鴨頭の掲示板

日本史学関係の個人的な備忘録として使用します。

【業績】 鴨頭俊宏《新刊紹介》「青木真美『ドイツにおける運輸連合制度の意義と成果』」(広島史学研究会『史学研究』第307号、2021年)

2021年01月28日 03時30分02秒 | いち研究者としての日記

広島史学研究会に投稿していた標記の小論文を掲載する『史学研究』第307号(2021年1月)が完成して発行されました。

標記の新刊は、令和元年(2019)8月に日本経済評論社より刊行され、同じ年の11月に大阪商業大学で開催された交通史学会例会において直接お贈りいただき、そのお礼にすぐ投稿したものです。しかし、広島史学研究会が創立90周年記念に特集号を企画するなどの事情で、掲載は出版から1年以上先送りとなってしまいました…。

新刊の内容は、日本の公共交通をいかに持続させるかの課題を念頭に置きつつ、それへの示唆として、ドイツにおける運輸連合の歴史を説明したものです。ゆえに、ドイツ語の文献資料を用いて実証しながら、ドイツ語を学んでいない者でも読みやすいよう仕上げています。

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【備忘】 本ブログ開設4000日目

2021年01月25日 00時38分20秒 | いち研究者としての日記

月日の経つのはほんと早いもので、本ブログを開設してから本日(2021年1月25日)が、ちょうど4000日目なのだそうです。

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【受贈】 藤谷彰著『桑名藩家臣団と藩領社会』(清文堂出版、2021年)

2021年01月24日 00時17分44秒 | いち研究者としての日記

藤谷彰さんより標記の新刊(A5判、全358頁、本体8500円+税、※現物の奥付には発行日を「2月20日」と刻んでいますけど、おそらく1月20日ヵ)を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。

「あとがき」によれば、2000年から20年間にわたり『三重県史』編さん事業などの職務をつうじ取り組んできた桑名藩政史研究の成果をまとめられています。

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【受贈】 原淳一郎著『近世の旅と藩―米沢藩領の宗教環境―』(合同会社小さ小社、2021年1月)

2021年01月24日 00時02分46秒 | いち研究者としての日記

原淳一郎さんより標記の新刊を1冊(A5判、全292頁、本体6800円+税)を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。

社会史とは何か?を出発点にして、地域史とは?や民衆史とは?まで問いを広げつつ、現山形県域の江戸時代米沢藩領を対象フィールドにしながら、旅と政治権力の関係性を問いなおしています。著者は、歴史学のなかで社会史に分類されるだろうと、本書を位置づけています。

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【受贈】 坂根嘉弘著『評伝 朝鮮総督府官吏・吉田正廣とその時代』(清文堂出版、2021年1月)

2021年01月23日 12時27分56秒 | いち研究者としての日記

坂根嘉弘先生より標記の新刊(ソフトカバー全332頁、本体2,700円+税)を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。

これまで存じあげませんでしたけど標記の人物(1895~1972年)は、鹿児島県に生まれ、朝鮮総督府の官吏として「朝鮮農地令」の起案などで、朝鮮・薩摩の農村研究で、活躍した人物なのですが、シンガーソングライター吉田拓郎氏の父親でもあるとのことです。生い立ちから死没までを経歴ごとに章を立てながら、わかりやすい文章で説明しています。

 

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【受贈】 三宅紹宣著『幕末維新の政治過程』(吉川弘文館、2021年)

2021年01月01日 21時33分28秒 | いち研究者としての日記

三宅紹宣先生より、標記の新刊(A5判、全437頁、本体11,000円+税)を1冊、私にもお贈りくださりました。ありがとうございます。

先生による幕末維新期長州藩史研究の集大成と位置づけられ、外国船の接近による民衆意識の高まりから廃藩置県による近代国家成立までの政治過程を、さまざまな史料の分析にもとづきながら論説されています。

本書をひと通り読んでみて、今後おそらく論点の1つになるだろうと思われるのが「民衆」です。本書の途中、民衆の意識に重点を置く部分がありますが、独特な行政組織を形成した長州藩の社会において民衆とは何であり、本書でテーマにした政治過程と民衆とがいかにつながるのか、興味深いところです。

なお、本書は先月の下旬に自宅へ届いておりましたが、本書の奥付をよく見れば令和3年(2021)1月1日発行と刻まれておりますので、フライングしないようその日付に合わせました。

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