漢方相談 昌栄薬品

漢方薬・自然薬が体に効きます、自然の生薬で病気に負けない体を作る
漢方相談 ご来店お待ちしています

黄帝内経素問 熱論篇 第三十一 第二節 語句の意味 5

2013-10-21 09:14:02 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 熱論篇 第三十一

第二節

 帝曰。願聞其状。

 岐伯曰。傷寒一日。巨陽受之。故頭項痛、腰脊強。二日陽明受之。陽明主肉。其脈挟鼻、絡于目。故身熱目痛而鼻乾。不得臥也。三日少陽受之。少陽主膽。其脈循脅、絡于耳。故胸痛而耳聾。三陽經絡皆受其病而未入於藏者、故可汗而已。

 四日太陰受之。太陰脈布胃中、絡於嗌。故腹滿而嗌乾。五日少陰受之。少陰脈貫腎、絡於肺、繫舌本。故口燥舌乾而渇。六日厥陰受之。厥陰脈循陰器而絡於肝。故煩滿而嚢縮。

 三陰三陽、五藏六府、皆受病、榮衛不行、五藏不通則死矣。其不兩感於寒者、七日巨陽病衰、頭痛少愈。八日陽明病衰、身熱少愈。九日少陽病衰、耳聾微聞。十日太陰病衰、腹減如故、則思飲食。十一日少陰病衰、渇止不満、舌乾已而嚏。十二日厥陰病衰嚢縱、少腹微下、大氣皆去。病日已矣。

 

語句の意味 5

 

六日厥陰受之

足厥陰=足厥陰肝経・足の厥陰経脈・肝経の脈のこと。十二経脈の一つ。もとは肝の足の厥陰の脈(肝足厥陰脈)という。循行経路は、体内にあっては、肝に属し、胆を絡い、生殖器・胃・横隔膜・咽喉・眼球に連なる。体表にあっては、足の第一趾より下肢内側(前面より中央に変わる)、外陰部、腹部を経て、側胸部に止まる。

<霊枢経脈篇>「肝の足の厥陰の脈は、大指の叢毛(太敦部位)の際に起り、上りて足跗上廉を循り、内踝を去ること一寸、踝八寸に上り、太陰の後に交り出て、膕の内廉に上り、股陰を循り毛中に入る。陰器を過(よぎ)り小腹に抵(いた)り、胃を挟み肝に属し、胆を絡い、上りて膈を貫き脇肋に布し、喉嚨の後を循り、上りて頏顙に入り、目系に連なり、上りて額に出て、督脈と巓に合す。その支なるものは、目系より頬裏に下り、唇内を環る。その支なるものは、復た肝より別れて膈を貫き、上りて肺に注ぐ。」

 

手厥陰心包経=てのけっちんしんぽうけい。手の厥陰経脈(てのけっちんけいみゃく)に同じ。

手厥陰経脈=てのけっちんけいみゃく。心包絡の経脈のこと。十二経脈の一つ。この循行経路は、体内にあっては心包絡に属し、三焦を絡い、横隔膜に連なる。体表にあっては側胸部よりおこり、腋下、上肢屈側の正中線を経て、手の中指の指尖に止まる。<霊枢経脈篇>「心主手の厥陰心包絡の脈は胸中に起り、出て心包絡に属し膈を下り三焦を歴絡す。其の支なる者は胸を循り脇に出て腋を下ること三寸。上りて腋下に抵り臑の内を循て太陰少陰の間に行く。肘中に入り臂に下りて両筋の間に行き、掌中に入り中指を循て其の端に出づ、其の支なるものは、掌中に別れ小指の次指を循て、其の端に出づ。」

 

陰器=いんき。外生殖器をさす。足の厥陰肝経の流れるところで、その作用と発育状態は腎気の盛衰と関係がある。これにより、男女の外生殖器の病気は通常肝、腎を治療する。<素問熱論>「厥陰の脈、陰器を循りて肝に絡す。」

 

煩滿=煩満・はんまん。胃部や胸腹部が膨満して煩わしいこと。<素問逆調論>「陰気少なくして、陽気勝る故に熱して煩満す。」

 

嚢縮=陰嚢が縮み上がる病証、卵縮ともいう。新・東洋医学辞書ソフト

嚢縮=のうしゅく。証名。

卵縮ともいう。陰嚢が縮み上がること。

本証は常に舌巻とともに重症な疾病にあらわれる。

この証には寒熱の区別があり、陽明の熱が盛んで、邪が厥陰に伝わって本証となるものは急いで下し、陰を保持する。・・・・・。寒邪が少陰にあたってなるものは、・・・・、・・・・などを用いる。<素問熱論>参照。

 

三陰三陽=三陰(太陰・少陰・厥陰)と三陽(太陽・少陽・陽明)のこと。新・東洋医学辞書ソフト

三陰三陽=さんしんさんよう。

これは外感熱病あるいは熱性病の分類に対しての弁証方法で、六経弁証という。

この種の方法は、まず四診診断、八綱分析により、現在の症状を主体とし、疾病の異なった性質にもとづいて三陰三陽の六種の証候に類型づける。

<傷寒論>

「太陽の病たる、脈浮、頭項強痛して悪寒す。」

「陽明の病だる、胃家実是なり。」

「少陽の病たる、口苦く、咽乾き、目くるめくなり。」

「太陰の病たる、腹満して吐し、食下らず、自利益益甚だしく、時に腹自ら病む。若し之を下せば必ず胸下結鞕す。」

「少陰の病たる、脈微細、但寐んと欲するなり。」

「厥陰(けっちん)の病たる、気上って心を撞(つ)き、心中疼熱、飢えて食を欲せず。食すれば即ち蚘(かい)を吐し、之を下せば利止まず」

 

