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Moscovici氏:イタリア政府はユーロ懐疑で外国嫌い。

2018-10-04 07:40:56 | 政治
Corriere della sera 20181003

Moscovici: «In Italia governo euroscettico e xenofobo外国人嫌い, faremo rispettare le regole»
Il commissario Ue agli Affari economici a Parigi: «Gli italiani hanno fatto la scelta di un governo decisamente euroscettico e xenofobo»
EU経済財政担当代表のPierre Moscovici氏:イタリア政府はユーロ懐疑で外国嫌い。我々は規則を遵守するだけだ。「イタリア国民はユーロに疑い深く、外国人も嫌いという政府を選んだのだ。」と同氏はパリで語った。

(写真)EU経済財政担当代表のPierre Moscovici氏

「欧州にはそこそこには正確な規則がある。そんな愚かな規則ではない。規則では名目の赤字幅は名目で3%以下でなければならない。そしてその赤字幅は改善されなければならない。いまわれわれはイタリア政府から詳細を聞かなければならない。我々は2.4%の赤字ではイタリア政府の安定と成長の軌道には乗れないと考えている。だから我々はEUの規則を尊重するのだ。赤字の状況が何年も続いてきたという事実が明らかな証拠だ。イタリア政府はEUの他の国々、すなわちEUの委員会の心配や意見に耳を傾けるべきことを証明している。この現実ゆえ、イタリアの2019年度予算の詳細を知り、判断することが重要なんです。」

上記の発言に先だって、Moscovici氏はイタリアの政治状況に対してとても重い発言をしていた。「イタリア国民はユーロに疑い深く、外国人も嫌いという政府を選んだ。そして移民と予算の問題についてはEUの縛りから解放されたいという政府を。」また、Moscoviciはギリシャの財政危機時にEUがとった誤った方策にも言及すると同時に、欧州におけるポピュリズムとナショナリズムの危機にも言及、“ハンガリーのオーバン政権に象徴される欧州中央諸国における反リベラルとナショナリズムの動き”から身を守らなければならないと語った。
Di Maio副首相の発言について
「欧州委員会は条約で決められた制度的な役割がある。その適用は絶対的に技術的な観点で行われる必要がある。われわれは内政に干渉しないように注意する必要がある。現在も今後も。協定が遵守されているかどうかだけに絞るべきなのだ。この点を思い出す必要がある。われわれはそのように尊重してもらわなければならない。それ以上でも以下でもない。最後は、医者でなくたって、熱があれば何かその影響が出るものだ。体温計も必要ない。」Moscovici氏はイタリア国債の金利が急上昇したきっかけとなった、EU委員会の決定に対するDi Maio副首相の発言について、こうコメントした。

(原文)
https://www.corriere.it/esteri/18_ottobre_03/moscovici-europa-rischi-deficit-strutturale-buon-segnale-revisione-manovra-fc5e561c-c708-11e8-8ba5-9eaeeac74b23.shtml