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黄帝内経素問 刺瘧篇 第三十六 第四節 語句の意味 1-2

2014-04-05 07:00:00 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 刺瘧篇 第三十六

第四節

 肺瘧者、令人心寒。寒甚熱。熱間善驚。如有所見者。刺手太陰陽明。

 心瘧者、令人煩心甚。欲得清水。反寒多不甚熱。刺手少陰。

 肝瘧者、令人色蒼蒼然太息、其状若死者。刺足厥陰見血。

 脾瘧者、令人寒、腹中痛。熱則腸中鳴。鳴已汗出。刺足太陰。

 腎瘧者、令人洒洒然。腰脊痛宛轉、大便難。目眴眴然。手足寒。刺足太陽少陰。

 胃瘧者、令人且病也、善飢而不能食。食而支滿腹大。刺足陽明太陰、横脈出血。

 

語句の意味 1-2

令人心寒

心=心藏部の意味であろう。鍼灸医学大系

 

寒甚熱=

寒甚熱

*これを「寒甚だしくして熱し」と訓ずべきか、「寒甚だしければ熱す」と訓ずべきかは問題である。又この寒は心寒の寒を受けているのか、瘧一般の悪寒の意か、これにも若干の検討を必要とするが、ここでは「悪寒も甚だしく又熱も出る」意に解して置く、読者の研究をのぞむ。

東洋学術出版社素問

寒 甚だしければ熱し

 

善驚

善驚=消渇病の一種で下焦の排泄異常を主症状にするもの。消腎、腎消ともいう。?些細なことでも容易に驚く病証、喜驚ともいう。新・東洋医学辞書13

善驚=ぜんきょう。証名。喜驚ともいう。本証は、ちょっとしたことですぐおどろき、常に驚慌を感じて、心悸不安をともなうものをいう。原因としては、心気虚・心火旺・肝陽上亢・胆虚・気血の虧損などがある。・・・・・。<素問至真要大論>参照。

 

如有所見者 鍼灸医学体系(語句の解)

見る所のものあるが如し

*「何かへんなものを見る」という意である。

 

煩心=はんしん。心煩(しんはん)に同じ。<霊枢癲狂篇>「頭重く目赤し、甚しうて煩心す。」<黄帝内経素問王冰注>「煩心すれば躁急にして寧からず。」<霊枢五乱篇>「故に気が心に乱るれば則ち煩心す」

心煩=しんはん。心中が煩躁、煩悶して、胸が苦しく感じられること。多くは内熱によってひきおこされる。⇒内煩(ないはん)。<傷寒論>「傷寒五六日、往来寒熱、胸脇苦満、黙々として飲食を欲せず、心煩、喜嘔、或は胸中煩して嘔せず・・・小柴胡湯之を主る。」

 

心煩=しんはん・しんぱん。胸中が煩悶して胸苦しさを自覚すること。新・東洋医学辞書13

 

清水=清水

欲得清水。反寒多不甚熱 鍼灸医学体系(語句の解)

本文中に誤字か脱字があるのではあるまいか。今後の研究に俟つ。

 

蒼蒼=ソウソウ。あおいさま。茂るさま。頭髪が白くなったようす。老い衰えたさま。うす暗いさま。空がはれわたったようす。

 

太息=太息

東洋学術出版社素問 【注釈】

蒼蒼然として、太息し―・・・。多紀元簡の説「『甲乙経』に『太息』の二字はない。下文の『如死者』の三字によって考えると、不要の文に間違いない」

 

漢方用語大辞典、鍼灸医学体系、東洋学術出版社素問、明解漢和辞典、新・東洋医学辞書13

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