お早うございます。
鹿児島県で社会保険労務士を目指している人事コンシェルジュの岩切勝造です。
「コンクリートから人へ」は民主党 鳩山政権のキャッチフレーズです。
鳩山政権の雇用政策は、規制強化で労働者保護を目指すのが特徴とされています。
民主党が掲げた雇用政策のマニフェストを見ていきます。
1) 労働者派遣制度の規制強化
製造業派遣、日雇い派遣の原則禁止。専門職以外の派遣労働者は常用雇用に。
2) 雇用保険の適用対象拡大
パートなどのすべての労働者が雇用保険に入れるようにする。
3) 最低賃金の引き上げ
最低賃金の全国平均1,000円(時給)を目指す。
4) 求職者への支援
月10万円の手当付き職業訓練制度を創設する。
5) 均等待遇の実現
同じ職場で同じ仕事をしている人は、同じ賃金を得られる均等待遇を実現
現在、全国加重平均は時給713円ですが、最低賃金1,000円への引き上げと
いう公約もあり、この夏の中央最低賃金審議会の議論が注目されます。
雇用の安定や所得増加で消費を増やし、経済活性化に繋げたい考えですが、
ただ規制強化は企業の競争力をそぎかねず、企業支援や産業育成策も不可
欠となります。