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日本人の知的能力を増進するための提案をするブログです。

6月参議院選 2/2  

2022-06-17 15:16:36 | 文化

>戦争などできない現実  原発54 基も抱え  ()  > A ただ、現実的に考えて日本列島は戦争ができる国土ではない。  >原発を54基も抱えながら敵基地攻撃などといっているのを見ると、なにをイキっておるのかと思う。   

>やったらやられるわけで、現実が見えているのか? と。 >原発がミサイル攻撃の標的に晒されただけでお終いだ。  >陸続きのウクライナと違って国民は逃げ場がない。 >ウクライナでの戦況を見ても、国際的な視線もあるなかで実際に原発へのミサイル攻撃が現実と化すかはわからないが、イスラエルがイランの原発にミサイルを撃ち込んだ例もあるわけで、軍事的には存在そのものが脅威だ。  

 

原発は廃止した方が良いですね。     

 

> あるいはライフラインを見ても、鉄道、道路、物流などがやられたらひとたまりもない。  >電気、ガス、水道がやられるだけでもたちまち暮らしは麻痺してしまう。 >戦場になったらどうなるか?  >具体的に考えれば考えるほどバカげているし、とてもではないが77年前よりもむしろ脆弱なのが現代社会だろう。 >食料だってないのだ。

 

77年前の資料の勉強が必要ですね。軍国日本の資料は豊富でしょうね。 しかし、中露は侵攻をやめないでしょうね。侵攻の口実なら幾らでもつけられるでしょうからね。       

 

> B なんだか中国と「やんのか! おらっ!」みたいな人たちもいるわけだが、「戦争なんてするもんじゃない」が当たり前な世の中でない方がおかしいのだ。   

 

勿論、普通の人間は戦争を望まない。しかし、国民を戦争に参加させるのは、常に簡単な事だ。とても単純だ。国民には攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、国を危険にさらしていると主張する以外には、何もする必要がない。この方法はどんな国でも有効だ。 (ヘルマン・ゲーリング)   

 

>対中包囲網というけれど、そもそもなぜ日本が中国なりロシアと敵対しなければならないのか。   

 

日本は民主主義の国ですね。中露は権威主義の国です。国の体質が違うので、わが国は中露とは距離をおいた方がよいです。     

 

>アメリカが世界覇権の座を巡って中国と対立しているからといって、なぜ日本がアメリカの側に与して、ミサイルを向けあうような物騒なことになっているのか、頭を冷やして考えなければならない。   

 

義を見てせざるは勇無きなり。義は処世術 (現実・損得勘定) だけ知っていてもわからないことです。我々の政治は時代の先取りをする必要があります。我々は何処に行くのかの問題です。無哲学・能天気ではいられません。ノンポリ・政治音痴よ、さようなら。さすればわが国の投票率も上がります。    

 

>台湾有事なども問題になっているが、それは中国国内の問題であって、日本は部外者以外のなにものでもない。   

 

自己の意思を示せば当事者・関係者となる。示さなければ傍観者にとどまる。意思の無い我が国は世界の中にあって、世界に属していない。権威主義と民主主義の違いは我々日本人にとって問題にならないのか。       

 

>国際的に見てもしゃしゃり出ることの方が異常なのだ。

 

地球は小さくなった。我々は地球村の村民ですね。声なき民の声が聞こえて来る。我々はそれに感動をおぼえるか。これは風流とはちがいますね。     

 

> A 米中対立は今後ますます激化するだろうが、それは資本主義の不均衡発展にともなって必然的にもたらされている。  >その争いのなかで軍事的な緊張も高まっている。 >先行して資本主義体制を謳歌していた側が廃れ、資本主義の次男坊ともいえる旧社会主義国が台頭し、市場争奪をかけて熾烈な争いをくり広げている。 > 体制としては共産党一党独裁でありながら経済は資本主義というのだから、マルクスとかレーニンが生きていたらどう感じるのだろうかとも思うが、世界は1917年のロシア革命から一周まわって、そのような状態に至った。 >アメリカは国内もボロボロで貧困大国となり、世界を股にかけて軍事力を展開するといってもその力を失いつつある。  

 

そうですね。アメリカ人の掛け声は夢よもう一度ですね。    

 

>一方で資本主義のフロンティアはアジアに移り、中国が一帯一路を動かし始めたり、「アジアの世紀」といわれる時代が到来している。>遅ればせながらというか、むしろ遅れてきた分、市場として伸びしろのある地域になっているのだ。   

 

そうですね。しかし無哲学のサルには毛が三本たりない。      

 

>この市場争奪の激化が米中対立の本質で、覇権を巡る暗闘でもある。  

 

中国は中原 (ちゅうげん) に鹿を逐 () う伝統的な覇者の国である。だから、覇者の物語 '三国志' は、中国人の愛読書となっている。覇者は周辺諸国に覇権を打ち立てようとして傍若無人のふるまいをし、多大な迷惑をかけている。これは皇帝の時代も国家主席の時代も漢民族のメンタリティが同じであるから変わらない。漢民族は、自分たちの考えを示すために漢字を作った。しかし、彼らは外国人の考えを示すための漢字は作らなかった。だから、外国人に対して自己の内容を発信はできるが、外国人からの内容を受信することは難しい。独断専行に陥りやすい。印欧語族のインド哲学を経文 (漢文) に表すことが至難の業であることがわかる。漢文の書物をいくら読んでも外国人の考えは出てこない。だから、中華思想を堅持し自己中心的にならざるを得ない。周辺諸国を中国化することに専心してやまない。中国人が外国人の影響を受けて発想の転換 (paradigm shift) をすることは期待薄である。

・・・・・

中華 (ちゅうか)  [外国との交渉が少なかった時代に] 自国を、世界の中心にある、一番優れた国とみなしたこと。[狭義では、漢民族のそれを指し、またその呼称としても用いられる]    東夷 (とうい)  [東方の野蛮人の意] 昔、中国から見た東方諸国の称。[広義では朝鮮・沖縄を含み、狭義では日本を指した]     南蛮 (なんばん)  [南方の野蛮人の意] 昔、中国で、インドシナなど南海地方の諸民族の称。 西戎 (せいじゅう)  [西方の野蛮人の意] 昔、中国で、チベット族やトルコ族など西方の異民族の称。北狄 (ほくてき)  [北方の野蛮人の意] 昔、中国で、匈奴 (きょうど)・韃靼 (だったん) などの遊牧民族の称。 

 

> D 日本としては、こうした世界の矛盾のなかでどう立ち振る舞うことが国益にかなうのかだが、拳を振り上げてオラオラするのは最も愚策だろう。 >なんでもかんでもアメリカに与すれば良いというものではない。 >おかげで米中対立に巻き込まれて武力衝突するなど最悪の事態で、もっとも回避しなければならないものだ。 > こうしたことをいうと、すぐに右側とか親米派から「親中派」のレッテルを張りに来るのがいるが、そんな二元論に落とし込めるほど単純な話ではない。 >平和な日本社会であるために、もっとも現実的な選択肢は何かを考えなければならないのだ。  

 

受け身ではなく我々独自の積極策が必要ですね。わが国には誰か良い考えの持ち主はいないものか。わが国には人手不足はあっても、頭脳不足の話はない。           

 

>緩衝国家だったウクライナがあのようになっているのも他人事ではないし、安倍晋三あたりがオラついて武力衝突に発展するなど悲劇以外のなにものでもない。 > A リアルに想像してみて、経済安保をいうなら「アジアの世紀」の一員として加わることの方がはるかに経済的にも有益であろうし、米中の軍事的緊張の片側の一員になるのではなく、東アジアに存在する国として中国とも関係を切り結び、ロシアとも独自外交を展開しなければどうにもならない。

 

そうですね。我々日本人には自主独立の精神が必要ですね。   

 

>今になってサハリンの権益を手放そうとしているが、まるでイランのアザデガン油田から撤退したのとそっくりで、いつもアメリカに与して貧乏くじばかり引かされている。 >実際には国益を放棄しているではないか。 >それこそ散々投資して開発までやり、権益は丸ごと中国企業に持って行かれるというなら、対中でムキになっているくせに願望と行動がとっちらかっていて、何がしたいのかさっぱりわからない。

 

処世術しか知らない人は国際政治には不向きですね。もっと教養のある人が必要ですね。教養とは考え (哲学) のことです。教養があれば、外国人からも信用が得られます。     

 

> C だいたい米中対立の先兵になるといっても、日本の最大の貿易相手国はダントツで中国なわけで、その規模はアメリカをはるかに凌いでいる。 >既に経済的な依存度も半端ないものになっており、対立よりも友好関係を優先する方がはるかに有益だ。  

 

ヤクザからの利益供与は受けない方が良いですね。   

 