榮衛=

栄=えい。

①栄華、光沢。すなわち五藏の精華が外にあらわれた色つやのこと。

②営(えい)に同じ。

営・營=えい。

①飲食が変化して生じた精微な物質。

<素問痹論>に「営は水穀の精気なり」とあり、この種の物質は脾の気化作用に従って肺に運ばれ、経脈中を行り、臓腑と身体各組織に均しく分布される。

②経脈の脈管をさす。

<霊枢経脈篇>に「脈は営となす」とあり、この営は営舎の意味で気血の存在する場所である。

③温病弁証の病位あるいは段階。営分という。⇒営分証(えいぶんしょう)。

④委中穴の別名。

⑤営運のこと。<霊枢営気>

⑥沈実の脈。<素問玉機真臓>

榮衛・栄衛

営衛=えいえ。営気と衛気のこと。両気とも同一起源、つまり水穀の精気の化したものである。

営は脈中を行り全身を栄養する作用がある。

衛は脈外を行り身体を防衛するはたらきがある。

一般に営衛は主に機能面をらわし、気血は物質的基礎面をあらわしている。

気血の運行にしたがって営衛の作用が発揮される。

<素問・陰陽応象大論>には「陰は内にあり、陽の守りなり、陽は外にあって、陰の使なり」とある。この陰は営血をさし、陽は衛気をさし、これらの陰陽、内外、守(内を守る)、使(運行)などの対立する言葉は営衛気血の相互に依存する関係を示している。

清代の葉天士は<温熱論>中で、これに基づいて温病の伝変を衛気営血の四段階に分け臨床上の弁証施治の綱領を作った。<霊枢営衛生会>参照。

 

其不兩感於寒者、

東洋学術出版社素問の読み 其の寒に両感せざる者は、

鍼灸医学大系 (語句の解)より

其不兩感於寒者 の訓読について

 この句を従来「其の寒に両感せざる者は」と訓じたり、或は又「両つながら寒に感ぜざる者は」と訓じているものがあるが、ともに誤りである。

 前者の如く訓じていたのでは意味は通じない。この両は、藏と腑との意味とはならない。又後者の如く訓じたのでは、藏と腑と両方が寒に感じないことになる。この場合の不は、両を打ち消しているものであるから「両つながらは寒ぜざるものは(訓読は、其の兩つながらは寒に感ぜざる者は)」と訓ずべきである。つまり一方だけが感じただけで両方が倶に感ずるものではないことを意味するものである。

 

腹減如故 腹減ずること故の如く

故=コ。ユエに。上を受けることば。ユエ。わけ。理由。フルい→古。モト。昔。旧来。以前。本来。コト。事がら。原因。死ぬ。死んだ意味を表わす接頭語。コトサら。わざと。特に。

 

嚏=テイ。クサメ。クシャミ。噴鼻。嚏噴・くしゃみのこと。

嚏=てい・くしゃみのこと。

<金匱腹満寒疝宿食病>「其の人清涕出で、発熱し色和す者は、良く嚏す。」

<金匱腹満寒疝宿食病>「寒に中り、其の人下利するは裏虚を以ての故なり。嚏せんと欲して能わざるは、此の人肚中寒す。」

<素問五常政大論><素問至真要大論><霊枢口問篇>参照。

 

大氣=大気=天地自然の空気、又は胸中の呼吸の気。新・東洋医学辞書ソフト

大気=たいき。

①宇宙間の気。

<素問五運行大論>「地を人の下と為す。太虚の中なり・・・大気これを挙ぐればなり。」②人体の宗気。

<素問気穴論>「以て大気と会す。」

③正気。

<素問離合真邪論>「大気留止す、故に命じて補という。」

④邪気。

<素問調経論>「必ず切して出づ大気乃ち屈す。」

柴崎保三著鍼灸医学大系 ⑤ 離合真邪論篇 第二十七 第二節

(語句の解)

大気皆出ず 大気とはなにか。・・・・・・・・・・・

 私は大気とは、宇宙間に存在する気に対する総括的一般名称であって、宇宙間に生存する凡てのものは、その気の働きによって夫々の生存を全うしているものであると考えるのが妥当の考え方であろうと思うのである。・・・・・・・・。

 

漢方用語大辞典、新・東洋医学辞書ソフト、明解漢和辞典

 

ゴールド三養茶

ゴールド三養茶は発芽ハトムギを主成分として、特殊製法でエキスを抽出顆粒にした理想的な健康飲料です。

簡単にお湯にとけますので、ご家族の健康食として手軽にお飲みいただけます。
 ハトムギの成分を十五倍に濃縮した、ゴールド三養茶をお好みの濃さに合わせて美味しくお召し上がり下さい。

本体価格

250g 8,000円

500g 15,000円


黄帝内経素問 熱論篇 第三十一 第二節 語句の意味 4

2013-10-19 09:33:31 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 熱論篇 第三十一

