川越芋太郎の世界(Bar”夢”)

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9月度第二弾:読書推薦コーナー

2010-09-26 21:04:14 | 本を読む
9月度第二弾:読書推薦コーナー

いやなニュースが立て続けに起こる9月度ですが、
皆様はいかがお過ごしですか。
特に検察がらみの2件の事件は長引きそうですね。
国家の大事な根幹に関わる事ですから、
焦らず、じっくりと取り組んでもらいたいものですね。


さて、本日は9月度第二弾の読書推薦コーナーです。
川越芋太郎の目線でご紹介いたします。
まずは毛並みの違う本から参りましょう。
どうやら、私は政治経済好きと考えられているようですが、
実は絵画や音楽も大好きです。


1、 音楽嗜好症 著者:オリヴァー・サックス 出版:早川書房
音楽の不思議を解説する本ですが、少しばかり毛並みが違います。
脳神経学者の解説本ではなく、エッセイとしてつづられています。
音楽は言葉を発見する以前に獲得し、脳に刻印された原始的
記憶だという。
音楽を愛で、人によっては生きる意欲を育む。
人は「なぜ、音楽を好むようになったのか?」
この質問の回答を聞きたい方は一読の価値ありです。
最近は失語症や認知症の音楽治療が見直されています。

  
音楽嗜好症(ミュージコフィリア)―脳神経科医と音楽に憑かれた人々
オリヴァー サックス
早川書房

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2、 うつろ船 著者:松井太郎 出版:松籟社
著者の小説選集です。著者はブラジル日系人
ブラジル奥地の大自然を舞台に、日本人として生きる
人々の苦悩と挫折、不撓不屈の精神と挑戦の物語りだ。
日系人が奥地で生きた歴史そのものを語る良書です。
日本人が忘れかけた精神が何かが見えてくる一冊です。

  
うつろ舟―ブラジル日本人作家・松井太郎小説選
松井 太郎
松籟社

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3、 広告の中の腕時計 腕の上のデザイン
  出版:ワールドフォトプレス
  腕時計の話
  コーヒーでも飲みながら時間を忘れてみませんか。
  女性の腕時計は装身具として開発され、
  男性の腕時計は戦争から開発された。
  予想通りですね。(笑)
  少々お値段が高いのですが、何回もページをめくりなおす
  ことを考えれば、ペイしますか。
  時計オタクではないが、興味がある方にお勧めです。

  
広告の中の腕時計―腕の上のデザイン (ワールド・ムック 817)

ワールドフォトプレス

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ご紹介時期が遅れてしまいましたので、9月度第二弾
としては以上の3冊にいたします。



追伸


日本の宇宙輸送船HTVの名前を募集しているそうです。
ぜひ、いい名前を考えて応募してください。
日本の宇宙への【夢】が託されています。
宇宙機構HTV愛称募集事務局です。
検索すればすぐ出てきます。


巻頭の事件ですが、私達日本は、粛々(こういう風にすることが
本来の意味です。)と海防と空防に励みましょう。
外に感情的になることは、中国と同じ次元となります。
暴動する事なかれです。
ただし、政府にはアピールしないと生けません。
アピールは上記の防衛です。

なめられているからこうなるのです。
日本がアジアでの中国政策でババを引かされたのです。
将来も引き続けない為には、普通の国として、自国の防衛が
できる国、国民になるべきです。

美の巨人たち:ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ

2010-09-26 11:52:20 | 美の番組紹介
美の巨人たち:ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ


400年前天才彫刻家がローマに出現した。
時のローマ教皇は、次の用に彼を称えた。
ベルルーニはローマの為に生まれた
ローマはベルニーニの為にある。


本日ご紹介の彫刻はサン・フランチェスコ・ア・リーパ教会
という800年までに建てられた最古の協会にある。
「福者ルドビィカ・アルベルトーニ」
(画像はこちらから:)

彼女は貧しい人々に生活を捧げた女性
まさに、今、神のもとへ旅立とうという瞬間
死の苦しみか、神との対面への喜びか


圧倒的な質感で大理石に命を吹き込んだベルニーニ
衣の質感、枕の感触、ふっくらとした手は、
一瞬の生を切り取ったかのようだ。
見る者の感情を昂ぶらせるほどの大理石の造形美である。


ベルニーニ自身の言葉を紹介しよう。
「私は大理石をあたかも蝋のように取り扱う困難を克服した。」
この時、ローマの街全体がベルニーニの美術館となる運命が
決まった。


ベルニーニとはどんな人物であったのっだろうか。
実は、彼の父もまた彫刻家であった。
父の背中を見ながら彼は成長した。
時、バイオリンという機材の発明もあって、
大理石の魔術師が誕生した訳である。


シピオーネ。ボルゲーゼ(あのカラバッジョを見出した男)
は、最大級の賛辞をベルニーニに与えている。
「彼は、次のせき気のミケランジェロになるだろう。」
1つの大理石から肉体を生み出す。
しかも、ドラマチックに表現する生の瞬間を切り出す。
躍動感とドラマチエックな雄弁家を兼ね備えた造形
神の手の奇蹟と評していた。


彫刻は引き算の芸術といわれるらしい。
失敗したら後戻りできない。


彼は先達のカラバッジョの影響を受けて
光と影の彫刻といわれる。
光と影を大理石に取り入れる。
口で言うのは簡単であるが、大理石の立体感を極限まで
高め、陰(奥行き)を作り出す。


「福者ルドビィカ・アルベルトーユ」の彫刻は計算し尽くされた
配置である。
それは、光と影を演出した彼の技である。
奥行きを作るために新たな部屋を置くにこしらえた。
両脇の絵で見るものの視線を誘導する配置
門からの光が浮かび上がらせる彫像
台座の色さえも変え、彫像の白さを目立たせる
正面には聖母像と側面に天使を配置し
物語性を不可した。


総合芸術というか、レイアウトの妙というか、
まさに、彫刻を超えた芸術家として。
2つのダビデ像の説明が番組ではなされている。
「靜」と「動」
無論、ベルニーニは「動」である。


美術とは何と素晴らしいことでしょうか。
あなたも、感動の彫刻をごらんください。

ベルニーニ―バロック美術の巨星 (歴史文化セレクション)
石鍋 真澄
吉川弘文館

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ベルニーニ (イタリア・ルネサンスの巨匠たち―バロックの誕生)
マウリツィオ ファジョーロ,アンジェラ チプリアーニ
東京書籍

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バロック美術の成立 (世界史リブレット)
宮下 規久朗
山川出版社

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