あまり見かけませんでしたがセグロセキレイの水浴びです。
想定外の事柄に対し、脳が過剰に反応し、何時までも記憶から消されずに、何かの拍子で再現され、パニックに陥る。「トラウマ」といわれる症状である。交通事故により一瞬で家族が失われてしまう、津波などの自然災害もトラウマに繋がることが多いとのことであるが、広島や京都で起きた豪雨災害が、睡眠中に襲えば、予期せずに起こることによるショックでパニックになることは想像がつく。物理的な被害の復興に比べ、精神的なダメージに対するケアの重要性が注目されるようになった。
自らは現在に至るまで、幸い、パニックになるようなトラウマを経験していない、この分野の門外漢で、想像の世界であることで、真実とはかけ離れた想いもあることをお断りして申し上げれば、日本人の精神構造について言われてきたことに、己を形作るのは内在するもう一つの分身と己とが一体化されているとの説である。
分身は理想的で、合理的な、完全化された判断力を持ち、常に己への忠告や行動規範を助言しているそうである。別の言葉で言えば、この分身は、生まれたときに誰しもの身体に入る神様か仏様で、成長や経験は己と分身との対話があって、始めて成り立っているそうである。
では、想定外とは、勿論、経験知から判断できない経験のことで、統計学的にも数百年や数千年に一度しか発生しない出来事の体験ことで、通常、我々の判断外に置かれる事象のことである。過去に経験しなかったことが起これば、強烈に記憶に焼き付くが、その対処の仕方は、分身であっても、判断がつかなくなり、結果的にパニックに陥るのである。
新聞報道から引用すれば、以下の通りである。
日常生活の中でも「トラウマ」という言葉が最近、よく使われている。だが、精神医学でいう「トラウマ」とは、「生死にかかわる出来事に直面」するレベルの大きなストレスを指す。(中略)私たちには「自我」と呼ばれる現実検討機能がある。そのため様々な刺激に健全に対応できる。ところが、「自我」の制御能力を超えた暴力的・侵略的な「トラウマ」にはうまく対応できない。以下略 (引用、日経新聞プラス1 ヘルスこの一手 トラウマの初期ケア)