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黄帝内経素問 熱論篇 第三十一 第二節 語句の意味 5

2013-10-21 09:14:02 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 熱論篇 第三十一

第二節

 帝曰。願聞其状。

 岐伯曰。傷寒一日。巨陽受之。故頭項痛、腰脊強。二日陽明受之。陽明主肉。其脈挟鼻、絡于目。故身熱目痛而鼻乾。不得臥也。三日少陽受之。少陽主膽。其脈循脅、絡于耳。故胸痛而耳聾。三陽經絡皆受其病而未入於藏者、故可汗而已。

 四日太陰受之。太陰脈布胃中、絡於嗌。故腹滿而嗌乾。五日少陰受之。少陰脈貫腎、絡於肺、繫舌本。故口燥舌乾而渇。六日厥陰受之。厥陰脈循陰器而絡於肝。故煩滿而嚢縮。

 三陰三陽、五藏六府、皆受病、榮衛不行、五藏不通則死矣。其不兩感於寒者、七日巨陽病衰、頭痛少愈。八日陽明病衰、身熱少愈。九日少陽病衰、耳聾微聞。十日太陰病衰、腹減如故、則思飲食。十一日少陰病衰、渇止不満、舌乾已而嚏。十二日厥陰病衰嚢縱、少腹微下、大氣皆去。病日已矣。

 

語句の意味 5

 

六日厥陰受之

足厥陰=足厥陰肝経・足の厥陰経脈・肝経の脈のこと。十二経脈の一つ。もとは肝の足の厥陰の脈(肝足厥陰脈)という。循行経路は、体内にあっては、肝に属し、胆を絡い、生殖器・胃・横隔膜・咽喉・眼球に連なる。体表にあっては、足の第一趾より下肢内側(前面より中央に変わる)、外陰部、腹部を経て、側胸部に止まる。

<霊枢経脈篇>「肝の足の厥陰の脈は、大指の叢毛(太敦部位)の際に起り、上りて足跗上廉を循り、内踝を去ること一寸、踝八寸に上り、太陰の後に交り出て、膕の内廉に上り、股陰を循り毛中に入る。陰器を過(よぎ)り小腹に抵(いた)り、胃を挟み肝に属し、胆を絡い、上りて膈を貫き脇肋に布し、喉嚨の後を循り、上りて頏顙に入り、目系に連なり、上りて額に出て、督脈と巓に合す。その支なるものは、目系より頬裏に下り、唇内を環る。その支なるものは、復た肝より別れて膈を貫き、上りて肺に注ぐ。」

 

手厥陰心包経=てのけっちんしんぽうけい。手の厥陰経脈(てのけっちんけいみゃく)に同じ。

手厥陰経脈=てのけっちんけいみゃく。心包絡の経脈のこと。十二経脈の一つ。この循行経路は、体内にあっては心包絡に属し、三焦を絡い、横隔膜に連なる。体表にあっては側胸部よりおこり、腋下、上肢屈側の正中線を経て、手の中指の指尖に止まる。<霊枢経脈篇>「心主手の厥陰心包絡の脈は胸中に起り、出て心包絡に属し膈を下り三焦を歴絡す。其の支なる者は胸を循り脇に出て腋を下ること三寸。上りて腋下に抵り臑の内を循て太陰少陰の間に行く。肘中に入り臂に下りて両筋の間に行き、掌中に入り中指を循て其の端に出づ、其の支なるものは、掌中に別れ小指の次指を循て、其の端に出づ。」

 

陰器=いんき。外生殖器をさす。足の厥陰肝経の流れるところで、その作用と発育状態は腎気の盛衰と関係がある。これにより、男女の外生殖器の病気は通常肝、腎を治療する。<素問熱論>「厥陰の脈、陰器を循りて肝に絡す。」

 

煩滿=煩満・はんまん。胃部や胸腹部が膨満して煩わしいこと。<素問逆調論>「陰気少なくして、陽気勝る故に熱して煩満す。」

 

嚢縮=陰嚢が縮み上がる病証、卵縮ともいう。新・東洋医学辞書ソフト

嚢縮=のうしゅく。証名。

卵縮ともいう。陰嚢が縮み上がること。

本証は常に舌巻とともに重症な疾病にあらわれる。

この証には寒熱の区別があり、陽明の熱が盛んで、邪が厥陰に伝わって本証となるものは急いで下し、陰を保持する。・・・・・。寒邪が少陰にあたってなるものは、・・・・、・・・・などを用いる。<素問熱論>参照。

 