第二節

 帝曰。願聞其状。

 岐伯曰。傷寒一日。巨陽受之。故頭項痛、腰脊強。二日陽明受之。陽明主肉。其脈挟鼻、絡于目。故身熱目痛而鼻乾。不得臥也。三日少陽受之。少陽主膽。其脈循脅、絡于耳。故胸痛而耳聾。三陽經絡皆受其病而未入於藏者、故可汗而已。

 四日太陰受之。太陰脈布胃中、絡於嗌。故腹滿而嗌乾。五日少陰受之。少陰脈貫腎、絡於肺、繫舌本。故口燥舌乾而渇。六日厥陰受之。厥陰脈循陰器而絡於肝。故煩滿而嚢縮。

 三陰三陽、五藏六府、皆受病、榮衛不行、五藏不通則死矣。其不兩感於寒者、七日巨陽病衰、頭痛少愈。八日陽明病衰、身熱少愈。九日少陽病衰、耳聾微聞。十日太陰病衰、腹減如故、則思飲食。十一日少陰病衰、渇止不満、舌乾已而嚏。十二日厥陰病衰嚢縱、少腹微下、大氣皆去。病日已矣。

 

語句の意味 4

五日少陰受之

足少陰=足の少陰腎経に同じ。

<素問三部九候論>「下部の地、足の少陰なり。」

<霊枢経水篇>「足の少陰、外は汝水に合し、内は腎に属す。」

<霊枢憂恚無言篇>「足の少陰、上は舌に繫り、横骨に絡し、会厭に終る。」

<素問蔵気法時論>「腎は冬を主り、足の少陰太陽を主治す。」

足の少陰腎経=足少陰経脈(あしのしょういんのけいみゃく)に同じ。

足少陰経脈=腎経の脈のこと。十二経脈の一つ。もとは腎の足の少陰の脈(腎足少陰脈)という。循行経路は体内にあっては、腎に属し、膀胱を絡い、脊髄、肝、隔膜、喉部、舌根、肺、心、胸腔などに連なる。体表にあっては、足の小趾より、足心、内踝、下肢内側の後面、腹部を経て、胸部にとまる。

<霊枢経脈篇>「腎の足の少陰の脈は、小指の下に起り、足心に邪めに走る。然谷の下に出て、内踝の後を循り、別れて跟中に入る。以って踹内を上り、膕の内廉に出て、股内の後廉を上りて、脊を貫き、腎に属し、膀胱を絡う。其の直なるものは、腎より上りて肝隔を貫き、肺中に入る。喉嚨を循り、舌本を挟む。其の支なるものは、肺より出て心を絡い、胸中に注ぐ。」

 

手少陰=手の少陰心経のこと。

<素問蔵気法時論>「心は夏を主る手の少陰、太陽の主治なり。」

<素問三部九候論>「中部は人なり手の少陰なり。」

<霊枢経水篇>「手の少陰は、外は済水に合し内は心に属す。」

手少陰経脈=心経の脈のこと。十二経脈の一つ。この循行経路は、体内にあっては、心に属し、小腸を絡い、咽部と眼に連なる。体表にあっては、腋下部より、上肢屈側の後面に沿って下に向かい、小指端に止まる。

<霊枢経脈篇>「心手の少陰の脈は、心中に起り、出て心系に属し膈を下りて小腸を絡う。其の支なる者は、心系より上りて咽を挟み、目系に繫ぐ、其の直なる者は、復た心系より却て肺に上り、下りて腋下に出で、下りて臑内の後廉を循り、掌後の鋭骨の端に抵り、掌内の後廉に入り、小指の内を循りて其の端に出づ。」

 

漢方用語大辞典

 

ゴールド三養茶

ゴールド三養茶は発芽ハトムギを主成分として、特殊製法でエキスを抽出顆粒にした理想的な健康飲料です。

簡単にお湯にとけますので、ご家族の健康食として手軽にお飲みいただけます。
 ハトムギの成分を十五倍に濃縮した、ゴールド三養茶をお好みの濃さに合わせて美味しくお召し上がり下さい。

本体価格

250g 8,000円

500g 15,000円


のどが(口が)『かわく』について

2013-10-18 09:18:47 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

のどが(口が)『かわく』について

 

口乾=こうかん。口中の津液が欠乏して乾燥すること。一説に口が乾くが、飲みたくはなく、ただ口をすすぐことをいう。漢方用語大辞典

口に水を含み、飲んでしまうことはなく、捨てられる、生薬は薬味薬性が甘平の水剤である茯苓(ぶくりょう)の入った処方を用います。

 

口燥=こうそう。口が自覚的にかわくこと。一説に口渇は口がかわいて水を飲みたがるが、口燥は口はかわくが、水を飲むことはなく、ただ水または湯などでうるおしたいと思うもの。漢方用語大辞典

口乾と同じ処方

 

口渇=こうかつ。咽喉が渇いて湯水を欲するもので、冷水を欲するものは陽証に多く、温湯を欲するものは陰証に多い。陰液の充分あるものは、水精を敷布し、口渇しにくい。炎天下を歩いたり、過激な労働をして、汗をかきすぎて渇するものは、湯水や果物でうるおせばなおり、生理的なものである。病理的には、内に熱病があったり、陰虚して津液が少ない場合や、湿が滞って水分の代謝が悪い場合などに口渇はおこる。漢方用語大辞典

