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黄帝内経素問 熱論篇 第三十一 第二節 語句の意味 2

2013-10-16 09:34:02 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

下線部を故口燥舌乾而渇と訂正します、舌を絶としてしまいました。H25・10・17

黄帝内経素問 熱論篇 第三十一

第二節

 帝曰。願聞其状。

 岐伯曰。傷寒一日。巨陽受之。故頭項痛、腰脊強。二日陽明受之。陽明主肉。其脈挟鼻、絡于目。故身熱目痛而鼻乾。不得臥也。三日少陽受之。少陽主膽。其脈循脅、絡于耳。故胸痛而耳聾。三陽經絡皆受其病而未入於藏者、故可汗而已。

 四日太陰受之。太陰脈布胃中、絡於嗌。故腹滿而嗌乾。五日少陰受之。少陰脈貫腎、絡於肺、繫舌本。故口燥舌乾而渇。六日厥陰受之。厥陰脈循陰器而絡於肝。故煩滿而嚢縮。

 三陰三陽、五藏六府、皆受病、榮衛不行、五藏不通則死矣。其不兩感於寒者、七日巨陽病衰、頭痛少愈。八日陽明病衰、身熱少愈。九日少陽病衰、耳聾微聞。十日太陰病衰、腹減如故、則思飲食。十一日少陰病衰、渇止不満、舌乾已而嚏。十二日厥陰病衰嚢縱、少腹微下、大氣皆去。病日已矣。

 

語句の意味 2

二日陽明受之=

陽明病脉證并治 第八 2章 方術説話より

陽明之爲病、胃家實也。

解 陽明の病ひたる、胃家實なり。

訂正挟を挾に 

挾=キョウ。ハサむ。サシハサむ。わきの下にはさみ持つ。物の間にさし入れる。持つ。ほこる。たのみにしてほこる。鼻にかける。たすける。蔵する。おびる。ショウ=浹。あまねし。めぐる。

俠=キョウ。おとこだて。強者をくじき、弱者をたすける人。おとこぎがある人。俠客。おとこぎ。おとこだての気象。仁俠。鍼灸医学大系では俠(はさ・む)としている。俠がはさむという意味があるのかどうか、わかりません。

補足漢方用語大辞典より 

俠=きょう。挾に通じる。さしはさむ。<素問気府論>「風府の両傍各一、背以下尻尾に至る。二十一節を俠む。」俠背、俠鼻などと用いられる。

参考

足の陽明胃経

足陽明胃経=あしのようめいいけい。足陽明経脈に同じ。

足陽明経脈=あしのようめいけいみゃく。胃経の脈のこと。十二経脈の一つ。もとは胃の足の陽明の脈(胃足陽明脈)という。

循行経路は、体内にあっては胃に属し、脾を絡う。

体表にあっては鼻部より側頭部、面部、頸部、胸腹部、下肢外側の前面を経て、第二趾端に止まる。

<霊枢経脈篇>「胃の足の陽明の脈は鼻の交頞中に起り、旁ら太陽の脈を納る。下りて鼻外を循り、上歯中に入りて還て出で、口を挟み脣を環り、下りて承漿に交る。却て頤の後の下廉を環り、大迎に出づ。頬車を循り、耳前に上り、客主人を過ぎ、髪際を循り、額顱に至る。その支なるものは、大迎の前より人迎に下り、喉嚨を循り、欠盆に入り、膈を下り、胃に属し、脾を絡う。其の直なるものは、欠盆より乳の内廉を下り、下りて臍を挟み、気街中に入る。其の支なるものは、胃口に起り、下りて腹裏を循り、下りて気街中に至りて合す。以って髀関に下り、伏兎に抵り、膝臏中に下る。下りて脛の外廉を循り、足跗に下り、中指の内間に入る。其の支なるものは、廉を下ること三寸にして、別れ下りて中指の外間に入る。其の支なるものは、跗上に別れ、大指の間に入り、その端に出づ。」

 

手陽明大腸経

手陽明=手の陽明大腸経のこと。

<霊枢根結篇>「手の陽明は商陽の根し、合谷に溜(したた)り、陽谿に注ぎて扶突、偏歴に入るなり。」

<霊枢経水篇>「手の陽明の外は江水に合し、内は大腸に属す。」

<素問三部九候論>「中部の地は手の陽明なり。」

手の陽明大腸経=手陽明経脈に同じ。

手陽明経脈=大腸経の脈のこと。十二経脈の一つ。もと大腸手の陽明の脈という。食指の橈側端より始まり、上行して一、二掌骨の間に出て、上肢背面の橈側に沿って肩関節の上端に至り、後ろに向かい大椎穴に交会し、折れて前に向かい欠盆(鎖骨上窩)に入り、胸に入り肺を絡い、横隔膜を通過し、腹に入り大腸に属す。その支脈は欠盆より上行し、頸傍を経て面頬に至り、下歯に入り、口角を挟み人中のところで左右が変わり、上行して鼻翼の両傍に至り、足の陽明胃経と接する。

