鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

熱中症対策

2014年09月02日 00時00分01秒 | 紹介

 今年の夏の気温は変動が激しく、天候が不順であったためで、局所的豪雨を始め、気圧配置が安定しなかったために、曇天の日が多かった。確かに35℃を超える日も数日間続いた。新聞紙上では連日熱中症により救急搬送され、死亡者が出たほどであった。特に高齢者が多く発病されたのは、室温が高くても感覚が鈍くなり、体温調節が十分に出来ていなかったようである。人間の身体は、体温を一定にするために、高温となれば、発汗作用が起こり、皮膚の毛穴が開き汗を出す。水分が蒸発するときに熱を奪うため、皮膚表面の温度が下がるという仕組みである。逆に低温となれば毛穴が閉じて熱の放出を抑制する。

 部屋が暑いと感じるのは温度ばかりでなく、湿度も影響する。部屋の湿度が高く、室温が高くなれば、発汗しても蒸発しにくいため、体温が下がらない。従って、蒸し暑い日は熱中症に成りやすい。

 スポーツマンが減量するのに、ウエットスーツを着込んで、マラソンに励む姿を目にするが、体を動かすことで体温を上昇させ、熱を放出しないようにウエットスーツで発散を抑え、発汗を促すという身体にとっては大変酷な減量の仕方である。運動終了後に水分を補給しなければ熱中症になる可能性は高くなる。

 古くは水の補給を抑制することが盛んに行われていたが、最近はむしろスポーツの最中であっても水分補給の必要性が言われるようになっている。熱中症の予防のためと思うが、では、多量の水分を摂ることによる弊害はないのであろうか。恐ろしい病気が潜んでいることを知っている者は少ない。水中毒である。

 慢性的な水分多量摂取となると、または、短期的であっても、多量に水分を摂取すると血液の成分が薄まり、相対的に血液中のナトリューム量が低下する(低ナトリューム症)。血管が浮き出てくる等、体細胞に過剰な水分が吸収され、身体全体にむくみ症状が現れる。意識低下、幻覚、幻聴などの精神障害を起こすことに繋がる。一度、水中毒に罹ると、なかなか直らない。更に水が飲みたくなり、1日に2リットル以上を摂取する人は十分注意されたい。

 その理由は、人間の腎臓で処理する離尿速度が、16ml/分であるため、これ以上の速度で水分を摂取すると水中毒になる。水分は、水道水ばかりではない、お茶、コーヒーや牛乳、ジュース、かき氷、炭酸ソーダ水、アイスクリーム、みそ汁等の合計であることも知っておくべきだ。