口に水を含んだら飲んでしまいたい、生薬は薬味薬性が甘寒の水剤である沢瀉(たくしゃ)の入った処方を用います。

 

大煩渇=だいはんかつ。ひどく咽が渇くこと。

<傷寒論>太陽病上

傷寒論太陽病脉證并治第五 第二十七條 荒木性次著方術説話

服桂枝湯、大汗出後、大煩渇不解、脈洪大者、白虎加人參湯主之。

桂枝湯を服し、大いに汗出でたる後、大煩渇解せず、脈洪大なる者は白虎加人參湯之を主どる。

○大汗出後、大煩渇不解 うんと汗が出てから大煩渇が始まりそれが解せない、後大煩渇とは大煩渇が汗出後に發したと云こと、大煩渇とは甚しく熱がって咽をかわかすこと、不解は煩渇が解さないこと。

傷寒論太陽病脉證并治第七 第四十一條 荒木性次著方術説話

傷寒病若吐若下後、七八日不解、熱結在裏、表裏倶熱、時時惡風、大渇、舌上乾燥而煩、欲飮水數升者、白虎加人參湯主之。

解 傷寒病ひ若しくは吐し若しくは下して後、七八日解せず、熱結裏に在り、表裏倶に熱し、時時惡風、大いに渇し、舌上乾燥して煩し、水數升を飮まんと欲する者は、白虎加人參湯、之れを主どる。

 傷寒を患って居る時之れを吐さしたり又は下したりした後その病が七八日も解せないで熱が裏に寄ってしまひ其の爲からだの外も内も熱し時時さむけが有ってひどくのどがかはき舌の上はからからにはしゃいで煩へ水をがぶがぶと飮みたがる者は、白虎加人參湯が之れを主どるのであると云ふこと。方術説話

大煩渇・大いに渇し舌上乾燥して煩す、とあるように口渇よりのどのかわきがはげしいもので薬性が辛寒の石膏と薬性が甘微寒の人参を合わせた白虎加人参湯が用いられます。

 

「水極まって火となる」と申しまして、水分を取りすぎると熱を持つのです。

腸管(腸)の熱は薬味薬性が苦平の水剤芍薬が用いられます。平成薬証論

 

漢方が救う人体危機西洋医学一辺倒からの脱出

p16薬の専門家でない医師が薬を販売投与している恐ろしい時代

p61日本の漢方薬処方は〝寒熱〟を無視している!

 

ゴールド三養茶

ゴールド三養茶は発芽ハトムギを主成分として、特殊製法でエキスを抽出顆粒にした理想的な健康飲料です。

簡単にお湯にとけますので、ご家族の健康食として手軽にお飲みいただけます。
 ハトムギの成分を十五倍に濃縮した、ゴールド三養茶をお好みの濃さに合わせて美味しくお召し上がり下さい。

本体価格

250g 8,000円

500g 15,000円


黄帝内経素問 熱論篇 第三十一 第二節 語句の意味 3

2013-10-17 09:34:50 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

下線部を故口燥舌乾而渇と訂正します、舌を絶としてしまいました。H25・10・17

黄帝内経素問 熱論篇 第三十一

第二節

 帝曰。願聞其状。

 岐伯曰。傷寒一日。巨陽受之。故頭項痛、腰脊強。二日陽明受之。陽明主肉。其脈挟鼻、絡于目。故身熱目痛而鼻乾。不得臥也。三日少陽受之。少陽主膽。其脈循脅、絡于耳。故胸痛而耳聾。三陽經絡皆受其病而未入於藏者、故可汗而已。

 四日太陰受之。太陰脈布胃中、絡於嗌。故腹滿而嗌乾。五日少陰受之。少陰脈貫腎、絡於肺、繫舌本。故口燥舌乾而渇。六日厥陰受之。厥陰脈循陰器而絡於肝。故煩滿而嚢縮。

 三陰三陽、五藏六府、皆受病、榮衛不行、五藏不通則死矣。其不兩感於寒者、七日巨陽病衰、頭痛少愈。八日陽明病衰、身熱少愈。九日少陽病衰、耳聾微聞。十日太陰病衰、腹減如故、則思飲食。十一日少陰病衰、渇止不満、舌乾已而嚏。十二日厥陰病衰嚢縱、少腹微下、大氣皆去。病日已矣。

 

語句の意味 3

四日太陰受之

参考

足太陰=あしのたいいん。足の太陰脾経に同じ。<素問三部九候論>「下部の人、足の太陰なり。」<霊枢経水篇>「足の太陰は外は湖水に合し、内は脾に属す。」<素問蔵気法時論>「脾は長夏を主り、足の太陰陽明を主治す。」

足の太陰脾経・あしのたいいんひけい=足太陰経脈(あしのたいいんけいみゃく)に同じ。→足の太陰経病(あしのたいいんけいびょう)

足太陰経脈=あしのたいいんけいみゃく。脾経の脈のこと。十二経脈の一つ。もとは脾の足の太陰の脈(脾足太陰脈)という。循行経路は、体内にあって脾に属し、胃を絡い、心と舌根に連なる。体表にあっては、足の第一趾より、下肢内側(中程からは前面に向う)、腹部・胸部に沿い、側胸部に止まる。

