おはようございます。11月16日木曜日です。広島は曇り、本日は午後から雨が降ってくるという予報になっています。一雨降ってまた秋が深まりそうです。
日中は暖かい昨今ですが、朝晩になると、ぐっと冷え込むようになっています。厳冬期の服装や寝具にはまだなっていませんが、それも時間の問題と考えています。
さて、相場です。昨夜の米国市場では、株価は3市場揃って上昇しているようです。昨夜のNY市場での相場の動きは少し複雑なようです。
株価が上昇したのは、昨夜出たPPIやすでに出ているCPIが、低下傾向だったことを受けて、この先、FRBによる利上げはもうない、との考えが出て、株はさらに買いが入ったということのようです。市場の反応はマチマチのようですが。
昨夜は小売売上高やNY連銀製造業景況指数が出ています。小売売上高はさほど悪くはないという理解となり、NY連銀製造業景況指数は予想外にマイナスからプラスに改善しています。
しかし、昨夜は、債券先物市場の動向で、大きくまとまった債券の売りが出て、債券価格は下落し、利回りが上昇しています。債券市場では、「現在の債券は買い」という理解のもとに、相場を形成しつつあるようですが、債券先物市場では、利下げはまだ先のことだが、それよりも、利回りの高原状況はもうしばらく継続する、という理解のもとに、動いてきているようにうかがえそうです。保有債券の残存期間を考えての売買も出てきていると思われます。
この利回り上昇を受けて、ドル円は、151円台を回復し、上値は、151.420円まで伸びてきています。
このような状況が22時30分を境にして、株買い、ドル買い、債券売り、金利上昇という状況を作り上げたようです。
相場の見方としては、昨日の動きからは、「高値切り下げ安値切り下げ」という状況からは、相場は下げ傾向になっていると判断できそうですが、前述しているように、利回りが高原状態にありますので、ドル円相場は151円台での取引が中心となり、152円へ向かうか、それとも、再度150円割れをしてくるか、どちらにしても少し時間がかかるようになり、来週もこのような動きになる恐れはありそうです。
11月はヘッジファンドの決算月であり、昨日は45日前ルール該当日やSQ前の水曜日ということもあり、相場が大きく上下することも想定していましたから、単に、それが出てきた、と考えることもできそうです。
昨夜の動きから、現下の相場は、10月30日安値と11月13日高値を基にして、動いてきている感があります。これでフィボを考えると、昨日の押しは、61.8%押しとなり、もし、これからまだ反発していくようになれば、その上値としては、151.945円や、勢いがつくと、153.13円付近になる可能性もありそうです。
いずれにしても、まだ高値更新を伺う勢力も存在しているようです。
しかし、戻りは151.5円付近までとすれば、相場はこれから再度もみ合いながら下降していくようになるのではないかと推察できそうです。
景気はそう悪くはない、高インフレ状況はまだ継続しそう、雇用も堅調となれば、またまた「ゴルディロックス相場」と意識されて、相場自体はなかなか崩れない、という状況になってくるかもしれません。
目先の相場では、10月31日と11月13日の高値でWトップを形成したかもしれません。しかし、もみ合いながらこれからも高値突きに来るようであれば、トリプルトップ形成ということも想定していた方が良いかもしれません。
長めに見ると、2022年10月高値と、今回形成済み、あるいは形成中の高値で、Wトップ形成を考えているかもしれません。
週足のBB2σは、153.909円付近に位置しています。日足のそれは、151.947円付近、月足では、153.910円付近となります。週足と月足のものが近似にあることは偶然ではないと思われます。意識して相場を持ち上げ、BBを作ってきた感もありますから。153.9円付近は無理だとしても、153.1~2円付近までの上昇は出てくる恐れはありそうです。
本日の健太君の判定は、「買い」は、151.354円超、「売り」は、151.354円以下、「買い」は、150.671円以下の場合となっています。
FPVは、150.915円、R1は、151.792円、S1は、150.427円となっています。
「G指数」は「ニュートラル」レベルに戻ってきています。
昨夜の相場はプロ好みの相場になったと思われます。一般大衆投資家には少し難しかったか、、、。
相場には、まだ高値圏で推移させたいとするものや、押し下げたとするものが入り混じった状態。
相場とは、魑魅魍魎が渦巻いています。それが相場、これが相場、、、。
各時間軸の800SMAの位置に本日も注目しています。
間もなく東京タイム開始です。本日もよろしくお願します。合掌
追伸 7時53分です。本日のオプションNY カットの位置は、次の通り。
上から、152.50円、150.00円(サイズ大きめ)、149.50円(サイズ大きめ)、149.00円(サイズ大きめ)、148.00円、です。
現在値は、151.245円付近ですが、この上にも下にも、本日はストップロス売買が多くあるようです。上では「買い」、下では「売り」という具合。
追伸 12時56分です。いろいろな情報が飛び交っていますが、その中に、投機筋は「政府の為替介入」を誘い出そうとしている、というものがありました。さもありなん、です。
