世界の黒澤明監督作は1952年公開。僕が生まれる3年前です。
この名作では、主人公の自分語りでストーリーが進行する。
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(上はSNSにアップした短い文)
ビル・ナイ主演の英国版は、カウンティ・カウンシル(県庁?市庁?)市民課の新入職員の目を通して、市民・役所の同僚・上司の市民課長が描かれる。
有名すぎるストーリーには触れない。映像自体が1950年代の作品を観ているような錯覚に陥る。いかにも古い映画のように作る最新の
映像技術。
余命を宣告され、役所を休んでしまった市民課長が街をフラついていると、部下の中で唯一人の女性職員に出くわす。バツが悪い。
課長が部下女子を昼飯に誘う、フォートナム&メイソンへ。
「ホントですか?」女子の目が輝く。食後にパフェを頼む。「ホントに食べていいんですか?」
女子の瞳がもっと輝く。
ロンドンの超高級店のアイスクリームパフェの美味そうなこと。
若い頃、フォートナム&メイソンの缶入り紅茶を飲んだことがある。英国紳士のような謹厳実直な味がした。
この映画が語られるとき、必ず映像に登場するブランコのシーン。
余命幾ばくの諦観に満ちた寂しいシーンではなかった。
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