>韓国との関係もようやく雪解けに向かうかに見えるが、アジアの近隣諸国と健全な関係を切り結ぶ努力をして、アジアのなかで生きていくことが日本にとってもっともベストな道なはずだ。  > ミサイルを向けあうような物騒な緊張関係ではなく、互いに信頼関係を築けるよう平和外交に努めることが大切だ。 >アメリカから「オイ、オマエ少し噛みついてこい!」と命令されてワンワン吠える犬ではなく、独自外交をしなければアジアの孤児にもなりかねない。   

 

そうですね。犬には哲学がない。自己の意思を表せば当事者・関係者となる。表さなければ傍観者にとどまる。わが国は、世界の中にあって、世界に属していない。   

日本人には意思 (will) がない。つまり、無心である。意思は英語の未来時制の文章内容であるが、日本語の文法には時制 (tense) というものがないので、日本人には意思がない。

意思のあるところに方法 (仕方) がある。Where there's a will, there's a way. 日本人には意思がない。仕方がないので無為無策でいる。おとなしい。優柔不断・意志薄弱に見える。能動がなくて受動ばかりの生活を送っている。だから戦時中は、玉砕するまで戦い抜いた日本兵であった。困った時には '他力本願・神頼み' になる。思考停止に陥っていて生きる力 (vitality) が不足している。

 ' やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かず' 山本五十六 (やまもと いそろく)

どうやら '指示待ち人間' ができあがったようです。この筋道で成功すると、後追いの専門家になりますね。後追いの人は世論指導者としては適格ではないでしょう。 

 

>77年前の惨状繰返すな 近隣諸国とは友好を   > A 軍備強化や軍事的な面においてのマッチョな安保論議のみに傾斜しているが、真面目に考えて、経済安保の面から見ると多国籍金融資本の食い物にされてきたのがアベノミクスで、何が安保だよ! とも思う。 >おかげで急激な円安に見舞われ、輸入依存がすごいために物価も跳ね上がり、いまや暮らしはたいへんなことになっている。 >安保について本気で心配するなら食料自給率のひどさも自覚しなければならないし、そのための施策もうたなければならない。 > しかし、それらはほったらかしにして、軍事力強化こそが安保なのだといわんばかりだ。 >そして対中、対ロ、あるいは北朝鮮の脅威を押し出しつつ、米軍産複合体に10兆円以上もむしりとられる道を進もうとしている。 >余りにもバカげている。   

 

中国・ロシア・北朝鮮は権威主義の国ですからね。わが国とは国の体質が合わないでしょうね。ノンポリ・政治音痴の状態で処世術 (損得勘定) の道を突き進めば、77年前の惨状になるでしょうね。          

 

> D やはり睨み合いではなく友好関係を築け!の主張を強いものにしていかなければならない。 >平和で豊かな日本社会を築いていくうえでもそれが最善の道だろう。武力による血なまぐさい争いを回避し、何事も平和的に問題解決にあたる。そんな世界であり、国にしていくことが最大の国防であろうし、そういう意味で参院選後の3年間は重大な岐路に立たされる。

 

政治哲学のないノンポリ・政治音痴の状態を続けていながら、和を以て貴しとなすの一点張りですからね。人間として大切なものが抜け落ちていますね。     

 

> B 選挙そのものは今のところ盛り上がる気配すら見えないが、争点を鮮明にしていくことが必要だ。 >無風で自民党が安泰を貪るような選挙にしてはならない。

 

そうですね。我が国民の無哲学・能天気の状態を改めましょう。そうでなければ、わが国の英米流高等教育はなりたちません。       

 

>今回は参院選後の改憲についてテーマを絞って論議してみたが、日本社会の現実について様々な分野やテーマから掘り下げ、どうしていくことが求められているのか今後も機会をもうけて考えてみたい。 > A いわゆる改憲テーマというと、プロ市民の専売特許的な問題として見られがちだが、そうではなく日本社会がどっちに向かって進むのかを巡って、抜き差しならない重大問題として無視できないものだ。   

 

そうですね。政治の本質は未来の先取りにありますね。各人に哲学は必要である。Everyone needs a philosophy.     

 

>参院選後にいよいよ改憲プログラムが動き出すというなら、国民的な議論が求められるところで、自民党が争点を隠すならむしろ引きずり出さなければならない。   

 

そうですね。国民的な忌憚ない議論が必要ですね。自己の政治哲学があるのなら、少しも隠すことはないですね。    

 

> 戦争体験者が高齢化して亡くなり、かつての大戦を知らない世代が増えているなかで事は動いている。 >あの大戦がなんだったのか、誰がなんのために引き起こして誰が犠牲になったのか、戦争のリアルを知り、次世代に引き継いでいくとりくみも重要性を増しているように思う。   

 

'敗因について一言いはしてくれ。我が国人が あまりの皇国を信じ過ぎて 英米をあなどつたことである。我が軍人は 精神に重きをおきすぎて 科学を忘れたことである'  (昭和天皇) 

 

> 非戦の誓いには、親兄弟を奪われ、塗炭の苦しみを強いられた国民として、もう二度とくり返させてはならないという痛切な思いが込められている。 >権力の側がその呪縛から解き放たれて暴れようとするとき、やはり全力で縛りに行く力が必要だ。

 

そうですね。わが国は責任者不在の社会ですからね。    

‘誰も責任を取りたがらず、誰も自分に責任があると言わなかった。・・・・・ 一般国民が軍部や文民官僚の責任と同等の責任を負っていると心から考えている人はほとんどいなかった。’   (ジョン・ダワー 増補版 敗北を抱きしめて 下

 

> 77年前の大戦で死んだ命がとり戻せないなら、現代を生きるわたしたちは死なないためのたたかいを全力でやらなければならないのだ。 >「あの時抗っていれば…」と後悔しても後の祭りなのだ。   

 

そうですね。後悔先に立たずですね。   

 

 

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6月参議院選 1/2 

2022-06-17 15:03:24 | 文化

 

>改憲による戦争か平和かの岐路 6月参議院選の重要な争点 日本列島を戦場にするな   >政治経済2022524   

 ()

> 622日公示、710日投開票の参院選までおよそ1カ月余りとなった。 >その後は3年間国政選挙がないことから、為政者がやりたい放題できる「黄金の3年間」などといわれ、改憲、消費税増税(財界は19%を求めている)、社会保険料の値上げ、諸々の新自由主義政策、対中包囲網を意識した好戦的外交・軍事力の増強など、さらに歯止めが効かずにのめり込んでいくことが予想されており、日本社会の針路を巡って極めて重要な選択となる。  

 

戦前は為政者がやりたい放題になっていましたからね。敗戦の経験は我々の有益な教訓にしなければなりませんね。     

 

>この選挙の争点は何か、とりわけ国際情勢がめまぐるしく展開しているなかで目玉となっている改憲の動きと合わせて、記者座談会で論議してみた。 >米中対立の最前線に立たされ  > A 公示まで残すところ1カ月なのに、巷では選挙の空気がまるでない。   

 

そうですね。わが国の選挙の空気は国際情勢の目まぐるしさとは対照的ですね。  

 

>自民党もおとなしいが立憲民主をはじめとした野党側も驚くほど静かで、唯一れいわ新選組が連日全国で街宣をくり広げているくらいだ。 >総じて無風状態の選挙にして寝た子を起こさず、これまで同様に自民党&公明党で国会のイスを総なめしようという算段なのだろう。 >低投票率狙いなのは毎度おなじみだ。 >国民の政治離れをもっけの幸いにした自公(支持率25%)体制なのだ。   

 

そうですね。やりたい放題ですね。国民は相変わらずノンポリ・政治音痴です。国民の政治離れは伝統的ですね。歴史は繰り返すということですかね。       

 

> 台頭する維新といっても自民党の別働隊というか、むしろより剥き出しの新自由主義政策の推進勢力であって、本質的には野党と呼べるものではない。 >そして民主党から枝分かれした国民民主も自民党にすり寄り、旧民主党の基盤であった連合も自民党になびき、一部例外を除いて政治的に対抗していく政治勢力が乏しいのも特徴だ。

 

野党はノンポリ・政治音痴の国民に対して新機軸を打ち出せないでいるのですね。   

 

>現状では突出した結集軸がない。 >そうして国会という小さなコップのなかで、一部例外を除いて与野党ともにみんなして仲良くまとまっている印象だ。 >一部例外という表現をするとれいわ新選組の支持者に怒られるかもしれないが、空気を読まずに暴れているのは所属国会議員5人のれいわ新選組くらいで、それは国会のなかではまだ一部といわれても仕方がないものがある。 > 与野党が「対立」しているといっても茶番ではあったが、この10年来の国政選挙で幾度となく顕在化してきた野党解体が実に効いているし、この存在感がかつてなく弱まっているのに特徴がある。   