<霊枢経脈篇>「大腸手の陽明の脈は大指の次指の端に起り、指の上廉を循りて、合谷の両骨の間に出て、上りて両筋の中に入りて臂の上廉を循り、肘の外廉に入り、臑外の前廉に上り、肩に上りて髃骨の前廉に出て、上りて柱骨の会上に出づ。下りて欠盆に入り、肺を絡い膈を下りて大腸に属す。其の支なる者は、欠盆より頸に上りて、頬を貫き下歯の中に入る。還り出て口を挟みて人中に交わり、左は右にゆき、右は左にゆきて上りて鼻孔を挟む。」

 

臥=ガ。フす。ねる。横になる。横になって眠る。ねたふりをする。物を横たえて置く。休息する。病気にかかる。ねかす。ねま。寝室。

 うつぶせにねることであるが、陽明は胃の脈であり、この症状は張志聡のいう如く、胃不和の証であるから、うつぶせになることは胃を圧迫することになるので、臥することを得ずという意味か、或は安眠できないという意味であろうか。臨床上な検討を要する。鍼灸医学大系(語句の解)

 

三日少陽

参考

足の少陽胆経=足少陽経脈・あしのしょうようのけいみゃく・胆経の脈のこと。十二経脈の一つ。もとは胆の足の少陽の脈(胆足少陽脈)という。循行経路は、体内にあっては、胆に属し、肝を絡う。体表にあっては、眼部より側頭部、耳部、頬部、後頭部、肩部、側胸部、下肢外側経て、足の第四趾端に止まる。

<霊枢経脈篇>「胆の足の少陽の脈は、目の鋭眥に起り、上りて頭角に抵(あた)り、耳後を下り、頸を循り、手の少陽の前に行き、肩上に至り、却って手の少陽の後に交出し欠盆に入る。その支なるものは、耳後より耳中に入り、出でて耳前に走り、目の鋭眥の後に至る。その支なるものは、鋭眥に別れて大迎に下り、手の少陽に合して に抵る。下りて頬車に加え、頸に下り、欠盆に合し以って胸中に下り、膈を貫き、肝を絡い、胆に属す。脇裏を循りて、気街に出て、毛際を繞(めぐ)り、横に髀厭の中に入る。その直なるものは、欠盆より腋に入る。胸を循り、季脇を過ぎ、下って髀厭の中に合す。以って下りて髀陽を循り、膝の外廉に出て、外輔骨の前に下る。直ちに下りて絶骨の端に抵り、下りて外踝の前に出る。足跗の上を循り、小指と次指との間に入る。その支なるものは、跗上に別れて、大指の間に入り、大指岐骨の内を循りて、その端に出て、還って爪甲を貫き、三毛に出づ。」

手少陽三焦経

手少陽三焦経=手少陽経脈(てのしょうようけいみゃく)に同じ

手少陽経脈=てのしょうようけいみゃく。三焦の経脈のこと。十二経脈の一つ。この循行経路は、体内にあっては、三焦に属し、心包絡を絡い、耳と眼に連なる。体表にあっては、薬指端よりおこり、上肢伸側の正中線に沿い、肩部・側頭部・耳部を経て、眼部に止まる。<霊枢経脈篇>「三焦手の少陽の脈は小指次指の端に起り、上りて両指の間に出でて手表の腕を循り臂外の両骨の間に出でて、上りて肘を貫き臑の外を循り肩に上りて足の少陽の後に交り出でて欠盆に入りて膻中に布き散じて心包を絡い膈を下り循りて三焦に属す、其の支なる者は膻中より上りて欠盆に出で項に上り耳後に繫ぐ、直に上りて耳の上角を出て以て屈して頬に下り○(出へんに頁)に至る。其の支なる者は耳後より耳中に入り出でて耳前に走り客主人の前を過ぎ頬に交りて目の鋭眥に至る。」

 

少陽主膽か

少陽主骨か

新校正、馬蒔の註、張志聡の註がある。

 

