川越芋太郎の世界(Bar”夢”)

川越芋太郎の世界へようこそ!
一言メッセージ・「美」の探訪ブログです。短編小説などもあります。

日曜美術館:犬塚勉

2009-09-21 20:24:40 | 美の番組紹介
昨日の日曜美術館(NHK教育テレビ)で始めて聞いた名前の画家に魅了された。
38歳で谷川岳にて遭難死した芸術家。
私が見た番組は再放送のようです。

自然を愛し自然を追い求めた画家だ。
五感を研ぎ澄ますために体を鍛え、食事制限をし、登山を繰り返した。
目に見えない自然の匂いまでも絵画にした画家であろう。

作品に触れずして、犬塚 勉を語ることは出来ないだろう。
ハイビジョンを通し、画像にも関わらず、自然の息吹と匂いが伝わる。
絵画の中の草木が動いた気配すら感じる。
写真を超える精密さ、息吹を描いた絵画の新境地。

最後の作品には、番組内での諸兄が言われたように宇宙の心理さえ
感じるような趣がある。

草木の一本一本までの生命の息吹。
切り倒された樹木の内部からほとばしる生命力。
大岩の前の滝は、神秘を通り越した自然の畏怖を感じる。
まさに、曼荼羅の世界。
もはや、自然信仰の世界かも知れない。

われわれは、いまや環境を破壊し、自然をないがしろにしている。
自然界からの荘厳で愛おしいメッセージかも知れない。
文章ではまったく、その魅力を伝えられない。

私のような素人が語るより、お近くの方々は、ぜひ美術館で
直接鑑賞する価値があると核心する。

せせらぎの里美術館の後、犬塚勉展は2009年10月17日~11月15日
まで長野県東御市に在る梅野記念絵画館で開催される。


関連リンク集(画像を見たい方は下記より)
日曜美術館NHK教育
梅野さんのページ
せせらぎの里美術館

美の壺:竹

2009-09-21 12:46:50 | 「美」発見
竹取物語-龍女の玉
日本音楽集団
Digital MediaLab.,Inc.

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美の壺:竹


昔から竹と日本人の付き合いは長い。
生活のいたるところで使われ、様々な工芸品を生み出している。
暖かく湿った気候を好む竹は世界でも広く分布し、その種類も
600種類も自生している。

竹には3つの特性がある。
1、割れやすい
2、しなる
3、粘る
竹のこの特性を生かしたものを紹介しながら、竹について
学びましょう。


美の壺:、ミクロの穂先に妙技あり

「茶筅」を通して、3つの特性すべてを確認してみよう。

1、割れやすい
 淡竹⇒直径3cmの竹をまず16分割して、さらに、
    それぞれを10分割する。
    道具は、「手」
    手が覚えている力加減で均一に割る。
2、しなる
 男性に富む竹
  削り取る⇒160分割した竹の穂先極限まで削る。
  竹の弾力性やしなやかさが出るように削り方を工夫。
  根本は0.7m、穂先は0.04mと先に行くほどに
  細く削る。
  まるで、極細の釣る竿のように。
3、粘る
  穂を外側と内側に意図で分ける。
  折れにくく、粘り強さを生む。
  この芸術的な茶筅は60種類程度。
  その人間の手先を使った芸術品の一つが高穂型。


美の壺:空洞から生まれる神秘の響き


竹の中は空っぽ・・・空洞⇒音を生む
古くから「音」を生む道具として活用されている。

  例:鹿おとし・・・野生動物対策⇒幽玄の響きへ
    笙・・・古代中国で神に捧げるための楽器として
        つくられる。
        天からの光としてたたえられた音色

笙をもう少し見てみよう。
 音色は切り込みの高さで決まる。
 竹の中を伝わり共振することで音を出すことは、
 古今東西の楽器と同様であるが、
 これまた、音味や微妙な所有感を与える工夫が竹が
 作り出す。
 古い民家の針に使われた燻した竹を利用する事で独特の
 乾燥した硬い特性を利用
 同時に色合いを生む。

 切り込みより先の余分な部位を利用して、楽器全体の形に
 意味合いを込める。
 鳳凰を纏う楽器!

 こうして生まれた古からの音味


美の壺:表皮の風合いを味わう


竹の表皮も様々である。
黒竹・紋竹・いぶし竹など。

竹を火にあぶり表皮の油を復帰とることで、青竹が黄色に変化
する。天日にさあし、黄色くなった竹は周囲の木と同化する。
無論、竹自体が本来の形そのままで、木や草に調和する。

ばらつきの美学
丸みや節の存在が、並べる事で適当な隙間を生む。
このばらつきが不思議な色と風合いを生み出す。
まさに、竹ならではの味わいといえる。


番組を通して「竹」を見てきたが、古からの日本人との付き合い
に思いをはせる。
我が子供の頃から、竹屋さんが近隣にもあった。
庭の垣根などを上手にしつらえた記憶がある。
工作で利用した竹もあった。
箒もチャンバラで利用した竹もあった。
マンション家した住宅に、一抹の寂しさを覚える。

古の都の庭園や自然が懐かしいのは、なぜなのだろうか。
我が家で残る竹は、すでに装飾品以外ない。
日本の変わったものだ。

近頃、コーピーブレイクに抹茶を試している。
茶筅で研ぐ時間さえもがいとおしい。
年をとったものだ。
時間を味わうのもいいものだ。
芋太郎の周囲から自然がなくなった今、時間は最高の贅沢だ。

茶道でもはじめようかな。(笑)

竹の魅力と活用

創森社

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参考リンク集
製作者・関係者の皆さん、美の壺、楽しませていただいてます。
ありがとうございます。
美の壺NHK

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