 

無哲学・能天気の国民の政治には飽き飽きしてきますね。   

言語は伝達の手段であるばかりでなく、思考の重要な手段でもあります。ですから我々の考えの疎かな所は日本語のせいであることもあります。   

非現実 (考え) の内容は、英語の時制のある文章により表される。非現実の内容はそれぞれに独立した三世界 (過去・現在・未来) の内容として表される。その内容は世界観と言われている。これらの三世界は時制により構文が異なるので、同次元で語ることができない。それで独立した三世界になっている。この規則を the sequence of tenses (時制の一致) と呼ぶ。日本人の初学者が英論文を書くときに難渋する規則である。 

世界観は、人生の始まりにおいては白紙の状態である。人生経験を積むにしたがって、各人がその内容を自分自身で埋めて行く。自己の 'あるべき姿' (things as they should be) もこの中にある。来るべき世界の内容を語ることは、時代を先取りすることである。

自己のその内容 (非現実) を基準にとって現実 (things as they are) の内容を批判 (縦並びの比較) すれば、批判精神 (critical thinking) の持ち主になれる。批判精神のない人の文章は、ただ現実の内容の垂れ流しになる。全ての事柄は他人事になる。これは子供のようなものである。日本人も英米人も子供の時には非現実 (考え) の内容というものがない。だから ‘話を告げる’ (to tell a story) ということは、’作り話をする’ とか ‘嘘を吐く’ という風に受け取られて悪い子供とされている。この判定だけがわが国では一生涯続く。

日本語の文法には時制がない。だから、日本人には非現実を内容とする世界観がない。そして、日本人には批判精神がない。残念ながらマッカーサ元帥の '日本人12歳説' を否定できる人はいない。  

意見は比較の問題である。現実の内容と非現実の内容があれば批判精神が発揮できる。英米人の意見はこれである。これは縦並びの比較ということができる。建設的である。進歩が期待できる。希望が持てる。現実の内容だけであれば、その比較は '現実' '現実' の上下判断 (横並びの比較) になり、'どっちもどっちだ' がある。そこで、不完全な現実に囲まれて無力感に苛まれる。この種の比較は復讐に復讐を重ねる民族同士の争いの原動力にもなっていて進歩が期待できない。 

イザヤ・ベンダサンは、自著 <日本人とユダヤ人> の中で ‘自らの立場’ について以下のように述べています。   

何処の国の新聞でも、一つの立場がある。立場があるというのは公正な報道をしないということではない。そうではなくて、ある一つの事態を眺めかつ報道している自分の位置を明確にしている、ということである。 読者は、報道された内容と報道者の位置の双方を知って、書かれた記事に各々の判断を下す、ということである。 ・・・・日本の新聞も、自らの立場となると、不偏不党とか公正とかいうだけで、対象を見ている自分の位置を一向に明確に打ち出さない。これは非常に奇妙に見える。 物を見て報道している以上、見ている自分の位置というものが絶対にあるし、第一、その立場が明確でない新聞などが出せるはずもなければ読まれるはずもない。・・・・・ (引用終り)   

 

>自公が強くて国民から支持されているというよりも、民主党解体からこの方の野党弱体化が進行して今日に至っている。  >連合が隠すことなく自民党ににじり寄っているのもなんだか象徴的だ。 >そんな光景に有権者はなおさら幻滅し、興ざめしている。   

 

そうですね。日本人はノンポリ・政治音痴ですからね。処世術 (損得勘定) がいよいよ日本人の全てになりましたね。政治哲学のない政治は誰がやっても皆同じという事ですかね。       

 

()   > B 国会の翼賛化が著しいのも特徴ではないか。 >ゼレンスキーの演説に自民党から共産党までがスタンディングオベーションしていたのが象徴的だったが、「ちょっと待て」「なぜ中立の立場で関われないのか」「どちらにも与せず停戦を求めて動くべき」という冷静な声がかき消され、欧米vs.ロシアの矛盾に対して問答無用でアメリカ側に与していく。 >そこにはなんの引っかかりもなかった。    

 

そうですね。和を以て貴しとなすという教えからすると、対立は良くないことですね。無哲学・能天気な日本人には、右も左も考えられないことですね。      

 

> 極めて好戦的なプロパガンダに乗せられた空気のなかで、客観的かつ冷静に日本独自の関わり方を唱える政党がなく、一緒になって国際紛争のなかで拳を振り上げていく鳥肌が立つような政治状況なのだ。  

 

赤くも青くも成らないのであれば、日本人はインド人のようになりますね。インド人は組しないですからね。    

 

>それでは日本社会は平和から遠ざかってしまう。 >戦争の当事者として引きずり込まれる方向だ。 >日頃から平和を叫んでいる者までみな熱狂の虜になっていく光景は異様だった。 

 

そうですね。自己の意思を示せば当事者・関係者となります。示さなければ傍観者にとどまります。わが国は世界の中にあって、世界に属していないのでしょう。    

 

> 対ロにおける対応を見る限り、今後ますます米中対立が激しくなるなかで、対中の矛盾が激化した日には、共産党まで含めて欧米「民主主義」の側から排外的に「やっちまえ!」になることが十分に予想され、そうなると暴支膺懲(ぼうしようちょう・横暴な支那を懲らしめろ)を叫んで突っ込んだかつての戦争と何も変わらないではないかと思う。    

 

中国の現政権は人権問題や立憲民主主義に理解がないですからね。民主主義国は近寄れないですね。      

 

> この間のウクライナ対応で明らかになったのは、国会の挙国一致体制は先んじて進んでいるという事実だろう。 >用意された台本通りに自民党から共産党までがスタンディングオベーションしているのだ。 

 

我が国は民主主義国として、国民が足並みを揃えていますね。   

 

>そしてNATOの会合にも日本が呼ばれて、下手すると欧米vs.ロシアの矛盾のなかに引きずり込まれる危険性すらある。 >いや、既に引きずり込まれているし、後戻りできないたいへん危険な方向に向かっている。

 

受け身的な表現は良くないですね。このような考え方をしていると何か事を起こった時にその責任の所在がはっきりと意識されませんからね。    

 

>改憲で戦争できる国に 争点化避ける自民党   > C 参院選後の「黄金の3年間」で現実的に想定されるのはまず改憲だろう。  >憲法審査会を既に何度も開いているが、ウクライナ危機と関わってここぞとばかりに改憲勢力の鼻息は荒いものになっている。  >敵基地攻撃とか敵国中枢への武力攻撃、あるいは核共有などを安倍晋三が叫び始め、防衛費をGDPの2%すなわち10兆円以上にも増やすべきだとかの声が自民党から公然と上がり始めている。 > 防衛費の増大とは、とどのつまり米軍産複合体への貢ぎ物にほかならないが、「もっとカネを寄こせ」という力が海の向こうから加わり、米中戦争の鉄砲玉にされるのとセットで巻き上げられる関係だ。 >米本土防衛の盾として命を差し出してカネまでむしられるというひどい話なのだ。  

 

人の心理は ‘隙あらば狙う’ ですからね。それでわが国は敵対国にはスキを作らないことが肝心ですね。  

政治の真価は未来 (非現実) の先取りすることにありますね。国家に関する処世術 (損得勘定) ばかりに気を取られていては誰がやっても同じ政治になりますね。現実の内容にかまけていては時代遅れになるばかりでしょう。日本人には現実があって、非現実 (考え) がないところが問題ですね。  

 

> 日本社会の平和のためには軍事的な緊張ではなく、いかなる国とも平等互恵の関係を切り結び、国際社会のなかで平和的に共存していく以外にないのに、軍事的緊張を煽って「国防」強化なのだといって戦争に前のめりになっている。   

>あえて脅威にさらしてどうするのかと思うが、アジア近隣諸国に対する喧嘩腰外交をやって、アメリカの競争相手である中国との関係に亀裂を作り、実は経済的繁栄を犠牲にしているのだ。  

 

そうですね。現実直視が必要ですね。人の考えは千差万別ですからね。

思慮の深い人は ‘現実を直視してよく観察して考える’ が、能天気の人は ‘自分の期待したもの’ しか耳を傾けようとしない。だから詐欺の被害にあう。    

 

> D 今やろうとしている改憲とは一言であらわすと戦争体制作りであり、九条をはじめ戦争放棄の国是を投げ捨てて、戦争できる国にするという単純な話だ。    

 

時代は変わる。国是も変わるということでしょう。       

 

>現憲法すらまともに遵守していない者が改憲を叫んでいて話にならないのだが、軍事力の行使を可能にするために憲法を書き換え、緊急事態条項をはじめ、いざとなったら権力者にとって好き放題ができる体制にするというものだ。