<霊枢経脈篇>「脾の足の太陰の脈、大指の端に起り、指の内側白肉際を循り、核骨の後を過ぎ、内踝の前廉に上り、踹内に上り、脛骨の後を循り、厥陰の前に交わり出て、膝股内の前廉に上り、腹に入り、脾に属し、胃を絡う。膈に上り、咽を挟み、舌本に連なり、舌下に散ず。その支なるものは、復た胃より分れて膈に上り、心中に注ぐ。」

 

手太陰肺経=てのたいいんはいけい。

手太陰=手の太陰肺経の脈のこと。

<素問蔵気法時論>「肺は秋を主る、手の太陰、陽明を主治す。」

<素問三部九候論>「中部の天は手の太陰なり。」

<霊枢経水篇>「手の太陰、外は河水に合し、内は肺に属す。」

手の太陰肺経=手の太陰経脈

手太陰経脈=肺の経脈のこと。十二経脈の一つ。もと肺の手の太陰の脈という。中焦の胃脘部より始まり、下に向かって大腸に連なり、めぐって胃の上口を循り、横隔膜を通り肺に属し、肺系(気管・喉嚨)より横の腋下に出て、上肢の掌面橈側に沿って寸口(橈骨動脈搏動部位)に至り、さらに魚際の辺縁に沿って母指の橈側端に出る。他の支脈は列欠穴の所より分出し、虎口を経て食指橈側端に至り、手の陽明大腸経と接続する。

<霊枢経脈篇>「肺手の太陰の脈は中焦に起り、下りて大腸を絡い、還りて胃口を循り膈に上りて肺系に属す。肺より横に腋下に出て下りて臑の内を循り少陰心主の前に行く、肘中に下りて臂の内を循り、骨の下廉に上りて寸口に入り、魚に上りて魚際を循りて大指の端に出づ。其の支なる者は、腕の後より直ちに次指の内廉に出て其の端に出づ。」

 

布=フ。ホ。ヌノ。織物。綿織物。シく→敷。ほろげる。ならべる。述べる。広く知らせて実行する。散らす。ふれぶみ。ぜに=銭。

 

嗌=のどであるが、食道の入口を意味する。鍼灸医学大系

 

腹滿=腹脹満のことで、腹部が脹満する症状をさす。虚実に分け、虚証のものは脾胃の働きが悪くなったためにおこり、下痢し、腹満して痛み、温いものや按ずることを好み、舌苔は白く、脈は軟弱をあらわす。実証のものは熱が胃腸に結することによっておこり、便秘し、腹痛しても按ずることを嫌がり、舌苔は黄色く乾燥して、脈は沈実で力がある。<霊枢雑病篇><金匱腹満寒疝宿食病>参照

 

乾=かん。

①燥が勝る病のこと。津液が枯涸して皮膚が燥渋する。<素問陰陽応象大論>「燥勝れば則ち乾す。」

②かわく。かわかす。

 

燥=そう。

①六淫の一つ。燥は津液を傷り易い。臨床上は目赤・口鼻乾燥・唇焦・乾咳・脇痛などをあらわす。その中で熱にかたよるものを温燥、寒にかたよるものを涼燥という。

<素問陰陽応象大論>「西方は燥を生ず。」

②陰津が虧損されたときにあらわす内燥の証候。

<素問至真要大論>「清気大いに来たるは、燥の勝也。風木邪を受ければ、肝病を生ず。」

 

渇=かつ。病証名。口渇の簡称。口咽が乾燥して水を飲みたいと思う感覚をさす。

肺胃の熱があったり、陰虚して津液がすくなくなっておこる。この他、血虚・水湿・痰飲・瘀血の阻帯あるいは脾虚により精を転輸できないため、腎虚により水、津液を変化できないため、津液が上にめぐらずに渇をあらわすものがある。

1)肺胃に熱があるものは、渇して冷飲を好み、便秘・尿赤・舌苔黄・脈数などをあらわす。治療は清熱瀉火の法によい。

2)陰虚により津液が少なくて口渇をあらわすものは、咽乾口燥、煩熱して火が昇り、唇紅舌に潤いがなく、脈細などをあらわす。治療は養陰生津の法によい。

3)血虚による口渇は、大出血の後にみられ、口唇淡白・顔面の青白色・頭暈目眩・舌淡・脈虚芤などをあらわす。治療は補気益血の法によい。

4)水湿の停留による口渇は、渇しても水を飲みたいと思わず、胸悶して食するともたれる。また腹脹肢腫・小便不利・苔膩・脈濡などをあらわす。治療は燥湿利水の法によい。

5)痰飲により水が停滞して口渇するものは、渇して胸悶し、短気心悸し、痰涎があふれ吐出するなどをあらわす。治療は温陽化飲の法によい。

6)瘀血が内疽して口渇をあらわすものは、口渇しても水で口を漱ぎたいが嚥下したいと思わない、それに唇萎・舌紫色・脈渋などをともなう。治療は活血祛瘀の法によい。

7)脾虚により口渇するものは、渇して熱いものを好み少し飲むと止み、体がだるく、尿清便溏などをあらわす。治療は健脾助運の法によい。

8)腎陽の虚衰により口渇するものは、体が寒く冷えることを嫌がり、短気肢腫・腰痠肢冷・小便清長あるいはポタポタと止まらない・脈沈・舌淡などをあらわす。治療は温陽補腎の法によい。また、口渇して頻繁に水を飲むもので、多飲、多尿などをともなうものは消渇である。

