昨日の22日は、「夏至」でした。二十四節気の一つで、太陽の黄経が90度に達したとき。北半球では一年中で最も昼が長く夜が短い日です。
夏至ゆうべ地軸の軋む音すこし 和田悟朗
「地軸」というのは、地球自転の回転軸のこと。これは地球を南北に貫く軸で、公転面に対して約66.5度傾斜しています。
地軸と聞くと、私はすぐに地球儀を想像してしまいますが、この句の地軸はそんな安っぽいものではなく、私たちが生きているこの地球の本当の軸。昨夜の夏至で、これからは冬至に向けてほんのわずかずつ夜の方が長くなっていく…その回転するときの軋む音を身に感じでいるのでしょう。本当はそんなもの分かるはずではないでしょうが…分かるんです。心の耳で聞けば…ほら今も回っているでしょう?〝ギ~イッ〟と。大体この頃は梅雨に入っていますので、余計軋む気がしませんか?
ところで、昨日の午後からは着付教室恒例の〝着物でランチ〟でしたので、出掛けました。とてもステキなところで、ランチもおいしかったです。写真も撮ってきていますが、それは次においといて、その後に出掛けた〝豆子郎のキャンドルナイト〟について紹介しましょう。
ランチのとき〝今日は夏至なんですよ〟と言うと、みなさんもよく知っていてすぐにこの話題が出ました。〝行ったことあります?〟と聞くと、誰もいないと。一度は行きたいと思っているのよと、着付の先生も。それで私がこれから行くと言うと、〝着物着ているからちょうどいいわね〟と、羨ましそう。みなさんゴメンね、先を越して…
場所は、山口市にある豆子郎(とうしろう)の里〝茶蔵庵(さくらあん)〟です。以前ブログの外郎(ういろう)で紹介した和菓子屋なんですが、夏至と冬至の日に開催される〝キャンドルナイト〟。約3000本のキャンドルを灯して幻想的な夜のひとときを提供してくれるんです。パンフで知ってはいましたが、さてどんなところか…
戻る前に主人に電話して調べて貰いましたら、帰った途端〝予約がもう6月の10日には終って…行ってもダメだぞ〟と。〝エエッ、残念。でも行くだけ行ってみようよ。逃したら今度は半年後だもん。せっかく着物も着ているし〝…と諦めないのがワタシ。エヘッ…
まだ日が落ちるのには早いがと思いながら行ってみると、もう正規の駐車場はいっぱい…でも臨時の駐車場に間に合いました。ヨカッタ!だって駐車場がないと、主人はすぐに帰ろうと言い出しますから…。まだ明るいのに人がゾロゾロ。
ここは和菓子屋さんですが、茶房は予約で満員。仕方がないのでお土産の菓子でもと…、みるとテイクアウトの白玉あんみつ?これを買って庭で食べましたが、ウ~ン、水分がほしい!シロップがなくてあんこだけだったから…500円、ちょっと高い!
暗くなるのを待つ間、ギャラリーで「榊山敬代日本画展」を観ました。タイトルは〝Fancyと一緒〟といって、妖精なんですが、今年の七夕で誕生から10周年なんだそうです。最初の紹介を観て、ビックリしました。〝エエッ、10歳の子が描いたの?〟と。この絵の中の子が10歳なんですって…作者は若い髪の長い美しい人…浴衣を着て説明されていましたが、この妖精とダブって見えました。写真をというと絵はいいけど自分は…と断わられました。残念!
やがて辺りは薄暗くなり、どこもかしこもキャンドルのやさしい色に包まれた…夏至の夜でした。シアワセ!
R1,06.22 「花」という字でした。
その後7時過ぎにはひきあげ、食事をして帰宅。ああ、疲れました。早く着物を脱がなくっちゃ…最高気温は27度で蒸し暑かったのですが、でも今日は風があって外はそれ程でもありませんでした。オシマイ!