おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
黄帝内経素問 刺瘧篇 第三十六
第五節
瘧發身方熱、刺跗上動脈、開其空、出其血、立寒。
瘧方欲寒、刺手陽明太陰、足陽明太陰。
瘧脈滿大急、刺背兪。用中鍼傍伍胠兪各一、適肥瘦、出其血也。
瘧脈小實急、灸脛少陰、刺指井。
瘧脈滿大急。刺背兪。用五胠兪。背兪各一、適行至於血也。
瘧脈緩大虚、便宜用藥、不宜用鍼。
凡治瘧、先發如食頃、乃可以治。過之則失時也。
諸瘧而脈不見、刺十指間出血。血去必已。先視身之赤如小豆者、盡取之。
語句の意味 2
用中鍼
東洋学術出版社素問 現代語訳では
中鍼=中等鍼と訳している
鍼灸医学体系(語句の解)
用中鍼傍伍胠兪各一
*この文章は従来は「中鍼を用い傍五胠の兪各々一」と訓じている。しかしよく検討してみると、ちょっとおかしい。中鍼とは何か。中等度の鍼と解説している書もあるが、それは全くのコジツケであり憶測である。中鍼という用語は内經のどこもない。又上古に於て九鍼という鍼の種類については述べられているが、それ等各鍼の程度については何等の記述もない。従ってこれは中鍼と熟すべきものではあるまい。次に「傍五胠兪各一」は、「背部五藏の兪穴の両傍で、わきの下に近い所にある兪穴各々一」ということである。然しこれだけでは文章にならない。動詞をつけねばならない。それでこの文章は「鍼傍五胠兪各一」となるべきであろう。つまり「傍五胠の兪各々一を鍼し」となるのである。然しそうすると、用中とは何か。
九鍼=きゅうしん。古代の医者の用いた九種類の異なる形と用法の針。鑱針(ざんしん)・員針(員鍼・いんしん)・鍉針(堤針・ていしん)・鋒針(ほうしん)・針(ひしん)・員利針(いんりしん)・毫針(ごうしん)・長針(ちょうしん)・大針(だいしん)。九針は主に刺針で病を治すものである、又外科と按摩の様な用途もある。<霊枢九鍼十二原篇・官鍼篇>参照。
胠兪
胠=きょ。脇の上、腋下のこと。<素問五蔵生成論>「支鬲胠脇」<素問咳論>「甚だしければ転ずべからず。転ずれば両胠満つ。」
適=テキ。あとつぎ。嫡子。嫡嗣。本妻。正妻。適妻。もっぱら。驚く。テキ。セキ。ユく→行。赴(おもも)く。至る。嫁に行く。したがう。適婦。タマタマ。偶然に。マサに。カナう。思いどおりになる。うまくあてはまる。適切。適正。適合。適当。適格。あてる。あてはめる。タダ。わずかに。楽しみ。
肥=ヒ。コえる。ふとる。からだの肉づきがよい。地味がよい。目や耳がよくきく。コやす。地味をよくする。ふとらせる。視覚や聴覚の感じをするどくさせる。ゆたかにする。楽しませる。コやし。コえ。肥料。しもごえ。ふん尿。
瘦=痩は俗字。ソウ。シュウ。ヤせる。からだが細くなる。地味が悪くなる。書体が細くなる。
小
小脈=しょうみゃく。細脈(さいみゃく)に同じ。
細脈=糸のように細いが、はっきりふれる脈。
細脈=脈象の一つ。細くまっすぐで軟らかく、形が糸のようで、また髪の毛のように感じる脈。数脈に比べてややはっきりしている。主に気血の両虚あるいは諸虚労損のときにあらわれる。<素問脈要精微論>「細なれば気少なし。」
實=実脈。脈象の一種。三部の脈を弱く按じても強く按じても力のあるもの。実証である。実熱内結、停痰食積などにみられる。
<素問玉機真蔵論>「脈実は病中にあり。」
<脈経>「実脈大にして長、微に強く、之を按じて指に隠れ愊愊然たり。」漢方用語大辞典
井=せい。五兪穴の一つ。→五兪穴(ごゆけつ)、井穴(せいけつ)。
井穴=せいけつ。五兪穴の一つ。十二経に各一個の井穴があり、あわせて十二井穴といい、一般には、臨床上救急時に用いられる。すなわち、少商(肺)・商陽(大腸)・兌(れいだ・胃)・隠白(脾)・少衝(心)・少沢(小腸)・至陰(膀胱)・湧泉(腎)・中衝(心包)・関衝(三焦)・竅陰(胆)・太敦(肝)の12穴をいう。⇒五兪穴(ごゆけつ)。<霊枢九針十二原>参照。
漢方用語大辞典、新・東洋医学辞書13、明解漢和辞典、鍼灸医学体系、東洋学術出版社素問
ゴールド三養茶
ゴールド三養茶は発芽ハトムギを主成分として、特殊製法でエキスを抽出顆粒にした理想的な健康飲料です。
簡単にお湯にとけますので、ご家族の健康食として手軽にお飲みいただけます。
ハトムギの成分を十五倍に濃縮した、ゴールド三養茶をお好みの濃さに合わせて美味しくお召し上がり下さい。
本体価格
250g 8,000円
500g 15,000円