<霊枢五味論>「鹹は血に走り、多くこれを食すれば人をして渇せしむ。」

<同>「鹹は胃に入り、其の気は上りて中焦に走り、脈に注げば即ち血気之に走る。血と鹹と相い得れば即ち凝す。凝すれば胃中の汁がこれに注ぐ。これに注げば胃中は渇す。渇すれば咽路が焦ず。故に舌本が渇きてよく渇す。」→消渇(しょうかつ)。

 

鍼灸医学大系 (語句の解)

*乾と燥と渇について

そこで乾とは、かわいてカサカサになることであり、燥とは熱のために表面がかわいたような状態、そして渇とは、所謂のどがかわいて水を欲するときのような状態をいうのである。

 

漢方用語大辞典、明解漢和辞典、鍼灸医学大系

 

ゴールド三養茶

ゴールド三養茶は発芽ハトムギを主成分として、特殊製法でエキスを抽出顆粒にした理想的な健康飲料です。

簡単にお湯にとけますので、ご家族の健康食として手軽にお飲みいただけます。
 ハトムギの成分を十五倍に濃縮した、ゴールド三養茶をお好みの濃さに合わせて美味しくお召し上がり下さい。

 

本体価格

250g 8,000円

500g 15,000円


黄帝内経素問 熱論篇 第三十一 第二節 語句の意味 2

2013-10-16 09:34:02 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

下線部を故口燥舌乾而渇と訂正します、舌を絶としてしまいました。H25・10・17

黄帝内経素問 熱論篇 第三十一

第二節

 帝曰。願聞其状。

 岐伯曰。傷寒一日。巨陽受之。故頭項痛、腰脊強。二日陽明受之。陽明主肉。其脈挟鼻、絡于目。故身熱目痛而鼻乾。不得臥也。三日少陽受之。少陽主膽。其脈循脅、絡于耳。故胸痛而耳聾。三陽經絡皆受其病而未入於藏者、故可汗而已。

 四日太陰受之。太陰脈布胃中、絡於嗌。故腹滿而嗌乾。五日少陰受之。少陰脈貫腎、絡於肺、繫舌本。故口燥舌乾而渇。六日厥陰受之。厥陰脈循陰器而絡於肝。故煩滿而嚢縮。

 三陰三陽、五藏六府、皆受病、榮衛不行、五藏不通則死矣。其不兩感於寒者、七日巨陽病衰、頭痛少愈。八日陽明病衰、身熱少愈。九日少陽病衰、耳聾微聞。十日太陰病衰、腹減如故、則思飲食。十一日少陰病衰、渇止不満、舌乾已而嚏。十二日厥陰病衰嚢縱、少腹微下、大氣皆去。病日已矣。

 

語句の意味 2

二日陽明受之=

陽明病脉證并治 第八 2章 方術説話より

陽明之爲病、胃家實也。

解 陽明の病ひたる、胃家實なり。

訂正挟を挾に 

挾=キョウ。ハサむ。サシハサむ。わきの下にはさみ持つ。物の間にさし入れる。持つ。ほこる。たのみにしてほこる。鼻にかける。たすける。蔵する。おびる。ショウ=浹。あまねし。めぐる。

俠=キョウ。おとこだて。強者をくじき、弱者をたすける人。おとこぎがある人。俠客。おとこぎ。おとこだての気象。仁俠。鍼灸医学大系では俠(はさ・む)としている。俠がはさむという意味があるのかどうか、わかりません。

補足漢方用語大辞典より 

俠=きょう。挾に通じる。さしはさむ。<素問気府論>「風府の両傍各一、背以下尻尾に至る。二十一節を俠む。」俠背、俠鼻などと用いられる。

参考

足の陽明胃経

足陽明胃経=あしのようめいいけい。足陽明経脈に同じ。

足陽明経脈=あしのようめいけいみゃく。胃経の脈のこと。十二経脈の一つ。もとは胃の足の陽明の脈(胃足陽明脈)という。

循行経路は、体内にあっては胃に属し、脾を絡う。

体表にあっては鼻部より側頭部、面部、頸部、胸腹部、下肢外側の前面を経て、第二趾端に止まる。

<霊枢経脈篇>「胃の足の陽明の脈は鼻の交頞中に起り、旁ら太陽の脈を納る。下りて鼻外を循り、上歯中に入りて還て出で、口を挟み脣を環り、下りて承漿に交る。却て頤の後の下廉を環り、大迎に出づ。頬車を循り、耳前に上り、客主人を過ぎ、髪際を循り、額顱に至る。その支なるものは、大迎の前より人迎に下り、喉嚨を循り、欠盆に入り、膈を下り、胃に属し、脾を絡う。其の直なるものは、欠盆より乳の内廉を下り、下りて臍を挟み、気街中に入る。其の支なるものは、胃口に起り、下りて腹裏を循り、下りて気街中に至りて合す。以って髀関に下り、伏兎に抵り、膝臏中に下る。下りて脛の外廉を循り、足跗に下り、中指の内間に入る。其の支なるものは、廉を下ること三寸にして、別れ下りて中指の外間に入る。其の支なるものは、跗上に別れ、大指の間に入り、その端に出づ。」

