千住明聖地を行く?
NHKの某番組(極める)から少々語ります。
出羽羽黒山、羽黒山・月山・湯殿山の3つを合わせて
出羽三山という。
冬季は、月山・湯殿山が閉山しますので、羽黒山詣で
で3つの山を詣でたこととする。
とはいえ、2時間の雪山登山です。
千住明さんがこの詣でにチャレンジしました。
まず、第一門を潜り、結界の中へ。
そこは神域です。
深々と降る雪の中、足跡なき雪道を下ります。
そう、地獄への下り坂。
訪問者は一度、地獄へ落ちる体験をする。
静寂と雪の中、
どんどん下り、突いた先が三途の川?
祓川は、雪中にとうとうと流れる水、滝。
まるで、山水の絵巻の中。
この世とあの世の境。
昔は、この祓川で禊を行い、山頂を目指した。
江戸時代の人々の精神性を垣間見る。
<聖地の条件1:水は生命の元>
水の音と水の流れは、豊かな心、清らかな心を
生むという。
水は生命の源であると同時に、浄化力をも示します。
心身ともに清らかな状態にして、聖なるものに会う。
さて、聖なる水に讃えられた時間を過ごし、
次に出会うのは、大きな巨木たち。
<聖地の条件2:巨木>
天に向かってすくっと立つ樹木。
巨木は天と地を結ぶ柱と考えられています。
日本は山岳75%、四方を海に囲まれた自然に恵まれた
世界です。
山、川、海がキーワード。
歴史的にも、祖霊信仰が盛んで、人の手が届かない山は
天に近いと考えられています。
聳え立つ巨木には、聖なるエネルギーが宿る。
<聖地の条件3:天に近い山>
幽谷深山に立ち入れば、そこは普段の世界から
別の世界にいたる。
まさに、雪の中の静寂と深々とした身を切る寒さの中、
道なき道を無心で歩くとき、大自然と向かい合う
小さな自分を悟ります。
<聖地の条件4:異次元への回路>
深い自然の中に身をおくことで、
感覚が研ぎ澄まされ、
日常の垢を脱ぎ捨て、
新たな体験をする。
それは、異次元への新たな旅立ち。
聖地の魅力がここにあります。
大自然の力を借りて、
自分をもう一度活性化させて、
生まれ変わります。
言葉だけではなく、
体で体験することで、
自分自身の小ささを見届け、
自分の位置を正しく認識する。
山での修行は、
自らの活性化を促します。
山篭り
山岳修験道
験力(げんりき)
さて、あなたはこのような体験で何を見出しますか。
私は、昔の剣豪が大自然の中で
修行を行い
剣の道に目覚め、
自らを高めた経験を
書物で読んだことがあります。
聖地も日常の修行も目指すところは同じでは?
それはただ一つ。
自らの内部を活性化し、
自らの心を鍛え、体を開放し、
欲や恐れから離脱し自らを俯瞰する。
大自然を愛することは、自分以外の存在を愛する
ことにつながる。
そう気が付けるかどうか。
方法は、一つではない。
「自らの方法でためしてみなはれ」ですね。
NHKの某番組(極める)から少々語ります。
出羽羽黒山、羽黒山・月山・湯殿山の3つを合わせて
出羽三山という。
冬季は、月山・湯殿山が閉山しますので、羽黒山詣で
で3つの山を詣でたこととする。
とはいえ、2時間の雪山登山です。
千住明さんがこの詣でにチャレンジしました。
まず、第一門を潜り、結界の中へ。
そこは神域です。
深々と降る雪の中、足跡なき雪道を下ります。
そう、地獄への下り坂。
訪問者は一度、地獄へ落ちる体験をする。
静寂と雪の中、
どんどん下り、突いた先が三途の川?
祓川は、雪中にとうとうと流れる水、滝。
まるで、山水の絵巻の中。
この世とあの世の境。
昔は、この祓川で禊を行い、山頂を目指した。
江戸時代の人々の精神性を垣間見る。
<聖地の条件1:水は生命の元>
水の音と水の流れは、豊かな心、清らかな心を
生むという。
水は生命の源であると同時に、浄化力をも示します。
心身ともに清らかな状態にして、聖なるものに会う。
さて、聖なる水に讃えられた時間を過ごし、
次に出会うのは、大きな巨木たち。
<聖地の条件2:巨木>
天に向かってすくっと立つ樹木。
巨木は天と地を結ぶ柱と考えられています。
日本は山岳75%、四方を海に囲まれた自然に恵まれた
世界です。
山、川、海がキーワード。
歴史的にも、祖霊信仰が盛んで、人の手が届かない山は
天に近いと考えられています。
聳え立つ巨木には、聖なるエネルギーが宿る。
<聖地の条件3:天に近い山>
幽谷深山に立ち入れば、そこは普段の世界から
別の世界にいたる。
まさに、雪の中の静寂と深々とした身を切る寒さの中、
道なき道を無心で歩くとき、大自然と向かい合う
小さな自分を悟ります。
<聖地の条件4:異次元への回路>
深い自然の中に身をおくことで、
感覚が研ぎ澄まされ、
日常の垢を脱ぎ捨て、
新たな体験をする。
それは、異次元への新たな旅立ち。
聖地の魅力がここにあります。
大自然の力を借りて、
自分をもう一度活性化させて、
生まれ変わります。
言葉だけではなく、
体で体験することで、
自分自身の小ささを見届け、
自分の位置を正しく認識する。
山での修行は、
自らの活性化を促します。
山篭り
山岳修験道
験力(げんりき)
さて、あなたはこのような体験で何を見出しますか。
私は、昔の剣豪が大自然の中で
修行を行い
剣の道に目覚め、
自らを高めた経験を
書物で読んだことがあります。
聖地も日常の修行も目指すところは同じでは?
それはただ一つ。
自らの内部を活性化し、
自らの心を鍛え、体を開放し、
欲や恐れから離脱し自らを俯瞰する。
大自然を愛することは、自分以外の存在を愛する
ことにつながる。
そう気が付けるかどうか。
方法は、一つではない。
「自らの方法でためしてみなはれ」ですね。
聖地感覚 | |
鎌田 東二 | |
角川学芸出版 |