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黄帝内経素問 熱論篇 第三十一 第三節 訳

2013-10-25 09:26:40 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 熱論篇 第三十一

第三節

 帝曰。治之柰何。

 岐伯曰。治之各通其藏脈。病日衰已矣。其未滿三日者可汗而已。其滿三日者可泄而已。

 帝曰。熱病已愈、時有所遺者何也。

 岐伯曰。諸遺者熱甚而強食之。故有所遺也。若此者皆病已衰而熱有所藏。因其穀氣相薄、兩熱相合。故有所遺也。

 帝曰。善。治遺如何。

 岐伯曰。視其虚實、調其逆從、可使必已矣。

 帝曰。病熱當何禁之。

 岐伯曰。病熱少愈、食肉則復、多食則遺。此其禁也。

 

黄帝が申されました

これを治療するにはどうするのじゃ

岐伯が申し上げました

之を治療するためには、藏脈が無意識に通じるようにすることです。そうすることにより、病は日に日に衰え病気は治るのでございます。その発病が三日未満であれば汗を出させれば病気は治り、満三日のものは下すことに因り病気は治るのでございます。

黄帝が申されました

熱病がすでに癒えたのに、時に後遺症的なものが有るという、如何なって居るんじゃ。

岐伯が申し上げました

その後遺症的なものは、熱の甚だしいときに食べすぎたことに因るものでございまして、熱が下がらず残るのでございます。これは、この病人の病が皆已に衰えてしまっても熱がこもってしまうことになります。こもった熱に穀気の熱がせまり、この両方の熱がぶつかり合ったために後遺症的な症状が残るのでございます。

黄帝が申されました

善かろう、その後遺症を治するには如何するのじゃ

岐伯が申し上げました

その後遺症的な証の虚實を視て、逆従、その証候の逆の薬を用いて治療することを正治法といい、証候に従がって治療することを反治法ともうします、そのように治療すれば必ず治すことができるのでございます。

黄帝が申されました

病気にかかり熱が出たときには何を禁ずるのであろうか。

岐伯が申し上げました

病気にかかり熱が少し愈たとき、肉を食べるとくりかえし熱が出るようになり、(現代人の病気は食べすぎ(飲食過多)からくるものです)食べすぎると各臓腑は参ってしまい悲鳴を上げるようになり遺ってしまい、傷寒論、辨陰陽易差後勞復病脈證并治第十四の二条三条にあるように汗を出だすか下すようにすればよく、熱が出た時に肉を食することと多食を禁ともうします。

 

参考 鍼灸医学大系、東洋学術出版社素問

 

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