 

手陽明大腸経

手陽明=手の陽明大腸経のこと。

<霊枢根結篇>「手の陽明は商陽の根し、合谷に溜(したた)り、陽谿に注ぎて扶突、偏歴に入るなり。」

<霊枢経水篇>「手の陽明の外は江水に合し、内は大腸に属す。」

<素問三部九候論>「中部の地は手の陽明なり。」

手の陽明大腸経=手陽明経脈に同じ。

手陽明経脈=大腸経の脈のこと。十二経脈の一つ。もと大腸手の陽明の脈という。食指の橈側端より始まり、上行して一、二掌骨の間に出て、上肢背面の橈側に沿って肩関節の上端に至り、後ろに向かい大椎穴に交会し、折れて前に向かい欠盆(鎖骨上窩)に入り、胸に入り肺を絡い、横隔膜を通過し、腹に入り大腸に属す。その支脈は欠盆より上行し、頸傍を経て面頬に至り、下歯に入り、口角を挟み人中のところで左右が変わり、上行して鼻翼の両傍に至り、足の陽明胃経と接する。

<霊枢経脈篇>「大腸手の陽明の脈は大指の次指の端に起り、指の上廉を循りて、合谷の両骨の間に出て、上りて両筋の中に入りて臂の上廉を循り、肘の外廉に入り、臑外の前廉に上り、肩に上りて髃骨の前廉に出て、上りて柱骨の会上に出づ。下りて欠盆に入り、肺を絡い膈を下りて大腸に属す。其の支なる者は、欠盆より頸に上りて、頬を貫き下歯の中に入る。還り出て口を挟みて人中に交わり、左は右にゆき、右は左にゆきて上りて鼻孔を挟む。」

 

臥=ガ。フす。ねる。横になる。横になって眠る。ねたふりをする。物を横たえて置く。休息する。病気にかかる。ねかす。ねま。寝室。

 うつぶせにねることであるが、陽明は胃の脈であり、この症状は張志聡のいう如く、胃不和の証であるから、うつぶせになることは胃を圧迫することになるので、臥することを得ずという意味か、或は安眠できないという意味であろうか。臨床上な検討を要する。鍼灸医学大系(語句の解)

 

三日少陽

参考

足の少陽胆経=足少陽経脈・あしのしょうようのけいみゃく・胆経の脈のこと。十二経脈の一つ。もとは胆の足の少陽の脈(胆足少陽脈)という。循行経路は、体内にあっては、胆に属し、肝を絡う。体表にあっては、眼部より側頭部、耳部、頬部、後頭部、肩部、側胸部、下肢外側経て、足の第四趾端に止まる。

<霊枢経脈篇>「胆の足の少陽の脈は、目の鋭眥に起り、上りて頭角に抵(あた)り、耳後を下り、頸を循り、手の少陽の前に行き、肩上に至り、却って手の少陽の後に交出し欠盆に入る。その支なるものは、耳後より耳中に入り、出でて耳前に走り、目の鋭眥の後に至る。その支なるものは、鋭眥に別れて大迎に下り、手の少陽に合して に抵る。下りて頬車に加え、頸に下り、欠盆に合し以って胸中に下り、膈を貫き、肝を絡い、胆に属す。脇裏を循りて、気街に出て、毛際を繞(めぐ)り、横に髀厭の中に入る。その直なるものは、欠盆より腋に入る。胸を循り、季脇を過ぎ、下って髀厭の中に合す。以って下りて髀陽を循り、膝の外廉に出て、外輔骨の前に下る。直ちに下りて絶骨の端に抵り、下りて外踝の前に出る。足跗の上を循り、小指と次指との間に入る。その支なるものは、跗上に別れて、大指の間に入り、大指岐骨の内を循りて、その端に出て、還って爪甲を貫き、三毛に出づ。」

手少陽三焦経

手少陽三焦経=手少陽経脈(てのしょうようけいみゃく)に同じ

手少陽経脈=てのしょうようけいみゃく。三焦の経脈のこと。十二経脈の一つ。この循行経路は、体内にあっては、三焦に属し、心包絡を絡い、耳と眼に連なる。体表にあっては、薬指端よりおこり、上肢伸側の正中線に沿い、肩部・側頭部・耳部を経て、眼部に止まる。<霊枢経脈篇>「三焦手の少陽の脈は小指次指の端に起り、上りて両指の間に出でて手表の腕を循り臂外の両骨の間に出でて、上りて肘を貫き臑の外を循り肩に上りて足の少陽の後に交り出でて欠盆に入りて膻中に布き散じて心包を絡い膈を下り循りて三焦に属す、其の支なる者は膻中より上りて欠盆に出で項に上り耳後に繫ぐ、直に上りて耳の上角を出て以て屈して頬に下り○(出へんに頁)に至る。其の支なる者は耳後より耳中に入り出でて耳前に走り客主人の前を過ぎ頬に交りて目の鋭眥に至る。」

 

少陽主膽か

少陽主骨か

新校正、馬蒔の註、張志聡の註がある。

 