耳聾=聴力障害がある病証で、耳閉、聾聵(ろうがい)ともいう。新・東洋医学辞書

耳聾=証名。耳閉、聾聵(ろうがい)ともいう。主観的感覚あるいは客観的検査でいずれも聴力に様々な段階の障害があるものをさす。先天的あるいは外感内傷によっておこる。急に聾するものは多くは実証に属し、久しく聾するものは、多くは虚証に属する。実証のものは、風熱・風寒・肝火などによりおこる。症状は頭痛・鼻塞・口苦・耳竅閉塞・綿で耳を塞いだ様である・耳鳴・耳聾が見られる。

・・・・・

虚証は気虚や血虚などによりおこる。症状は頭眩目眩・腰膝酸軟・力がなく・耳鳴・耳聾などがみられる。

・・・・・

<素問繆刺論>参照。

<病源>「精気調和するときは、腎の臓強盛にして五音を聞く。もし血気を労傷し兼るに風邪を受ければ、腎の臓を損し、精脱して耳聾するなり。」

<素問至真要大論>「少陽の司天、客勝ときは、・・・耳聾す。」

<同>「少陰の司天、客勝ときは、・・・耳聾す。」

<素問気交変大論>「歳火、太過なれば炎暑、流行し、金肺、邪を受く、民病、・・・耳聾す。」

<同>「歳金、太過なれば、燥気流行し、肝木、邪を受く、民病、・・・聞く所なし。」

<素問生気通天論>「陽気は、煩労するときは、張し、精絶す、夏に辟積し、人をして煎厥せしむ。目盲て、以て視るべからず、耳閉じて、以て聴くべからず、潰潰として、壊都のごとく、汨汨として、止むべからず。」

<素問五蔵生成篇>「徇蒙招尤、目瞑耳聾なるは、下も実し、上に虚す。足の少陽厥陰に在り、甚だしきときは、肝に入る。」

<素問診要経終論>「少陽の終るときは、耳聾す。」

<素問厥論>「手の太陽厥逆すれば、耳聾す。」

<同>「少陽の厥は、暴かに聾す。」

<素問脈解篇>「太陽は、・・・所謂、浮にして、聾をなす者は、皆気に在るなり。」

<霊枢経脈篇>「手の陽明の別は、・・・耳に入りて、宗脈に合す、実のときは、齲聾す。」

<霊枢決気篇>「精脱する者は、耳聾す。」

<霊枢厥病篇>「耳聾して、聞くことなきは、耳中を取る。」「耳聾は、手の小指の次指の爪甲の上、肉と交わる者を取る。先ず手を取り、後に足を取る。」

<霊枢雑病篇>「聾して痛まざる者は、足の少陽を取る。聾して痛む者は、手の陽明を取る。」

 

故可汗而已

「発汗するような手段を講じて発汗せしむれば」已むことができます。鍼灸医学大系(語句の解)

辨少陽病脈證并治第九 方術説話より

第一章

少陽之病、口苦、咽乾、目眩也。

(読み無し 奥田謙蔵著傷寒論講義 少陽之爲病 小刻には、「爲」の一字を脱落す、今、宋版に據りて之を補ふ)

少陽の病(たる)、口苦く、咽乾き、目眩(めくる)めく也。

第二章

少陽中風、兩耳無所聞、目赤、胸中滿而煩者、不可吐下、吐下則悸而驚。

(読み無し)

少陽の中風、兩耳聞くところ無く、目赤く、胸中滿して煩する者は、吐下すべからず、吐下すれば、則ち、悸して驚す。

第三章

傷寒、脈弦細、頭痛發熱者、屬少陽。少陽不可發汗、發汗則讝語。此屬胃、胃和則愈。胃不和、則煩而悸。一云躁

(読み無し)

傷寒、脈弦細、頭痛、發熱の者は、少陽に属す、少陽は汗を發する可からず、汗を發すれば則ち讝語す(調胃承氣湯證)、此れ胃に屬す、胃を和すれば則ち愈ゆ、胃和さざれば、則ち煩して悸す。

 

未入於藏

*馬蒔の註 「陽明より以て少陽に入る。故に三日少陽之を受く。少陽は胆を主る。其の脈は脇をめぐり耳を絡う。胸脇痛み、耳聾する所以なり。此のときは則ち三陽の經絡皆其の病を受け、而して未だ三陰の藏には入らざるものは汗して已むべし。已むとは病勢の止ることなり。所謂藏とは内蔵に非ざるなり。即ち後の三陰の經なり。三陰は五藏に属するを以ての故に藏の字を以て言うなり」と。鍼灸医学大系(語句の解)

 

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