定年 再就職とシネマの日々(旧かんちゃんSr.のオヤジな日々)

あと3年で70の大台です。再雇用の職場も定年、パート仕事をしています。映画と写真を愛しているオヤジです。

貫禄の91作目

2023年09月09日 21時41分00秒 | 日記

山田洋次監督、意気軒昂である。
監督名を目にしただけで、安心して作品を観ることができる。そして盤石のキャスティング。

吉永小百合78歳には唸るのみだが、大泉洋、若手の永野芽郁の家族トリオ、母親が思いを寄せる牧師役の寺尾聡 冒険の要素なしだがこの上ない配役です。

山田洋次の人情喜劇セオリーは、作品が変われど、寅さんシリーズから踏襲されており、涙と笑いが一纏めにやってくるのではなく。
不意に涙がこみ上げる場面とクスッと笑える一瞬が、イレギュラー、波状的にやってくる。そして登場者の台詞がないのに、笑えるシーンが今作にもあり。

脇役グループでの発見は2つ。
主人公の親友役で、役者としての宮藤官九郎が優れて良かった。
もう一人は、主人公の幼なじみ役 枝元 萌、日本のおばさん役の揺るぎなき第一人者は池谷のぶえであるが、
彼女と競るくらいのいい味を出している。