標記の《新刊紹介》記事を掲載する洛北史学会『洛北史学』第17号(2015年6月)が、本日ようやく広島大学の図書館に配架されたので、記事を読めました。
まず、洛北史学会とは、京都府立大学の文学部歴史学科に本部を置く歴史学会。執筆者の稲穂将士氏は、この大学に所属する博士前期課程の大学院生とのことです。記事は129~132ページ、会誌4ページ分の文字数と一般的な《新刊紹介》よりやや多い文字数で、内容の説明のみならず「私見」として批評コメントも添えつつ、詳しく紹介してくれました。
会誌自体が発行されたばかりでまだまだ売り出し中につき、ここで勝手に内容を書くわけにはいきませんが……その批評文を読む限り、私が取り組んでいる研究テーマに関して史料の勉強を積み重ね、自分なりの方法論を構築しようとしているかただな、と感心しました。ならば、《新刊紹介》ではなく遠慮せず堂々と《書評》のかたちで、投稿してくれてもよかったのにとも思います。
それはさておき、自身の単著について、メジャーな(全国区の)学会誌で《書評》が掲載されるのもむろん喜ばしいのですが、このように、面識のない若手研究者が紹介記事を投稿してくれるのも大変うれしいことだと思います。どうもありがとうございました。