分43秒 | Weblog
画像はDARPAが現在、開発中のバトルフィールドロボット「トラウマ」。日本人にとっては冗談のようなネーミングだが、英語圏ではトラウマとは外科的外傷のことで、ネーミング的にはおかしくはない(心的外傷としてのトラウマとはいわゆるフロイト心理学の専門用語で英語圏では一般的ではない)。

 このロボット、朝鮮戦争に活躍した米陸軍移動野戦病院「MASH(マッシュ)」の近未来版というべきもので、負傷した兵士を担架型の運搬ロボットに乗せて[手術ロボット]「トラウマ」に収容し、兵士をロボット内部に設置された手術ロボットを使い、最前線の現場で兵士の外科手術まで行ってしまおうという発想のものとなる。

 ロボットというと日本人は鉄腕アトムのような自律的でインテリジェントなものを想像してしまうが、本来のロボットの意味するものは「人の心を持たないもの」であり、遠隔操作によって人が操るのが基本となる。

 外科医が遠隔操作をしなければならないという点では、日本で問題となって医師不足などの解決にはならないが、この外科手術ロボットの場合、外科医はマッシュのように戦場には赴かなくても済むという大きな利点も生じ、戦場などの極端な劣悪な条件の現場であっても最高の技術と経験を有した医師による適切で均一的な医療を受けることができることになる。

 ただし、この発想が進むとそもそも兵士を戦場に送ること自体が、ナンセンスということになり、兵士もリモート環境でオペレーターが操る兵士ロボットによって置換するということになるのかもしれない。

 もし、戦う相手もロボットを持ち出してきたらどうなるのか? 未来の国家紛争はエアコンが効いた快適な環境で選任のオペレーターが操作するロボット同士による戦いになるのだろうか? 

 現実にはあり得そうもない話ではあるが、少なくともアメリカはその方向に向けて進んでいるようだ。

スリムになった新型PS3?

2009年05月16日 11時35分25秒 | Weblog
他社の据え置き型ゲーム機とは異なり、ACアダプタを本体に内蔵したことから筐体が大きめになっているPS3ですが、中国の工場からスリムになった新型モデルとされるリーク写真が登場しました。

若干不審な点があるリーク写真となっているため、あくまで参考程度に考えておくといいかもしれません。

従来のPS3本体にプリントされていた「PLAYSTATION3」というロゴに代わって「PS3」というロゴがプリントされているなど、若干不審な点があるリーク写真となっているほか、外箱のデザインも大幅に変更が加えられています。

もしこのリーク写真が本物であるのなら、新型PSPと新型PS3が同時に発売される可能性はあるのかどうかが気になります。

ちなみにこの写真の出どころである中国のページは削除されていますが、これは写真の信頼性と何らかの関係があるのでしょうか?

2009年だけで1200万のIPアドレスが犯罪者に支配されている

2009年05月16日 11時32分26秒 | Weblog
マカフィーは5月15日、サイバー犯罪者が1月以降約1200万のIPアドレスを新たに支配したという調査レポートを明らかにした。2008年から50%増加しているとのことだ。

 現在、ボットネットに感染したコンピュータが最も多いのは米国で、ゾンビマシン全体の18%をホストしているという。

 McAfee Avert Labsの最新レポートによると、中心的なスパムホスティングISPであったマッコロから2008年11月にサイバー犯罪者が遮断されたことを受け、2009年第1四半期のスパムの量は前年同期比20%減になった。最多を記録した2008年第3四半期に比べると30%少ない。ただ、サイバー犯罪者は新たに大量の電子メールを送信する方法を編み出しており、スパム量は再び増加傾向にあるとのこと。

 このほか、Koobfaceウイルスが再流行し、3月だけで800以上の新しい亜種が発見されている。また、合法的なコンテンツをホストしているサーバが、マルウェアの作者によって悪質な違法コンテンツの配布に利用されるケースが増えているとのことだ。