松浦章先生より、標記論文の抜刷を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。
論文の目的は、約50年におよび日本統治下にあった台湾について、農産品日本移出の動向が相当程度明らかにされているのに対し、鮮魚のそれはほとんど顧みられることがなかった研究史を克服しようというものです。昭和年間に入り、鰹節の大部分が本土へ移出されたのに対し鮮魚は、中国の大連を経て満州在住日本人ののもとへ運ばれるようになる変化を説明されています。
※なお、表題の「産」は正式には「立」の上部が「文」になっております。