 

権力者を注意深く見張る必要がありますね。国民は権力者の恣意を認めてはなりません。政治の丸投げなど、もってのほかです。          

 

>自民党の改憲草案がそれを正直に反映している。> 現憲法が絶対的で聖域であるとも思わないが、自民党が参院選後にやろうとしているのはそういうことだ。  >参院選後に改憲をするというのであれば、自民党は今回の選挙で改憲を前面に押し出して争点にしなければならないのに、低投票率の無風選挙で乗り切ろうとしている。 >極めて姑息だ。  

 

そうですね。自民党は改憲に自信がないのでしょうかね。   

 

>「新しい資本主義」とかの抽象的な言葉遊びで煙に巻いて「黄金の3年間」でリーチしようとしている。 > C 改憲にせよ、軍事力強化にせよ、結局のところ米中の覇権争いが激化しているもとでアメリカから要求されていることを忠実にやっているに過ぎない。

 

日本人にはアイディアも無く、責任もないですからね。 全ては受身の発想によるものですね。      

 

>あーせい、こーせいとアーミテージ・レポート等々で事細かに指示され、米軍再編や自衛隊の指揮系統の整備、自衛隊の米軍の二軍化などもやってきたわけだ。>第二次大戦後のパクス・アメリカーナ(米国一極支配)が陰りを見せ、イラク、アフガンもあの様で、アメリカが相対的に力を失っている。  >そのなかで軍事的にも日本を駆り出し、米軍産複合体が武器を売りつけながら対中包囲網のなかに組み込んでいる。 >その戦力としての必要性から改憲なり軍事力強化が動いている。

 

日本人には意思がない。だから受け身の発想ばかりになる。実に情けない人間の態度ですね。      

 

>石垣島に建設中の陸上自衛隊ミサイル部隊基地(昨年12月)   > A 南西諸島へのミサイル部隊配置など露骨だが、近距離から中国にミサイルを向けるというのだから、それ自体かなり挑発的だ。 >ウクライナを見ても、ロシアはNATO加盟によってミサイル配備などの軍事的脅威にさらされることを懸念して軍事侵攻に踏み切ったが、ミサイルを向けられる相手からするとそのように重大な脅威になる。  

 

領土拡張には口実が必要ですからね。弱小国であれば、その口実も必要でない。 わが国には軍事的脅威はないのですかね。        

 

>同時に、南西諸島の住民にとっては、郷土の島々が逆に狙われることを意味し、まさに「捨て石」にされる関係だ。  >沖縄の本土復帰50年などとメディアが特集を組んだりして、本当に白々しい限りなのだが、さらに基地を拡大して標的として晒しているのだ。 >何も変わってはいない。   

 

我が国の改革には政治家の意思の強さは必要ないようですね。   

明治というあの大変革・大躍進の時代にも、一人のナポレオンもレーニンも毛沢東も必要でなかった (イザヤ・ベンダサン)   

 

>平和な島々が軍隊がいることでたちまち的にされる。   

 

受け身ばかりの発想法で実に情けない気持ちになる。未来に対するもっと大きな構想を掲げよう。         

 

> B 米軍再編と連動して、九州地方や西日本の米軍基地、自衛隊基地は相当に強化されてきた。  >極東最大の出撃基地となった山口県の米軍岩国基地が最たるものだが、戦後77年もたってさらに最新鋭化した基地に生まれ変わり、いったいこの先何十年居座るつもりなのかと思うものがある。 >基地の建設費はみな日本政府の負担で、防衛省発注の仕事にゼネコンがまぶりつき、基地内の仕事にありついた孫請けやひ孫請けの企業にいわせると、「基地建設のカネは打ち出の小槌みたく大盤振る舞いだ」とバブル状態だった。 >ゲートの外の世知辛い仕事と違って利益率もすこぶる良く、感覚がおかしくなるほどだったと――。   

 

きっと潤沢な防衛予算が用意されているのでしようね。    

 

> 山口県民からすると、基地問題については辺野古に全国の視線を釘付けにしながら、実はもっとも力を注いできたのが岩国基地だったという実感がある。 >基地内だけでなく、愛宕山も米軍住宅すなわち基地の飛び地として接収され、郵便物の住所としてもカリフォルニア州・岩国なのだ。 >道路からなにから都市改造もすさまじいくらいに進んだのがこの20年来で、すべての巨大道路群が基地へとつながっている。“基地の街”ではなく“街が基地”みたくなった。   

> そして沖縄と同じように岩国も低所得地域で住民の暮らしはちっとも良くならない。 >広大な一等地を米軍基地として占有されて産業の発展が阻まれ、周辺では帝人の工場の煙突も戦闘機の飛行の邪魔になるといって切られたり、歴史的にもそんな調子なのだ。

 

日本語は写生画の言葉ですからね。いくら実況放送・現状報告の内容を書き連ねても、国民の進むべき道は明らかになりませんね。読者もうんざりしている。だから、報道関係の人も無哲学・能天気の人であっては困ります。      

 

> D 岩国に限らず、九州地方の自衛隊基地なども軒並み軍事的機能を強化してきた。 >佐世保しかり、佐賀空港のオスプレイ配備も決着がついたわけではなく、築城や新田原なども滑走路延長で米軍がいつでも利用できるし、前述の通り南西諸島はレーダー基地やミサイル部隊配備。  >馬毛島は戦闘機の着艦訓練基地として接収。 >それらすべては対中国を意識した配置だ。 > 基地問題とは沖縄に限ったものではなく、いまや日本列島そのものが不沈空母化している。   

>米軍の司令部はグアムに引っ込み、最前線の不沈空母の司令部は横田幕府。 >その米軍の指揮系統に自衛隊が組み込まれて、手となり足となって鉄砲玉として利用される。  > 客観的に見てみると、やっていることは「日本を守る」ではなく、日本を盾、ミサイルの標的にして米本土を守っているのだ。   

 

それが不満であるならば、日本は自分自身で行動を起こすべきですね。    

 

>盾になるとは最前線の戦場になることであって、日本列島が焼け野原になろうが海の向こうのアングロサクソンには関係のない話なのだ。 >日本を盾にして中国との軍事的緊張のクッションにしているのがアメリカだ。  >それは緩衝国家だったウクライナと同じ境遇であることを教えている。   

 

そうですね。   

‘ロシアが力による現状変更を行っている国はG7(主要7カ国)では日本だけだ。 北方領土だ。 だから、ウクライナ問題で、ロシアを一番強く批判しなければいけないのは日本だ。 (小野寺元防衛相 

 

 

 

 


朝日新聞の没落  

2022-06-16 20:57:07 | 文化

>現代ビジネス   >「朝日新聞の没落は他人事ではない」 グーグル日本法人元代表が指摘する「日本病」とは 『朝日新聞政治部』書評   > 辻野 晃一郎 2022/06/16 06:00  

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>ソニーでVAIOなどの大ヒット商品を手がけ、グーグル日本法人代表取締役社長を務めた辻野晃一郎氏が、「日本企業が没落する理由がこれを読めばわかる」と推薦する本が、『朝日新聞政治部』だ。

>同書は、朝日新聞政治部の元エース記者だった鮫島氏が、ある事件をきっかけに失脚し、会社に最後まで抗いながら退職するまでの出来事が生々しく描かれている。   

>朝日新聞の凋落は「あなたの会社の凋落」に重なる   

>圧倒的な面白さで読み応え十分なノンフィクションだ。   

>新聞記者生活で鍛えられた鮫島さんの確かな筆力で綴られた本書は、一度読み始めたら引き込まれて止められない。   

>ところどころで日本の政治史や事件簿を再確認しながらも、一気に最後まで読み進んでしまう。   

>舞台は天下の朝日新聞社。   

>ネットメディアの台頭に押されて凋落を続けるオールドメディアの「凋落の本質」が、鮫島さんという一人の反骨精神豊かなエリート政治記者の栄光と挫折を通じて生々しく描かれている。   

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>凋落の本質とは、詰まるところ「自滅」だ。   

>諸行無常の世にあって盛者必衰は古くからの真理。   

>変わるべきタイミングで変わることができない存在は、それが企業だろうが国家だろうが個人だろうが例外なく滅びていく。   

>本書を単なる暴露本のようにネガティブ評価する人がいるようだが、そんな薄っぺらなものではないし、そうした解釈で片付けてしまってはもったいない。   

>かつてなく大きな変動が続く世界の中で日本の埋没感は際立っている。   

>それを裏付けるデータは多々あるが、例えば世界GDPにおける日本のシェアは1994年がピークで18%を占めたものが2021年は5%にまで下がった。   

>本書にも指摘がある世界の国別報道自由度ランキングは、2010年の11位から2022年には71位へと大きく後退した。   

>日本の埋没に有効な手を打っていくためにはその原因を探らねばならない。   

>そのためには、日本社会や日本企業の内情をブラックボックス化させずに白日の下にさらけ出し、内包する問題を特定して検証する作業が欠かせない。   

>そのような意味合いにおいて、本書は、日本の埋没が止まらない原因を解明するための好材料でもある。   

>ここに描かれた「朝日新聞の凋落」は、その内情を知り尽くした鮫島さんによる勇気ある内部告発だが、それは鮫島さんにしか書けない「吉田調書」以上に価値ある「特ダネ」なのだ。  

