おはようございます。11月4日土曜日です。広島は晴れ、今日も暑くなりそうです。
昨日の釣行では、釣果は大きく、大満足。その分、家に帰ってから大童。ご近所さんへ魚のおすそ分けに走り、それが終わってから、自分たちが食べる分の裁きに入り、これが大変。その分自分たちの夕食が遅くなり、疲れがピークになって肴をいただくと、ビールの周りの早いこと。何とか、雇用統計発表までは起きていて結果を確認したいと思い、頑張って眼を見開いていました。
さて、今週の言い訳です。
今週は、日銀会合、FOMC,英国中銀の政策金利が出そろい、ファンダメンタル、その強弱も確認できました。
更に、ADP雇用統計やIMS関連データなども出て、相場は、1日から下降傾向になり、2日、3日と続けて「急落」。
特に31日に日銀会合結果が出ると、相場は、急反発してこの日大きく上昇し、151.705円の高値を付けています。
しかし、上昇は、ここまでとなり、その後は下降傾向となって、昨日夜、149.179円まで押し、引け値は、149.378円。
この付近には、1時間足の800SMAがあり、相場はこの付近で、ひとまず小康状態に入ったか。
149.0円近辺では買い方が動いてくるような情報もあります。
この結果、これからのチェックポイントは、まず、10月30日の安値148.805円を割り込むかどうか、ということになりました。
ここを割り込むのは少し難儀するかもしれません。
まだ、本邦政府による為替介入がありませんから、これから上へ行ってこれを確かめようとするかもしれません。
しかし、昨日までに出てきた経済指標を受けて、市場は、「もう利上げはなくなった。来年になると、利下げが始まるだろう」と考え始めています。
この中で、昨夜出た雇用統計の失業率が3.9%と悪化したため、「サーム・ルール」が俄然脚光を浴びるようになっています。
これは、「失業率の3ヶ月移動平均が、過去12か月の最低値から0.5ポイント余り上昇したときに、リセッションが始まる」とするもので、8月9月の失業率が3.8%、3.8%でしたから、この条件に当てはまりそうな状況になりつつあるようです。
FRBが、「政策金利を上昇させなくても、上昇している市場の長期金利がそれを代替しているかもしれない」と考えている向きもありますが、9月FOMCの時の記者会見で、「サーム・ルール」に初めて触れていることを考えると、リセッション入りを相当強く懸念しているのかもしれません。
今まで、ノーランディングとか、ソフトランディングとか、景気後退の程度について、いろいろ表現されていますが、自分たちの思いと異なるような状況になることへの懸念が芽生えているのかもしれません。
そして、やはり出てきました。「FRBは何か勘違いしているのかもしれない」、という市場からの声です。特に債券市場から出てきているようです。
債券市場は、利回り上昇で勝負するか、価格上昇で勝負するかの世界。
利回りが低下傾向になってくると、価格上昇で勝負に出てくるディーラーが増加します。
しかし、株式市場は利回り低下傾向で俄然活気づいてきます。最近の上昇傾向がこれを物語っていると思われます。
1年程度前には、パウエル議長は、景気を押し下げても、高すぎるインフレ状況を退治すると言っていましたが、多分、欲が出たのでしょう。景気後退はないかもしれない、雇用は強く、インフレ率は高いが、景気は良い、と述べています。
そこへ、最近になって、失業率の悪化上昇が出て、突如として「サーム・ルール」を持ち出し、懸念を表明し始めたのです。
今のところ何が「真」であるかは不明。
パウエル議長は金融経済界での経歴はなかったと思います。大学は法学部卒だったと思います。弁護士出身で、エコノミストではありません。法曹脳と経済脳は異なるように考えています。
独自のエコノミーツールを持たない方ですから、従来方法での経済分析しかできない、と思われます。
市場でうごめく、いろいろな指標、その中に先行的に動き出すカナリアがいるわけですが、このような分析を行うことはないように思われます。
いずれ、パウエル議長は、歴代議長の中で、最悪の議長だったと言われるようになる恐れすらあるようです。
今、日本では、日銀総裁の植田さんは、前任者黒田さんの後処理ばかりしています。仕方のないことですが、データの確認に重きを置き、変化は遅々として進みません。
この状況で、プリンストン大学の清滝教授は、「産業界の企業風土改善、経済活動の生産性向上のためには、ゼロ金利政策をすぐやめ、少なくても金利1%を政策として採用するのが良い。」と言っています。
金利が1%でもあることで、企業は頑張らざるを得ず、ゼロ金利では全く努力をしないと言い切っています。これが企業を体たらくにさせ、デフレから脱却できなかった要因とまで言い切っています。
景況感が悪いから、ゼロ金利政策で企業を支援するという日銀の大義名分は、聞こえは良いが間違っていると言い切っています。
金利が1%になってつぶれる企業が出てくるかもしれませんが、それは経済界での自然淘汰の流れ。生産性向上に積極的に取り組むようになれば、経済の復活で、経済界は大きく変化し始めるかもしれません。
この「自然淘汰」ということを日銀は恐れているのかもしれません。
従業員も給料を下げると言われれば、労働意欲も下がり、生産性も向上しません。給料を上げ、サービス財などの価格も上昇させれば、もっと早くデフレから脱却できたかもしれません。
昔、同じ製品を作る海外企業と競争にならない、価格が違う、ということで、本邦企業は、コストの安いアジア各地へと生産拠点を移転して対応。
日本製品の品質は良かったわけですから、そういう商品は高い、ということを訴求すればよかったのにそうしませんでした。
政治家はこの点に愚鈍であり、今の岸田首相では、経済界はあまり聞く耳を持っていないのかもしれません。その理由は、岸田首相に人間味が感じられない、魅力がない、共感力がない、言葉が出ているだけ、と言うことだと思われます。このようなトップでは、日本国民は不幸です。
岸田首相が「賃上げ」を言ったのは、政府の経済諮問会議メンバである、経済シンクタンクの某氏の助言に従ったまでのこと。自らの発想ではありません。
話を元に戻します。
今週の動きから、利回りの利上げサイクルは終了したのではないかという観測が強くなっています。
そうなると、これから、日本の金利は上昇し、米国は低下傾向から、日米金利差はこれから、縮小傾向となります。
こうなってくると、ドル売り円買い傾向が進展してくるかもしれません。
このような傾向が継続するようになると、ドル円は、やはり130円どころへ向けて円高傾向になってくる可能性が強まってきそうです。
これまでにも何度も書いていますが、現在レートの下にあるチェックポイントを割り込むようになるか、それとも一旦反発してくるか、来週からの動きを観ていくことになりそうです。
時間を味方につける取り組みは、やはり「吹いたら売り」で臨むショートになると思われます。少し辛抱が必要になりそうですが、、、。
昨夜、雇用統計が出る前に、150.21円付近でショートを持ち、すぐ決済指値を149.65円付近に置き、雇用統計結果が出て、サクッと50Pips程度稼ぐことができました。
それまでに市場の上値が重く、想定していた戻しもなかったこと、そして、雇用統計が良くても、これまでに出ていた指標が弱かったこともあり、ショートを採用。
これが見事的中。
これで安心して、釣りの疲れも出て就寝となりました。
今週も訪問いただきありがとうございました。良い週末をお過ごしください。合掌
追伸 12時18分です。米国の夏時間は、本日で終了し、明日5日0時から標準時間に切り替わり、相場の開始は、朝7時からとなります。