おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
柴崎保三著・鍼灸医学大系 ⑥ 黄帝内経素問 瘧論篇 第三十五
第十三節
(原文)
帝曰。夫病温瘧與寒瘧。而皆安舍、舍於何藏。
岐伯曰。温瘧者得之冬中於風寒。氣藏於骨髓之中、至春則陽氣大發、邪氣不能自出。因遇大暑、腦髓爍、肌肉消、腠理發泄。或有所用力、邪氣與汗皆出。此病藏於腎、其氣先從内出之於外也。如是者陰虚而陽盛。陽盛則熱矣。衰則氣復反入。入則陽虚。陽虚則寒矣。故先熱而後寒。名曰温瘧。
(訓読)
帝曰く「夫れ温瘧と寒瘧とを病む。而して皆安に舍し、何の藏に舍するや」。
岐伯曰く「温瘧は之を冬風寒に中りて得るなり。氣は骨髓の中に藏(こも)り、春に至るときは則ち陽氣大いに發し、邪氣自から出づること能わず。因って大暑に遇い、腦髓爍し、肌肉消し、腠理發泄す。或は力を用うる所あれば邪氣と汗と皆出ず。此れ病腎に藏し、其の氣先づ内より出でて外に之(ゆ)くなり。是の如き者は陰虚して陽盛んなり。陽盛んなるときは則ち熱するなり。衰うるときは則ち復た反して入る。入るときは則ち陽虚す。陽虚するときは則ち寒するなり。故に先づ熱して後寒す。名づけて温瘧と曰う」と。
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