>本書が描く朝日新聞社の赤裸々な内情は衝撃的だが、どんな企業や組織にとってもけっして他人事ではないだろう。   

>メディア関係者に留まらず、あらゆる経済人や企業人をはじめ、組織で働く人たちには是非読んで欲しい。   

>読み終わったときに、「朝日新聞の凋落」は「自社の凋落」とも重なっていることに気付き、背筋が寒くなる読者も多いのではないか。   

>私が鮫島さんの存在を知ったのは、国会議員の小川淳也さんを描いた映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』のオンライン上映を見たのがきっかけだった。   

>映画の終了後、小川議員と鮫島さん、他に政治記者を一人交えた鼎談が収録されていた。   

>同郷で高校の同級生という小川議員に対し、温かくもストレートで厳しめのコメントを穏やかな語り口で連発しているのが印象的だった。   

>それ以来、ツイッターなどで鮫島さんのアカウントをフォローし、「SAMEJIMA TIMES」も時々見るようになった。   

>ネットで発信される鮫島さんの主張や指摘には共感するところが多い。   

>本書も、電子書籍だけでなく紙版が欲しくて発売と同時にアマゾンで入手しようとしたのだが、在庫切れになっていたので近所の書店に行って購入した。   

>ちょうど一冊だけ残っていたことに縁も感じたが、実際に会ったことはない。   

>私にも似たような思い出がある   

>実は、かつて私も鮫島さんと似たような境遇を経験している。   

>そのためか、本書の内容はとても他人事とは思えず、まるで自分に起きたことのように身近に感じながら読み進めた。   

>私事となるが、私は19844月に新卒のエンジニアとしてソニーに入社した。   

>以来、20年余にわたって同社で働くことは自分の生きがいであり人生そのものだったが、20063月に同社を退社し、米グーグルに転じた後、自分で独立起業した。   

>私が全力で駆け抜けたかつてのソニーは、今の時代でいえばグーグルやアップルを凌ぐほどの勢いを持つ市場創造型の企業で、まさに日本の珠玉ともいえる誇らしくて偉大な企業だった。   

>人がやらないことにこだわり、好奇心旺盛で個性豊かなエンジニアたちが、チャレンジを厭わず、困難から逃げず、数々の革新的な家電を生み出して世界を席巻した。   

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>しかし、創業者の井深大と盛田昭夫が相次いでこの世を去った後、求心力を失った同社のガバナンスは大きく乱れ、深刻な経営不振に陥る。   

>その頃、私は執行役員手前のカンパニープレジデントという現場の青年将校のような役回りだったが、ソニーがソニーでなくなっていく過程に翻弄されながらも、なんとかソニーをソニーであらしめようと日々奮闘していた。   

>手掛けた新製品が大ヒットして話題になりメディアの取材が殺到したり、CEOアウォードを受賞したりといった輝かしい場面もあったが、幾多の理不尽な目にも遭った。   

>成果を上げ続けていたにも関わらず、社内政治に巻き込まれ、理由も告げられぬままいきなり役職を解かれて社内失業者のような扱いを受けたこともある。   

>詳しくは『グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた』(2010 新潮社、2013 新潮文庫)という著作に残しているが、ついには会社の戦略的失敗の全責任を押し付けられるような出来事があり退社した。   

>その時の挫折感や敗北感は、長い年月を経た今でもまだ時おり古傷のように痛むことがある。   

>本書の序章に、鮫島さんが奥さんとのやり取りをきっかけに「傲慢罪」という言葉を使って事の経緯を振り返るくだりがある。   

>今から思えば、当時の私も若くしてカンパニープレジデントに抜擢されて将来を嘱望され、知らず知らずいい気になっていたのかもしれない。   

>自分ではそんなつもりはまったくなかったが、周囲から見れば大手を振って社内を歩いているように見え、嫉妬や反感の対象になっていたとしても不思議はない。   

>一方で、その頃のソニーにも明らかに会社としての傲りがあり、その傲りの陰に数々の油断や怠慢があったのも事実だ。   

>その結果、経営不振が続いて経営陣が総退陣するという事態を招いた。   

>鮫島さんは『「傲慢罪」に問われるのは、私だけではないと思った。   

>新聞界のリーダーを気取ってきた朝日新聞もまた「傲慢罪」に問われているのだ』と述べているが、この辺りは鮫島さんの思いに近い。   

>個人も会社も、最も恐ろしいのは「傲り」だ。   

>あらゆる失敗は傲りに起因するといっても間違いはないだろう。   

>時代の変化についていけず「適応障害」を起こす経営者たち   

>ソニーを辞めたことは自分の人生の転機となったが、辞めたことでグーグルと出会う機会やさらには起業の機会にも恵まれ、はっきりとわかったことがある。   

>それは、当時ソニーが抱えていたある種の病は、なにもソニー固有のものではなく、日本の家電業界や製造業界全体、あるいはあらゆる産業セクター、さらには日本国全体に蔓延している「日本病」とでもいうべき病だったということだ。

>「傲慢罪」と並んで、この「日本病」こそが日本埋没の元凶ではないか。   

>そして私の感覚では、政府の新型コロナへの一連の対応などをみていても、この日本病はその後も収まるどころか、全国でその深刻さの度合いを増していく一方だと感じている。   

>本書を読んで、朝日新聞社も例外ではないことがよくわかった。   

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>日本病には主に二つの側面がある。   

>一つは「過去の成功体験から抜け出せないまま過度に失敗を恐れて現状変更を嫌い時代の変化についていけなくなった重度の適応障害」という側面だ。   

>そしてもう一つは「個人が組織や主君に滅私奉公するトップダウン型の関係性の中で染みついた受け身体質・自己犠牲体質とそれに伴う個人の委縮や思考停止の慢性化」という側面だ。   

>たちが悪いのは、これらの合併症状として「実際は何もしていないか裏で別の事をしているのに、変わろうとしているフリややっているフリでごまかす」というものが加わることだ。   

>隠蔽、偽装、改竄、忖度などが流行る理由もここにある。    

>少し前、ツイッター買収絡みで世間を騒がせたイーロン・マスクが「出生率が死亡率を上回るような変化がない限り、日本はいずれ消滅するだろう(unless something changes to cause the birth rate to exceed the death rate, Japan will eventually cease to exist)」とツイートして物議を醸した。   

>しかしこれは未来予測でも何でもない。   

>現在の人口動態が続く限りは何世紀後かに100%確実に起きる事実だ。   

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>一つのわかりやすい事例だが、今の日本が直面している大きな課題は、このように「過去や現在の延長線上に明るい未来はない」ということがはっきりとわかっているにも関わらず、これまでのやり方を一向に変えようとしないことでこれが日本病だ。   

 

 そうですね。

<日本はなぜ敗れるのか・敗因21か条> を著した山本七平の指摘する事例からも、大和民族自滅の過程は見て取れる。その一例を以下に掲げる。

私が戦った相手、アメリカ軍は、常に方法を変えてきた。あの手がだめならこれ、この手がだめならあれ、と。 、、、、、あれが日本軍なら、五十万をおくってだめなら百万を送り、百万を送ってだめなら二百万をおくる。そして極限まで来て自滅するとき「やるだけのことはやった、思い残すことはない」と言うのであろう。 、、、、、 これらの言葉の中には「あらゆる方法を探求し、可能な方法論のすべてを試みた」という意味はない。ただある一方法を一方向に、極限まで繰り返し、その繰り返しのための損害の量と、その損害を克服するため投じつづけた量と、それを投ずるために払った犠牲に自己満足し、それで力を出しきったとして自己を正当化しているということだけであろう。(引用終り)  

 

>少子高齢化への有効な手立ては未だ何も打たれていないし、デジタル後進国などと呼ばれるありさまになったのもそのためだ。   

 

そうですね。日本人には意思 (will) がない。つまり、無心である。意思は英語の未来時制の文章内容であるが、日本語の文法には時制 (tense) というものがないので、日本人には意思がない。