三陰三陽=三陰(太陰・少陰・厥陰)と三陽(太陽・少陽・陽明)のこと。新・東洋医学辞書ソフト

三陰三陽=さんしんさんよう。

これは外感熱病あるいは熱性病の分類に対しての弁証方法で、六経弁証という。

この種の方法は、まず四診診断、八綱分析により、現在の症状を主体とし、疾病の異なった性質にもとづいて三陰三陽の六種の証候に類型づける。

<傷寒論>

「太陽の病たる、脈浮、頭項強痛して悪寒す。」

「陽明の病だる、胃家実是なり。」

「少陽の病たる、口苦く、咽乾き、目くるめくなり。」

「太陰の病たる、腹満して吐し、食下らず、自利益益甚だしく、時に腹自ら病む。若し之を下せば必ず胸下結鞕す。」

「少陰の病たる、脈微細、但寐んと欲するなり。」

「厥陰(けっちん)の病たる、気上って心を撞(つ)き、心中疼熱、飢えて食を欲せず。食すれば即ち蚘(かい)を吐し、之を下せば利止まず」

 

榮衛=

栄=えい。

①栄華、光沢。すなわち五藏の精華が外にあらわれた色つやのこと。

②営(えい)に同じ。

営・營=えい。

①飲食が変化して生じた精微な物質。

<素問痹論>に「営は水穀の精気なり」とあり、この種の物質は脾の気化作用に従って肺に運ばれ、経脈中を行り、臓腑と身体各組織に均しく分布される。

②経脈の脈管をさす。

<霊枢経脈篇>に「脈は営となす」とあり、この営は営舎の意味で気血の存在する場所である。

③温病弁証の病位あるいは段階。営分という。⇒営分証(えいぶんしょう)。

④委中穴の別名。

⑤営運のこと。<霊枢営気>

⑥沈実の脈。<素問玉機真臓>

榮衛・栄衛

営衛=えいえ。営気と衛気のこと。両気とも同一起源、つまり水穀の精気の化したものである。

営は脈中を行り全身を栄養する作用がある。

衛は脈外を行り身体を防衛するはたらきがある。

一般に営衛は主に機能面をらわし、気血は物質的基礎面をあらわしている。

気血の運行にしたがって営衛の作用が発揮される。

<素問・陰陽応象大論>には「陰は内にあり、陽の守りなり、陽は外にあって、陰の使なり」とある。この陰は営血をさし、陽は衛気をさし、これらの陰陽、内外、守(内を守る)、使(運行)などの対立する言葉は営衛気血の相互に依存する関係を示している。

清代の葉天士は<温熱論>中で、これに基づいて温病の伝変を衛気営血の四段階に分け臨床上の弁証施治の綱領を作った。<霊枢営衛生会>参照。

 

其不兩感於寒者、

東洋学術出版社素問の読み 其の寒に両感せざる者は、

鍼灸医学大系 (語句の解)より

其不兩感於寒者 の訓読について

 この句を従来「其の寒に両感せざる者は」と訓じたり、或は又「両つながら寒に感ぜざる者は」と訓じているものがあるが、ともに誤りである。

 前者の如く訓じていたのでは意味は通じない。この両は、藏と腑との意味とはならない。又後者の如く訓じたのでは、藏と腑と両方が寒に感じないことになる。この場合の不は、両を打ち消しているものであるから「両つながらは寒ぜざるものは(訓読は、其の兩つながらは寒に感ぜざる者は)」と訓ずべきである。つまり一方だけが感じただけで両方が倶に感ずるものではないことを意味するものである。

 

腹減如故 腹減ずること故の如く

故=コ。ユエに。上を受けることば。ユエ。わけ。理由。フルい→古。モト。昔。旧来。以前。本来。コト。事がら。原因。死ぬ。死んだ意味を表わす接頭語。コトサら。わざと。特に。

 

嚏=テイ。クサメ。クシャミ。噴鼻。嚏噴・くしゃみのこと。

嚏=てい・くしゃみのこと。

<金匱腹満寒疝宿食病>「其の人清涕出で、発熱し色和す者は、良く嚏す。」

<金匱腹満寒疝宿食病>「寒に中り、其の人下利するは裏虚を以ての故なり。嚏せんと欲して能わざるは、此の人肚中寒す。」

<素問五常政大論><素問至真要大論><霊枢口問篇>参照。

 

大氣=大気=天地自然の空気、又は胸中の呼吸の気。新・東洋医学辞書ソフト

大気=たいき。

①宇宙間の気。

<素問五運行大論>「地を人の下と為す。太虚の中なり・・・大気これを挙ぐればなり。」②人体の宗気。

<素問気穴論>「以て大気と会す。」

③正気。

<素問離合真邪論>「大気留止す、故に命じて補という。」

④邪気。

<素問調経論>「必ず切して出づ大気乃ち屈す。」

柴崎保三著鍼灸医学大系 ⑤ 離合真邪論篇 第二十七 第二節

(語句の解)

大気皆出ず 大気とはなにか。・・・・・・・・・・・

 私は大気とは、宇宙間に存在する気に対する総括的一般名称であって、宇宙間に生存する凡てのものは、その気の働きによって夫々の生存を全うしているものであると考えるのが妥当の考え方であろうと思うのである。・・・・・・・・。

 

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