おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
薬学博士渡辺武著『漢方が救う人体危機』
現代医療の誤りを正す
第1章 漢方薬はなぜ効くか
体のバランスを考える
p68成長ホルモンで太らされた動物肉を食べている現代の子どもたち
かつて相撲界の人気を背負っていた初代貴ノ花関(現・二子山親方)の体力の充実に、漢方による体質改善をしていたことはあまり知られていません。
貴ノ花関が不振のどん底にあったときは、筋肉質の軽量力士という弱点があったからです。
後援会から「貴ノ花を優勝させるために、体重をふやす方法はないか」と相談を受けたとき、貴ノ花関の体質は丈夫で理想的な体ですが、相撲取りという職業からすると、もう少し体重がほしいところでした。
太るには、何を食べても消化し、吸収するよう消化器と肝臓機能をより高めることが第一、次に関取は肉食が好物でよく酒も飲んでいますが、食物を摂った分だけ栄養として身につくよう体質改善をすること、これが関取の〝肥え薬〟の秘訣(ひけつ)でした。
肝臓の機能を高める作用のある紫胡(さいこ)剤には二種類あり、腺病(せんびょう)質で痩せ型の人には「小柴胡湯」、貴ノ花関のような筋肉質の人には「大柴胡湯」が効き、胃のわだかまりや余分な水分をとります。
腸の吸収をよくするには芍薬(しゃくやく)、生姜(しょうが)が効果があり、体外の排泄には大黄(だいおう)が効きます。
こういう漢方の処方に従って肥え薬を与えました。
いくらお相撲さんでも、なんでも太ればいいというものではありません。
人体の機能が働いて健康に太り、しかも体力をつけることはむずかしいことです。
この貴ノ花関の話しとは逆に、近年、小学校や中学校で肥満児がふえて、医学の大きな研究課題になっています。
大阪の国立病院の三井駿一院長と対談したとき「従来の医学では、肥満児は健康体で太っていると考えていたが、それは間違っていた」と今日の食生活の間違いを指摘されていました。
西洋医学では肥満児を健康体と考えていました。
漢方では昔から、肥満体を、病気をいつでも受け入れやすくしている病体だ、と考えているのです。
しかし、最近の肥満児はちょっとようすが違います。
それは運動不足と栄養過多、それに複合汚染で、健康のバランスを崩していることに原因があるのです。
どんどん栄養を与えるものですから、ぶくぶく太るのです。
重大なのは、成長ホルモンを与えてどんどん太らせた豚や牛や鶏を食べるわけですから、成長ホルモンを人間が食べているのと同じこと、発育盛りの子どもたちには、それがすぐ反応して人間が豚のようにどんどん異常発育で太ってきたのだからたまりません。
健康に生まれ育つはずの子どもをわざわざ肥満児にしているわけですから、現代の文明だの科学は、病人を製造しているといっていいほどです。
昔は病人といえば痩せ型でしたが、最近は肥満型未病人が多くなりました。
一見、健康そうですが、皮膚や頭から湯気を出して心臓が空回りした人、いつぽっくり逝(い)くかを賭(か)けて生きている人たちです。
こんな人たちは漢方でいうなら、まず正常な体質にすることが先決です。
これを病名だけで、心臓病だの胃腸病だの肝臓病だのと、一律に治療してもどうにもならないのは、当然なことではないでしょうか。
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