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市民権所得。政府が説明していない3つの疑問。

2018-10-07 10:20:08 | 政治
Il 24 ore 2018/10/06

Reddito di cittadinanza, le tre incognite che il governo non spiega


市民権所得。政府が説明していない3つの疑問。
政権内で政策合意が出来て1週間経つが、Reddito di Cittadinanza(市民権所得)がどうやって実現可能かは見えてこない。最新のDEF(経済・財政報告)では、これまでに上がってきた案の折衷案となりそう。これは、予算としては約100億ユーロ(サルビーニは80億と主張するが)、月あたり780ユーロが650万人に配られるというもの。

この制度の適用要件によって、この制度がどのように機能するかが最初の最初の検討課題だ。もっとも重要な明らかなことは財政的な範囲だ。すでに当紙が書いているように、これは簡単な算数でわかる。100億ユーロを650万人で割れば、1月あたり128ユーロだ。しかし、これはRenzi政権の時に反貧困対策の金額(307ユーロ)の半分にも満たない。もちろん、政府が言ってきた780ユーロには遠く及ばない。

当初の計画を見直して、適用範囲を狭めることも出来るかもしれない。しかし、それでも3つの疑問が残る。それは、市民権所得というにふさわしいものなのか、または、Adapt Francesco Seghezziがいうような、最低生活保障のバウチャーなのか?という疑問。その場合、対象者が仕事探ししていることをどうやって把握するのか?雇用センターではどのようにチェックするのか?そのためにさらに費用が発生することになるがそれはどうするのか?EUに対しこの問題に納得いくように説明できなければならない。

1)市民権所得は市民権所得ではない。

.......続く。

(原文)
https://www.ilsole24ore.com/art/mondo/2018-10-04/reddito-cittadinanza-tre-incognite-che-governo-non-spiega-124725.shtml?uuid=AEEIgCHG