意思のあるところに方法 (仕方) がある。Where there's a will, there's a way. 日本人には意思がない。仕方がないので無為無策でいる。おとなしい。優柔不断・意志薄弱に見える。能動がなくて受動ばかりの生活を送っている。だから戦時中は、玉砕するまで戦い抜いた日本兵であった。困った時には '他力本願・神頼み' になる。思考停止に陥っていて生きる力 (vitality) が不足している。

 ' やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かず' 山本五十六 (やまもと いそろく)

どうやら '指示待ち人間' ができあがったようです。この筋道で成功すると、後追いの専門家になりますね。後追いの人は世論指導者としては適格ではないでしょう。 

 

>繰り返すが、日本病は日本全国に蔓延している。   

>「吉田調書」でも暴かれた原発災害に向き合う東京電力の体質、朝日新聞社での「吉田調書」「慰安婦」「池上コラム」を巡るリスク管理の失敗、不正会計をきっかけに経営不振が続き崩壊寸前の危機にある東芝、森友問題における財務省の公文書改竄事件、東京五輪に関連した数々の疑惑や不祥事など、政官財学を問わず次々と起きるこれらの問題は、表の顔はそれぞれ違っていても、実はすべて「傲慢罪」や「日本病」が共通原因で発症したものといえるのではないだろうか。

 

そうですね。

我々日本人は日本語と英語の両言語を良く学び、思考における時制の大切さを十分に理解する必要がありますね。英語にある時制 (tense) を使った考え方を会得すれば、我々は自己の意思 (will) を明らかにすることも可能になるし、自分自身の世界観 (world view) を持つことも出来ます。さすれば我々は国際社会において相手の理解も得られ、未来社会の建設に協力することも可能になります。かくして、我々日本人は、人類の進歩に一層の貢献が可能になるでしょう。 

『有能な人材が世界から日本に集まり、ここで世界に向けてサクセスストーリーが生まれるという国家を目指すべきです。 このための具体的な政策課題として (1)英語を第2公用語にする (2)定住外国人に地方参政権を与える (3)インターネットの接続料はじめ知的生産活動の基本コストを諸外国並みにする (4)日本の制度やシステムの中で国際基準と合致しないものを一括して見直す―の4点を提案したいと思います。』 (茂木敏充外務大臣)   

 我が国の ‘かな漢字’ は世界中何処の国に行っても通用しない。特にローマ字 (alphabet) の代わりに仮名を使用することには害毒がある。仮名漢字表記による学習で自分は世界に通じていると思い込む。だが、これは事実ではない。勝手な解釈により世界に関する独りよがりの解釈は避けられない。私は宿泊先のアメリカ人の名前は知っている。しかし、その綴り方は分からない。つづり字を考えることのない日本人の記憶方法だからである。このような文盲に近い体験の仕方では外国人との文通もできない。地図を見て探すことも難しい。かな書き英語が我が国民の国際化を果てしなく遠ざけているということができる。  

国語の勉強は読み書きの練習である。ところが、日本語のかな漢字表記は難しい。特に漢字の字形と音訓の習得に月日を費やし、目的の勉学の成果が遅れている。私の知人に '〇〇健' という名前の人がいる。彼は周りの人から 'タケちゃん' とか、'ケンちゃん' とか呼ばれている。'一体どちらが本当なのか' と私が尋ねると、彼は 'どちらでも良いのですよ' と答える。'でも、戸籍ではどうなっているのか' と尋ねると、'戸籍にはフリガナがありませんから、どう読んでも良いのですよ' という答えであった。これを '日本人の自由' というのであろうか。'あるべき姿' の追及がない。だから表記法の改革も進まない。とりわけ漢字圏以外の国から来た外国人には日本語の漢字は難しい。日本語をローマ字表記にすれば彼らもたちどころに日本語を読めるようになる。読み書きが自由になると一人前の大人として活躍できる。筆記試験でも真の実力が発揮できる。外国人の能力に関してより公平な評価をする社会が我が国内に実現する。ぜひローマ字表記を法制化してもらいたい。          

為せば成る。為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり。 (上杉鷹山)      

 

>2014年9月11日、朝日新聞は自滅した   

>朝日新聞社にも、吉田慎一常務のように、オールドメディアの凋落に備えて経営革新や組織改編を推進しようとしていた経営幹部は存在した。   

>既存の政治部、経済部、社会部などの縦割りを廃して、記者クラブ依存の受け身体質や横並び体質から脱却し、調査報道や言論中心の紙面作りへの転換を構想していたという。   

>それに呼応するように、鮫島さんも同社を変えようと奮闘した。   

>エピソードの中に、鮫島さんが特別報道部に出戻った時に新たな組織風土作りに尽力したことが紹介されている。   

>記者一人一人の主体性を尊重し、会議は減らし、記者が上司たるデスクを自由に選べるなど、自律走行型で風通しの良いスタイルを実現した。   

>これは、フラットで上下や縦割りとは無縁なインターネット時代のスタイルに沿ったもので、グーグルの働き方にも通じる。   

>実際、鮫島さんが刷新した特別報道部は息を吹き返して数々の成果をあげたという。   

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>しかし、その特別報道部も鮫島さん退社のタイミングで廃止された。   

>そればかりか、鮫島さんも加わって梃入れしアクセス数を大幅に伸ばしたウェブメディア「論座」の編集長(吉田貴文さん。本書には多くの「吉田さん」が登場する)も解任されたという。   

>結局、朝日新聞社は現状変更を拒み、変革のチャンスを逃がし、それを成し遂げる力のある人材を遠ざけている。   

>まさに自滅への道だ。   

>鮫島さんは、朝日新聞が「吉田調書」報道を取り消した2014911日を「新聞が死んだ日」と位置付けている。   

>この日は奇しくもその13年前にアメリカで同時多発テロが発生した日付と同じだ。   

>2001911日を境に世界は大きく変わったが、権力に屈服しバッシングに怯えながら、日本の大手メディアの劣化や機能不全はここ数年の間にも確実に進んでいる。   

>ニューノーマルの時代に「たった一度の人生をどう生きるか」   

>デジタルやネットはそれまでのすべてを変えた。   

>フラットでオープンな時代を迎えて個人が伸び伸びと解放され、テクノロジーやデータを味方にして際限なくパワーアップできる時代だ。   

>今やそれを十二分に理解した鮫島さんは、一人で「SAMEJIMA TIMES」を立ち上げた。    

>まさに進むべき正しい方向に向けて次の一歩を力強く踏み出したわけだ。   

>支援者や応援者もこれからどんどん増えていくだろう。   

>鮫島さんには、是非日本のメディアやジャーナリズムを立て直す大きな一石を投じて欲しい。   

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>かく言う私も、鮫島さんより一足先に独立起業する道を選んだ。   

>世の中の変化をチャンスと捉え、その変化に我が身を投じて自分の真の実力や運命を試してみたいと思ったからだ。   

>人生百年時代といわれるが、平穏無事な人生よりも、新しいことにチャレンジして幾多の困難に行き当たる人生のほうが、脳や生命力が活性化して若さを保てるという。   

>たった一度の人生だ。   

>ビートルズの歌のタイトルにもある「The Long and Winding Road(長く曲がりくねった道)」はこの先もまだまだ続く。   

>鮫島さんの新たな旅立ちに心からエールを送りたい。   

 

 

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平岩貴比古氏  

2022-06-14 15:18:00 | 文化

 

>鉄のカーテンの内側はバーチャル? ロシアは政治に無関心な「受け身」の国民が支える【ウラジーミル・プーチンとは何者か】   > 日刊ゲンダイDIGITAL 2022/06/14 06:30  

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>ロシアがウクライナに軍事侵攻した2月下旬以降も、プーチン大統領の支持率が下がらない。   

 

ロシア国民はプーチン大統領と一心同体ですからね。   

 

>隣国で死なせた将兵数は国防省発表で1000人以上、英国推計で15000人。 >制裁や外国企業流出で、国内経済はぼろぼろ。 >それなのに政権は耐えられている。   

 

そうですね。欲しがりません、勝つまでは。ですね。

 

>背景には、プロパガンダや世論調査改ざん疑惑だけでは説明できない、独特の「民衆心理」がありそうだ。   

 

そうですね。  

'敗因について一言いはしてくれ。我が国人が あまりの皇国を信じ過ぎて 英米をあなどつたことである。我が軍人は 精神に重きをおきすぎて 科学を忘れたことである'  (昭和天皇) 

 

>プーチンは戦争推進、国民は反対──。 >西側にいる楽観論者は、こんな「ゼロサム」で考えがちだろう。 >逆に「国民含めて全員悪」と決め付ける人すらいる。

 

そうですかね。ロシアは悪の帝国ですかね。   

 

>ところが鉄のカーテンの向こうの実情は、そんなに単純でもない。  

 

