川越芋太郎の世界(Bar”夢”)

川越芋太郎の世界へようこそ!
一言メッセージ・「美」の探訪ブログです。短編小説などもあります。

美の壺:アンティークジュエリー

2010-09-08 20:43:42 | 美の番組紹介
美の壺:アンティークジュエリー


男性の芋太郎には、アンティークジェエリーは気が付きません。
奥が目を輝かせるショーケースに、あまり関心を示してこなかった
報いでしょうか。
さて、美術品としても第一級どころか、幻の一品みたいですね。


<美の壺1:金に施された神業をみよ>


細密加工の世界
金と金を接合する技
現在、アンシークジュエリーに施された技を再現する職人がいない。
2700年前、イタリア半島で利用された技術は、すでに滅び
継承する人がいない。
いまや、現在の職人が見よう見真似で悪戦苦闘している。
どうやってつくり
どうやってくっつけたのか
いまも謎。

技術の継承が後世へ伝えられていない。
われわれも、この点を充分に学ぶことが必要だろう。


<美の壺2:女王平価に思いを馳せる>


ジュエリーを普段身に付ける風習はビクトリア女王時代から始まる?
大英帝国の最盛期に、世界各地の植民地から宝石の原石が
英国に運び込まれた。
ビクトリア女王は、自分自身で身に付けると同時に、
プレゼントとして多くに貴婦人にプレゼントを行う。
女王からの送りものといいう付加価値をつけて。

次第に市民にも宝石を身に着ける習慣が広がった。


<美の壺3:隠されたメッセージを読み解け>


宝石には色を含めて多くのメッセージがある。
そんな花言葉ならぬ、宝石言葉を探るのも楽しい。
ビクトリア女王はアルバート公の死後、
華やかな宝石から喪に相応しい漆黒のジェットを
身に付け悲しみを表現した。


送り主の思いを込めたジュエリー
それは、センチメンタルジュエリーとして、
遊び心というか感性の豊かさを表現する時代であった。


すべてをお金が支配する現代において、
どこか懐かしい感じがする
それは、例え宝石という高価なものであっても、
お金ではなく、背後の感性や心を大事にした時代の品物
であるからだろうか。
まさに、感性の宝飾品
センチメンタルジュエリーの時代
それが、アンティークジュエリーである。(芋太郎)


美の壺