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黄帝内経素問 瘧論篇 第三十五 第十四節 訳

2014-02-24 17:42:56 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 瘧論篇 第三十五

第十四節

帝曰。癉瘧何如。

岐伯曰。癉瘧者、肺素有熱、氣盛於身、厥逆上衝中。氣實而不外泄。因有所用力、腠理開、風寒舍於皮膚之内、分肉之間而發。發則陽氣盛。陽氣盛而不衰則病矣。其氣不及於陰。故但熱而不寒。氣内藏於心而外舍於分肉之間、令人消爍脱肉。故命曰癉瘧。

帝曰。善。

 

 黄帝が申されました。

 癉瘧とはどのような病であるか。

 岐伯が申し上げました。

 癉瘧とは、平素から肺に熱があり、気が身に盛んであり、気は厥逆して上衝し胸腹につきあげます。気は実していて外に泄れることがなく、そのようなところで力仕事をしたために、皮毛は開き(鍼灸医学大系では・・・汗が出てとある)、風寒が皮膚の内に居留するようになり、皮膚の下の肉にまでおよび発病します。発病することにより陽氣は盛んになり、陽氣が盛んになり衰えることがなければ、その陽氣は陰に及ばないため、但発熱するだけで悪寒、悪風はありません。邪気は心の内にはいるようになり分肉の間に居留するようになり、人の体を焼け溶かすようにして肉体を痩せ衰えさせるようになります。このような病を癉瘧と申します。

 黄帝が申されました。

 よい説明であった。

 

 

分肉=ぶんにく。①肌肉のこと。前人は肌肉の外層を白肉といい、内層を赤肉といって、赤白に分けた。またあるいは、肌と肉の間隙を分肉という。<霊枢本蔵>「衛気は、分肉を温め、皮膚を充し、腠理を肥やし、開闔を司る所以のものなり。」②皮内の骨に近い肉で、骨と分かつものをいう。<霊枢官鍼篇>「少益深く皮を絶ち、肌肉に致り、未だ分肉の間に入らざるなり。已に分肉の間に入れば、穀気出づ。」③経穴名。陽輔穴のこと。足の少陽経に属す。<素問気穴論>「府兪二穴、・・・・分肉二穴。」<新校正>「是陽輔なり。」

 

漢方用語大辞典、鍼灸医学大系

 

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黄帝内経素問 瘧論篇 第三十五 第十四節 語句の意味

2014-02-24 09:32:38 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 瘧論篇 第三十五

第十四節

帝曰。癉瘧何如。

岐伯曰。癉瘧者、肺素有熱、氣盛於身、厥逆上衝中。氣實而不外泄。因有所用力、腠理開、風寒舍於皮膚之内、分肉之間而發。發則陽氣盛。陽氣盛而不衰則病矣。其氣不及於陰。故但熱而不寒。氣内藏於心而外舍於分肉之間、令人消爍脱肉。故命曰癉瘧。

帝曰。善。

 

語句の意味

癉瘧

この節では癉瘧の説明をしている。

 

厥逆=けつぎゃく。病証名。①四肢の厥冷をさす。<傷寒論少陰病>「少陰病、清穀を下利し、裏寒外熱し、手足厥逆し、脈微にして絶えんと欲す・・・通脈四逆湯之を主る。」<霊枢五色篇>「厥逆は寒湿の起なり。」②胸腹が激痛し、両足が急に冷え、煩して食することができず、脈大小とも渋の病証をさす。<霊枢癲狂篇>「厥逆の病を為すや、足暴かに清し、胸まさに裂けるがごとし、腸まさに刀をもって之を切るがごとし。煩して食すること能わず、脈大小みな濇。」③慢性の頭痛の一種。<素問奇病論>「人、頭痛を病み、以て歳を数えて已まず・・・まさに大寒を犯す所あり、内は骨髄に至り、髄は脳を以て主となす。脳逆して故に頭痛せしむ、歯また痛む。病名づけて厥逆という。」

鍼灸医学大系(語句の解)

厥逆=しばしば出て来る用語で厥気上逆するものである。

 

厥氣=①逆乱の気。一般に続発性の病因をいう。陰陽の失調、気血逆乱、痰濁閉阻、食積停滞あるいは暴痛などをさす。これらは病気の過程にあらわれ、又、新たな作用を引き起し、四肢厥冷・精神失調・突然の昏倒などの症状をあらわす。

<素問陰陽応象大論>「厥気上行し、脈満し形去る。」

②虚気のこと。

<霊枢淫邪発夢篇>「厥気心に客すれば夢に丘山烟火を見、肺に客すれば夢に飛揚し金鉄の奇物を見・・・およそこれ十五足らざる者は至りて之を補えば立ちどころに已むべきなり。」

<素問至真要大論>「厥気上行すれば面浮埃の如し。」

③邪気のこと。

上逆

 

衝=ショウ。ツく。つきあたる。つき破る。直進する。つき進む。つき上げる。大通り。通り道。つきあたり。要所。要衝。

 

脱=ダツ。ヌぐ。からだにつけたものをとり去る。ヌがす。ヌがせる。ヌげる。着物などが自然にとけ離れる。ほどける。抜ける=抜。離れ去る。ぬけ出る。脱去。にげ出す。脱出。脱走。落ちる。ぬけ落ちる。脱落。おとす。ぬけ離れる。脱離。ぬかる。ゆだんしてしそんじる。ぬく。ぬきん出る。ひいでる。おとす。除く。ぬけおち。脱落。手ぬかり。むく。はぐ。トく→解。タイ。ゆるやか。

 

漢方用語大辞典、明解漢和辞典、鍼灸医学大系

 

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