そうですね。鉄のカーテンの向こうには伝統的な社会が存在しますね。宗教改革も無く、文芸復興も無く、産業革命も経験しない、立憲民主主義のない国ですね。      

 

>われわれはロシアを「民主主義国家」と勘違いしているのではないか。  

 

そうですね。ロシアは残忍な為政者のいる国ですね。   

 

>そもそも政権交代を可能にする民主主義は存在しないし、選挙で実現したこともない。 >リーダーが交代するのは死亡や後継指名、あるいは政変の時くらい。 >ソ連時代から、選挙といえば、お上の決めた候補に正統性を与えるべく「承認」するだけの儀式にすぎない。   

 

そうですね。ロシア・中国・北朝鮮は、そのような国ですね。     

 

>日本人も選挙のことで他国にとやかく言えた口ではないと思うが、それにしてもロシア人はおしなべて「受け身」だ。   

 

我が国と同様に出る杭は打たれるですかね。      

 

>■反プーチンは少数派、多数派は無関心  >労働人口の約半分は公的機関や国営企業など「公共セクター」に勤め、いわば税金で生計を立てている。 >彼らは職場命令で「プーチンに入れろ」と選挙に行かされるから、組織票だけでほぼ決まってしまう。   

 

上意下達が徹底していますね。彼らには雑念がない。     

 

>万が一の際は、プーチンの盟友ルカシェンコ大統領が独裁統治するベラルーシのように、数字をいじってしまえばいい……。   

 

為政者には何でもできる自由な国がありますね。恣意の自由のある国ですね。       

 

>政敵で収監中の反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイが自由の身だった頃、モスクワで数万人規模のデモをたびたび動員した。 >後々、世論調査や選挙結果を見ると、数字の操作疑惑を差し引いても、反プーチン派は少数派だったと分かる。 >多数派は無関心。   

 

そうですね。国民はノンポリ・政治音痴でしょうね。 この状態が世界の標準でもあるのでしょうね。     

 

>ナワリヌイからすれば「詐欺師と泥棒」(政権のこと)だけでなく、それを許す無関心も「敵」ということになろう。   

 

そうですね。彼は時代の先覚者ですね。   

 

>ウクライナ侵攻開始後、ロシア国内で「意識の高い」少数派は反戦デモで拘束されたり、国外に亡命したりしているが、多数派は現状に甘んじ、制裁に耐え忍んでいる。   

 

ロシアの国民は250年間も蒙古の圧政に鍛えられていますからね。不自由を常と思えば不足なし。          

 

>頭の上にいつ飛んでくるか分からないミサイルにおびえるウクライナ人からすると、何たる体たらくだろう。  

 

だが、さらに重要なのはロシア人の性格や制度に歴史が及ぼしている根深い影響である。つまり中央集権、序列に対する盲目的崇拝、人々の素朴な外国人嫌い、疎外された知識人のとるにたりないあら探し、母なるロシアに対するロシア人の強い愛着、最高権力者に対する大衆の習慣的従順さ、支配者と被支配者の間に横たわる深い溝を無批判に受け入れることなどである。’  <<ロシア人>> (ヘンドリック・スミス  

 

>「プーチンの世界」に住む人々に対し、ゼレンスキー大統領は423日の記者会見で苦言を呈した。 >「ロシアはバーチャルリアリティー。 >現実、そして文明社会に戻らなければならない」   

 

そうですね。だが、文明社会は世界の少数派ですからね。一朝一夕にはロシアは文明社会へと進みませんね。    

 

>(つづく)   

>(文=平岩貴比古/時事通信社前モスクワ特派員)   

 

 

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第三の開国  

2022-06-10 18:41:41 | 文化

 

>東洋経済オンライン   >衰退する国・日本には「第三の開国」が絶対必要だ 楽天・三木谷氏×星野リゾート・星野氏が語る   > 三木谷 浩史,星野 佳路 2022/06/09 13:00  

 (略)

>いま日本は世界から「衰退していく国」というイメージで捉えられている。 >コロナ禍で続く極端な内向き志向もこれに拍車をかけている。

 

日本人は内向きでしか物事を考えられませんからね。衰退しますね。       

 

>しかし長く続く”令和鎖国”でその危機感すら薄れてしまってはいないだろうか。  >新刊『JAPAN TRANSFORMATION(ジャパン・トランスフォーメーション) 日本の未来戦略』から、楽天会長兼社長の三木谷浩史氏と星野リゾート社長の星野佳路氏が考える「これからの日本ブランディング戦略」について紹介する。  

 

日本文化の海外向け宣伝ですね。   

 

>前回記事: >インバウンドはさほど成功していなかった?  >星野:これからアフターコロナの社会へと進んだ先、日本の観光業界も新たな挑戦のときを迎えます。 >コロナの影響でインバウンドは壊滅的な状況となりましたが、それ以前の日本のインバウンドが成功していたかというと、そうとはいえません。 (略)  >2003年の小泉内閣で観光立国政策が打ち出されて以来、訪日観光客の数は伸び続け、2018年には3000万人を突破しました。 >うまくいったように見えますが、この数字にはトリックがあって、実は3000万人のうち65%は東京・大阪・京都を含むトップ5都道府県で占められているんです。 >トップ10の都道府県まで広げると80%超にもなる。 >京都ではオーバーツーリズム(観光客数が過剰となる状態)が問題になっていたほどです。 >つまり、地方にはほとんどインバウンドが行き届いておらず、観光で日本全国を元気にするという、もともとの目的からは乖離していた。

 

きめの細かい観光立国政策が必要ですね。   

 

>コロナによってリセットになり、どう立て直していくかと考えるときに、前と同じやり方では意味がない。  >本来の目的にかなうように、地方も含めてバランスのとれた集客ができるように策を練ることが重要だと考えます。

 

内閣には常に反省が必要ですね。   

 

>星野 佳路(ほしの・よしはる )/星野リゾート代表。 >1960年生まれ。長野県軽井沢町出身。 >慶應義塾大学経済学部卒業後、コーネル大学ホテル経営大学院修士課程修了。 >91年、星野温泉(現在の星野リゾート)代表に就任。  >所有と運営を一体とする日本の観光産業でいち早く運営特化戦略をとり、運営サービスを提供するビジネスモデルへ転換。  >現在の運営拠点は、独創的なテーマが紡ぐ圧倒的非日常「星のや」、ご当地の魅力を発信する温泉旅館「界」などの5ブランドを中心に、国内外58カ所に及ぶ   

 

>――地方を盛り上げるための策としては、何が考えられるのでしょうか?  >星野:大きなポテンシャルがあるのは「自然観光」という資源の活用です。  >観光資源には文化観光と自然観光の2種類があって、日本の場合、文化観光はすでに強いコンテンツを備えているのですが、自然観光はまだまだ弱い。  >非常に価値のあるコンテンツがあるのに、プロモーションはほとんど手付かずという状態なのです。

 

日本の文化は形があって内容がない。まず内容の提示が初めに無ければ形に人の注目は集まりませんね。   

 

>スイスやカナダのように、自然観光に力を入れている国は、都市と地方の観光収益のバランスがとれていくんです。 >「カナダのバンクーバーに行った後に、アルバータのナショナルパーク(国立公園)にも寄ってみよう」といったプランが成り立ち、豊かな旅体験を提供できます。  

 

カナダの自然は雄大ですね。    

 

>海と山に囲まれ、四季のある日本は、非常に質の高い自然観光を打ち出せる可能性がたくさんあります。 >自然観光を強化する施策を進めていけば、「東京・大阪・京都だけじゃない日本」の地方観光のブランディングができるはずです。 >象徴的な課題をひとつお伝えすると、世界的に有名な日本の国立公園はひとつもありません。  

 

そうですね。我が国には、グランド・キャニオンも無ければ、イエロー・ストーンもないですね。   

 

>しかし、実際には国が指定した国立公園は全国にも点在しているんです。 >これらのうち、たとえば5つだけに絞って重点投資をして、集中的に世界にアピールしてみる。 >それだけでかなりの効果はあるのではないでしょうか。

 

あるかもしれませんね。   

 

>今はどちらかというと、ある国立公園をもっと増やそうという方向性に進んでいるのですが、私は「絞って集中ブランディング」のほうが世界に魅力が伝わりやすいと思います。 >私たちのホテルでは地熱や水力を使って電力を自前で供給する仕組みが整っているので、同じことを国立公園でもできれば環境政策としてもアピールにつながります。 >すでに提案はしているのですが、なかなか進まないですね。   

 

なかなか難しそうですね。    

 

>日本発のコンテンツへの投資がもっと必要だ   >三木谷:自然観光についても言えることかもしれませんが、日本をブランディングすると言ったときに、「何を日本の魅力とするか」という議論が全然足りていなかったのではないかと思います。   

