ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

兼題は〝五月晴〟

2019年06月05日 | 俳句

 昨夜はテニスの全仏オープン準々決勝が行われ、錦織選手の応援でした。やはり11度の最多優勝を誇り、三連覇がかかる第2シードのラファエル・ナダル選手は強い!ストレートの完敗でした。前回の試合はフルセットで、それも2日間にわたっての試合。見る方もくたびれましたから当然やっている方はこんなものではなかったでしょう。どんなに疲れたことでしょうか…

 このナダルとの試合は、見ていてもサービスゲームがなかなかキープできないし、アッという間に追い込まれて6-1、6-1で2セットを落し、3セット目で少し調子が出て来たかなというときに雨で中断。結局6-3で終了でした。本当にお疲れ様!でもよく頑張りました。拍手です!

 錦織選手の試合を見る度に思うのですが、つくづく彼はスロースターターなんだなあと…だから後半になって調子が出だすととてもねばり強いんですね。前半が強い人は後半はだんだん疲れてきて最後に追い込まれていくという試合、今回もそういう試合が多かったですね。

 ところで、昨日は俳句教室。兼題は〝五月晴〟でした。この季語は「さつきばれ」といって、陰暦五月の梅雨の只中の晴れ間をいいます。これを梅雨の前の陽暦五月の晴れに使っているのをよく見かけますが、それは誤用ですので、みなさん気を付けましょう。

  五月晴天安門に人溢る       塩川滋也

 先日からテレビニュースや新聞で、中国の天安門事件のことをしきりに報道していました。この天安門事件というのは、1989年6月4日(日曜日)に北京市にある天安門広場に民主化を求めて集結していたデモ隊に対し、軍隊が武力行使し多数の死傷者を出した事件です。即ちその事件から今年で30年という節目を迎え、その犠牲者の追悼や事件を風化させないための動きなど、いろいろと取り沙汰されている情況だからでしょうか。事件が起こった当時、私は子育てと仕事の両立で、自分のことだけで手一杯。お恥ずかしいことながら中国で大変なことが起こったらしいという認識しかなく、〝天安門事件〟という言葉だけが記憶に残りました。だからあれこれ言う知識も全く持ち合わせていませんし、とにかくこういう難しい話は遠慮しておきます。ゴメンナサイ。

 俳句的に鑑賞すれば、この句はやはり陽暦五月のカラッとした晴れではなく、結構湿度のある梅雨時の晴れ間のような気がします。きっと中国へ旅行された時の句でしょう。今天安門広場に立ってみると、当時の暴動が嘘のように空は晴れ渡っている。そして、何もなかったかのように広場は観光客で溢れかえっていることだなあ~という感じかしら。でもそこには何かしら他では感じられないような重たい空気も漂っていて…と。この句はいつ頃詠まれたのでしょうか。俳誌「築港」に掲載された句らしいので、この俳誌の創刊の平成6年(1994年)以後ということになります。とすると天安門事件から5年以上は経っているということ。それで生じた感慨でしょうか。

 写真は、先日の「ゴテチア」のお宅の〝花菖蒲〟です。常盤公園の菖蒲苑よりこちらの方が広いし花も大きく美しいような気がしました。これもご夫婦の丹精の成果でしょうが…。もう80歳を過ぎて居られますが、何とも若々しいお二人でした。大したもんです!

 

 

 

 

 

 

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