新型コロナウイルスの中でも英国変異株は昨年末に日本に上陸し、今では大阪府で新規感染者の8割ほど、東京都でも5割ほどに急拡大しています。感染力は従来株の約7割増しで重症化率も高い様です。最近はインド二重変異株が我が国に上陸して既に2桁の感染者が出ています。先日にはインドで新たに三重変異株が発見されたと聞きました。そして更に本日、日本の研究グループの調査により、インド変異株が日本を含むアジア人の免疫細胞から逃れる危険な能力を持つことが分かったと報道されたのです。
2019年11月以降、人類の新型コロナウイルスとの戦いが始まりました。これまでは現在のワクチン接種が普及すれば克服できると考えてきましたが、甘かったようです。ウィルスは最初の中国株、次の英国株、更には南アフリカ株、ブラジル株、そしてインド株と変異してきましたがついにインド二重変異株、三重変異株まで発見されるに至りました。人間がもたつく間に敵はどんどん変身してくるのです。
日本を含む世界中の研究者並びに製薬会社の皆様にお願いします。現在のワクチンがこれら変異株並びに多重変異株にも効くか否かを急ぎ調べ、もし効かないのであれば大至急有効なワクチンの開発をお願いいたします。この一連のウィルス群との戦いは今後数年に及ぶかも知れません。敵の如何なる変異に対しても素早く対応可能なワクチン開発体制の構築を望んでやみません。