現状では、日米金利差がど真ん中の売買根拠でとなっています。ここから離れることができない限り、ドル円は、高原状態を維持する可能性が強いと思われます。
投機筋まで「政府の為替介入」を待ち望むようになっていることは、相場もそろそろ天井であることを意識しているためとも思われます。投機筋も相場を転換させようとしているのかもしれませんが、彼らの手元には、「売り材料」がないというありさまではないでしょうか。
昨日、債券は大きく売り込まれ、価格は下落し、利回りは上昇しています。これが、債券の買い戻しが起きて、利回りが下落傾向になるまで、ドル円相場の方向感は出てこないと思われます。債券先物市場では、価格下落に呼応して、CDS価格が上昇し、この取引が活況になりつつあるようです。近い将来、債券相場の激変を意識したものかもしれません。
現在の債券市場では、価格も利回りも魅力的な状況のようです。ロングで保有すれば、高利回り益を享受でき、また、今後利回り低下傾向になれば、債券価格の上昇が見込めるようになり、時間は債券買いに味方している環境と思われます。
利上げが終わり、据え置き、さらに、利下げとなってくる流れにあるようなFRBの金利政策。これも大きな債券市場への順風。
現在のところは、株式市場も利回り低下を好感する流れ。しかし、これが不況入りとなれば、話は異なってきます。ここで、ソフトランディングとか、ノ―ランディングなどと言う観測が出てくるわけです。
目指す目標インフレ率2%には程遠い状況。しかし、物価高騰は徐々に落ち着き始めています。
昨日出た小売売上高は、小幅ながら予想より良かったとして相場を持ち上げています。この結果は個人消費動向に影響してくるかもしれません。米国の個人消費動向は、GDPの7割(日本の場合は5割になります)を占める大きな指標です。今後のデータを意識して待ちたいと思っています。
明日のSQを前にして、持ち高調整してくることも想定されます。しかし、大きくは昨日終えていると思われ、次の取り組みターゲットは12月12,13日のFOMCに移ってきていると思われます。そして12月15日MSQを迎えて、ひと相場が終了し、新たな展開になる可能性もあります。
ディーラはクリスマス休暇に入り、取引は低調となってきそうです。年が明けて1月8日月曜日頃から新年相場が始まり、動き出すかもしれません。
昨年の例では、10月中旬に高値を付けた後はおよそ3ヶ月間下降相場となり、1月中旬に底を打って、反発開始してきています。
市場では、12月FOMCでは利上げはない、「据え置き」、また1月FOMCでも同様に「据え置き」として市場は織り込みに来ているようです。
長期資金は、今、再度、日本株へ向かい始めているようです。半年先には、日銀の金融政策の修正変更が出て、日米金利差の縮小が意識されるような可能性はありそうです。これを考えると、天井圏で円買いを行うということも長期資金にとっては理に適う取り組みになると思われます。どのタイミングで円買いが出てくるか、これが重要なポイントになりそうです。
現在の相場は、方向感はありません。動き出すのは欧州勢が取引参加してからになると思われます。価格調整は昨日までで終えていますから、本日は時間調整の段階かもしれません。そうなると動きは少なくなってきます。
追伸 15時46分です。昨日の債券売りについて少し詳しく書くと、債券ディーラは、「ブロック取引」という相対かつ単一価格で大量の取引が出来る手法を用いているようです。これは通常はあまり行われない取引のようですから、この取引に売りを仕掛けたディーラが利回り上昇の「賭け」に出てきたという解釈ができるようです。
この取り組みは見事に成功し、利回りは上昇。その勢いは、まだ衰えておらず、現在も徐々に利回り上昇傾向になり、上値も151.366円まで伸びてきています。ただ、この上昇には勢いはありません。市場は、「仕掛けられた利回り上昇」を、冷静に観ているものと思われます。「今度は誰が債券買いを仕掛け、利回り低下の賭けに出てくるか」と。それは、利回りがもう5%には乗らない、という判断が出てきたときかもしれません。
報道によると、米国上院議会で、「つなぎ予算案」を可決し、大統領署名を待つばかりになっているといいます。バイデン大統領は、今、サンフランシスコで、中国首脳と会談中ですから、ワシントンへ戻り次第署名し、成立すると思われます。ひとまず「政府機関閉鎖」は回避されたようです。
16時になりました。欧州勢が取引参加してきたと思われます。現在値は、151.354円付近。本日の高値圏です。ここまでの日通し高値は、少し前につけている」151.366円です。ウン?昨日高値11.410円チャレンジに来たか?
追伸 20時06分です。現在値は、151.183円付近。動きは緩慢です。今夜は定例の新規失業保険申請件数などが出てきます。今回は前回よりも若干悪化すると予想されています。その時相場がどう動いてくるかです。悪化となれば、失業率悪化と連想され、利上げはない、と確信した動きが出てくるかもしれません。
ところで、米中首脳会談が終わったようです。マスコミは辛辣で、「成果は首脳が逢ったということだけ。各論での成果は何もない。」と報道。今後出てくる報道で何が合意になったのか確認したいと思いますが、総論合意、各論先送り、ではないでしょうか。