標記の口頭発表を、依頼を受けおこなってきました。会場は、広島市中区の合人社ウェンディひと・まちプラザです。
内容は、私自身が大学院生時代に読んだ愛媛県歴史文化博物館所蔵「八原家文書」慶応年間(1865~67)分について、民衆思想あるいは民衆社会の議論への貢献を念頭に置きつつ再検討した成果を説明するものです。
いわゆる幕長戦争(第二次長州征討)が起こった該年間の防予関係をめぐっては、これまで、藩庁役人・村役人の活動を記す史料の検証が進められてきました。それに対して本報告では、新たに伊予国松山藩の地詰役人(八原氏)の存在に着目し行動内容を分析することで、該年間におけるこの公務を、民衆社会のなかで位置づけるよう提起したのです。
[研究会ポスター]