黒人版フォレスト・ガンプとのふれこみだけど、フォレスト・ガンプのように荒唐無稽なところはない。7人の大統領に仕えたホワイトハウスの執事の物語。
ホワイトハウスと執事の家庭が交互に描かれているが、むしろ家族のつながりに深く斬りこんでいく。
白人の従者となることを生業に選んだ父。公民権運動を通じて国と闘う長男、国を守るためにベトナム戦争に従軍する次男。夫の激務のため、ひとりで家庭を守りながら、酒に溺れていく妻。家族の葛藤と和解。
個人的には、この映画の音楽と、妻役のオプラ・ウィンフリーの60’s~80’sファッションに、ものすごくひきつけられました。
映画『大統領の執事の涙』予告編