耳聾=聴力障害がある病証で、耳閉、聾聵(ろうがい)ともいう。新・東洋医学辞書

耳聾=証名。耳閉、聾聵(ろうがい)ともいう。主観的感覚あるいは客観的検査でいずれも聴力に様々な段階の障害があるものをさす。先天的あるいは外感内傷によっておこる。急に聾するものは多くは実証に属し、久しく聾するものは、多くは虚証に属する。実証のものは、風熱・風寒・肝火などによりおこる。症状は頭痛・鼻塞・口苦・耳竅閉塞・綿で耳を塞いだ様である・耳鳴・耳聾が見られる。

・・・・・

虚証は気虚や血虚などによりおこる。症状は頭眩目眩・腰膝酸軟・力がなく・耳鳴・耳聾などがみられる。

・・・・・

<素問繆刺論>参照。

<病源>「精気調和するときは、腎の臓強盛にして五音を聞く。もし血気を労傷し兼るに風邪を受ければ、腎の臓を損し、精脱して耳聾するなり。」

<素問至真要大論>「少陽の司天、客勝ときは、・・・耳聾す。」

<同>「少陰の司天、客勝ときは、・・・耳聾す。」

<素問気交変大論>「歳火、太過なれば炎暑、流行し、金肺、邪を受く、民病、・・・耳聾す。」

<同>「歳金、太過なれば、燥気流行し、肝木、邪を受く、民病、・・・聞く所なし。」

<素問生気通天論>「陽気は、煩労するときは、張し、精絶す、夏に辟積し、人をして煎厥せしむ。目盲て、以て視るべからず、耳閉じて、以て聴くべからず、潰潰として、壊都のごとく、汨汨として、止むべからず。」

<素問五蔵生成篇>「徇蒙招尤、目瞑耳聾なるは、下も実し、上に虚す。足の少陽厥陰に在り、甚だしきときは、肝に入る。」

<素問診要経終論>「少陽の終るときは、耳聾す。」

<素問厥論>「手の太陽厥逆すれば、耳聾す。」

<同>「少陽の厥は、暴かに聾す。」

<素問脈解篇>「太陽は、・・・所謂、浮にして、聾をなす者は、皆気に在るなり。」

<霊枢経脈篇>「手の陽明の別は、・・・耳に入りて、宗脈に合す、実のときは、齲聾す。」

<霊枢決気篇>「精脱する者は、耳聾す。」

<霊枢厥病篇>「耳聾して、聞くことなきは、耳中を取る。」「耳聾は、手の小指の次指の爪甲の上、肉と交わる者を取る。先ず手を取り、後に足を取る。」

<霊枢雑病篇>「聾して痛まざる者は、足の少陽を取る。聾して痛む者は、手の陽明を取る。」

 

故可汗而已

「発汗するような手段を講じて発汗せしむれば」已むことができます。鍼灸医学大系(語句の解)

辨少陽病脈證并治第九 方術説話より

第一章

少陽之病、口苦、咽乾、目眩也。

(読み無し 奥田謙蔵著傷寒論講義 少陽之爲病 小刻には、「爲」の一字を脱落す、今、宋版に據りて之を補ふ)

少陽の病(たる)、口苦く、咽乾き、目眩(めくる)めく也。

第二章

少陽中風、兩耳無所聞、目赤、胸中滿而煩者、不可吐下、吐下則悸而驚。

(読み無し)

少陽の中風、兩耳聞くところ無く、目赤く、胸中滿して煩する者は、吐下すべからず、吐下すれば、則ち、悸して驚す。

第三章

傷寒、脈弦細、頭痛發熱者、屬少陽。少陽不可發汗、發汗則讝語。此屬胃、胃和則愈。胃不和、則煩而悸。一云躁

(読み無し)

傷寒、脈弦細、頭痛、發熱の者は、少陽に属す、少陽は汗を發する可からず、汗を發すれば則ち讝語す(調胃承氣湯證)、此れ胃に屬す、胃を和すれば則ち愈ゆ、胃和さざれば、則ち煩して悸す。

 

未入於藏

*馬蒔の註 「陽明より以て少陽に入る。故に三日少陽之を受く。少陽は胆を主る。其の脈は脇をめぐり耳を絡う。胸脇痛み、耳聾する所以なり。此のときは則ち三陽の經絡皆其の病を受け、而して未だ三陰の藏には入らざるものは汗して已むべし。已むとは病勢の止ることなり。所謂藏とは内蔵に非ざるなり。即ち後の三陰の經なり。三陰は五藏に属するを以ての故に藏の字を以て言うなり」と。鍼灸医学大系(語句の解)

 

漢方用語大辞典、明解漢和辞典、荒木性次著方術説話、新・東洋医学辞書ソフト、奥田謙蔵著傷寒論講義、東洋学術出版社傷寒雑病論

 

ゴールド三養茶

ゴールド三養茶は発芽ハトムギを主成分として、特殊製法でエキスを抽出顆粒にした理想的な健康飲料です。

簡単にお湯にとけますので、ご家族の健康食として手軽にお飲みいただけます。
 ハトムギの成分を十五倍に濃縮した、ゴールド三養茶をお好みの濃さに合わせて美味しくお召し上がり下さい。

本体価格

250g 8,000円

500g 15,000円