 

そうですね。内容が常に大切ですね。      

 

>日本のカルチャーといえば「アニメ」を思い浮かべる人が多い。  

 

日本語は写生画の言葉です。現実 (事実) の内容を表現するが、非現実 (考え) の内容を表現しない。日本語の文法には時制 (tense) というものがないので、考えの内容を示す事ができない。これを無理に行おうとすると、その内容は哲学にならずして、空想・妄想の類になってしまう。だから、日本人は自分自身の考えを述べることはない。無哲学・能天気の人間になっている。お陰様でわが国は漫画・アニメの大国になりました。   

 

>もちろんアニメファンのパワーは強力なのですが、それが日本のプロダクトやサービス全般のイメージを向上させ、単価を上げるまでにはなっていない。   

 

学問 (哲学) もわが国で盛んになると良いですね。    

 

>三木谷浩史(みきたに・ひろし)/ 楽天グループ代表取締役会長兼社長、新経済連盟代表理事。 >1965年神戸市生まれ。 >一橋大学卒業後、日本興業銀行に入行。  >ハーバード大学にてMBA取得。  >興銀を退職後、1996年クリムゾングループを設立。 >1997年エム・ディー・エム(現・楽天グループ)を設立し、同年インターネット・ショッピングモール「楽天市場」を開設。 >楽天野球団代表取締役会長兼オーナー、楽天ヴィッセル神戸代表取締役会長、東フィルハーモニー交響楽団理事長   

 

>モデルケースになるのは韓国です。 >BTSやTWICEといったアーティストやドラマ作品といったカルチャーコンテンツを発端にして、韓国製品のイメージも「カッコいい」ものとして磨かれていますよね。 >フランスも文化戦略がうまい。  >ルイ・ヴィトンをはじめ、あらゆるジャンルのフランス製品の単価が高くなるのは、文化の価値を高めることに成功したからです。  >日本ももっと文化に投資するべきだと思います。   

 

日本人も細工物だけでなく、もっと非現実の内容に投資すべきですね。   

 

>岸田政権が10兆円規模のファンドを設立して運用益を科学技術分野に投資するという政策を始めましたが、ソフトコンテンツが盛り上がるための施策も考えていただきたいですね。 >日本発のコンテンツの価値が上がっていくことによって、日本製プロダクトの価値も上がるはずですから。

 

そうですね。   

 

>日本は国内外の若者への投資が足りない  >星野:若者が日本中を旅する文化も復活させたいと思っています。 >私たちが若い頃は、学生はお金をかけずに時間をかけて貧乏旅行を楽しむのがスタンダードでしたよね。  >三木谷:そうそう、「青春18きっぷ」を使って、ローカル線で旅をしたものです。 >星野:ところが、今の若者はそれをしなくなっている。 >新幹線の料金は高くて手が出ないです。>結果、日本の地方の魅力を知らないまま社会に出ていく日本人が増える。 >これも世界へのアピール力低下と無関係ではないはずです。  

 

自国の事を知らなければ、外国人にそれを知らせることもできませんね。   

 

>さらにいえば、観光旅行市場でインバウンドよりはるかに大きな収益を支えているのは、日本人による国内旅行需要。 >訪日外国人が3000万人来た2019年でも、観光消費額28兆円のうちインバウンドが占めるのは4.8兆円(「令和2年版観光白書」より)。 >残る22兆円は日本人の国内消費なんです。 >つまり、ここを刺激し続けないと、日本の観光産業そのものが持続できない。  

 

細かく歩けば狭い日本も広く見えます。    

 

>中長期的な国内需要対策をすることが、インバウンドを可能にする大前提であり、だから将来世代にもたくさん旅行をしてもらいたい。 >この課題を解消するために、 20代なら誰でも季節や曜日を問わず、1人1泊約7000円で泊まれるホテルブランド「BEB(ベブ)」を立ち上げました。  

 

発展を期待いたします。   

 

>――ひとつの場所にとらわれず、働く場所を変え、仕事とリフレッシュを融合させる。 >海や山など自然に触れ、地元の人と交流しながらリモートワークをする「ワーケーション」という働き方も、若い人ほど積極的に試しています。 >三木谷:とにかく内向き志向をやめて、新しいことに挑戦しようとする若者への投資を促進したいですね。  

 

日本人には世界観がない。だから、我々日本人は世界に興味を持たずに世間にのみ興味を持っています。日本人は近視眼的になっていますね。それで日本人の世界はいつまでも小さい。          

 

>海外の大学で学ぶ日本人留学生も減少していて、オンラインで受講する学生も中国人のほうがずっと多いとか。  >今の日本に足りないのはハングリー精神。 >世界を知って自らを前に進める、「開国」が必要ですよ。   

 

我々日本人は日本語と英語の両言語を良く学び、思考における時制の大切さを十分に理解する必要がありますね。英語にある時制 (tense) を使った考え方を会得すれば、我々は自己の意思 (will) を明らかにすることも可能になるし、自分自身の世界観 (world view) を持つことも出来ます。さすれば我々は国際社会において相手の理解も得られ、未来社会の建設に協力することも可能になります。かくして、我々日本人は、人類の進歩に一層の貢献が可能になるでしょう。 

『有能な人材が世界から日本に集まり、ここで世界に向けてサクセスストーリーが生まれるという国家を目指すべきです。 このための具体的な政策課題として (1)英語を第2公用語にする (2)定住外国人に地方参政権を与える (3)インターネットの接続料はじめ知的生産活動の基本コストを諸外国並みにする (4)日本の制度やシステムの中で国際基準と合致しないものを一括して見直す―の4点を提案したいと思います。』 (茂木敏充外務大臣)   

 我が国の ‘かな漢字’ は世界中何処の国に行っても通用しない。特にローマ字 (alphabet) の代わりに仮名を使用することには害毒がある。仮名漢字表記による学習で自分は世界に通じていると思い込む。だが、これは事実ではない。勝手な解釈により世界に関する独りよがりの解釈は避けられない。私は宿泊先のアメリカ人の名前は知っている。しかし、その綴り方は分からない。つづり字を考えることのない日本人の記憶方法だからである。このような文盲に近い体験の仕方では外国人との文通もできない。地図を見て探すことも難しい。かな書き英語が我が国民の国際化を果てしなく遠ざけているということができる。  

国語の勉強は読み書きの練習である。ところが、日本語のかな漢字表記は難しい。特に漢字の字形と音訓の習得に月日を費やし、目的の勉学の成果が遅れている。私の知人に '〇〇健' という名前の人がいる。彼は周りの人から 'タケちゃん' とか、'ケンちゃん' とか呼ばれている。'一体どちらが本当なのか' と私が尋ねると、彼は 'どちらでも良いのですよ' と答える。'でも、戸籍ではどうなっているのか' と尋ねると、'戸籍にはフリガナがありませんから、どう読んでも良いのですよ' という答えであった。これを '日本人の自由' というのであろうか。'あるべき姿' の追及がない。だから表記法の改革も進まない。とりわけ漢字圏以外の国から来た外国人には日本語の漢字は難しい。日本語をローマ字表記にすれば彼らもたちどころに日本語を読めるようになる。読み書きが自由になると一人前の大人として活躍できる。筆記試験でも真の実力が発揮できる。外国人の能力に関してより公平な評価をする社会が我が国内に実現する。ぜひローマ字表記を法制化してもらいたい。          

為せば成る。為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり。 (上杉鷹山)   

 

>「SUSHI」の次は「ONSEN」で稼ぐ  >――現状の課題を洗い出してみてあらためて感じるのは、リーダーシップの不在です。   

 

日本人には意思 (will) がない。つまり、無心である。意思は英語の未来時制の文章内容であるが、日本語の文法には時制 (tense) というものがないので、日本人には意思がない。

意思のあるところに方法 (仕方) がある。Where there's a will, there's a way. 日本人には意思がない。仕方がないので無為無策でいる。おとなしい。優柔不断・意志薄弱に見える。能動がなくて受動ばかりの生活を送っている。だから戦時中は、玉砕するまで戦い抜いた日本兵であった。困った時には '他力本願・神頼み' になる。思考停止に陥っていて生きる力 (vitality) が不足している。

 ' やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かず' 山本五十六 (やまもと いそろく)

どうやら '指示待ち人間' ができあがったようです。この筋道で成功すると、後追いの専門家になりますね。後追いの人は世論指導者としては適格ではないでしょう。 

 

>今の日本には、ビジョンを掲げる「チーフ・ マーケティング・オフィサー(最高マーケティング責任者)」が必要な気がします。  

 

日本人には世界観がないから、自分のビジョンを語ることも難しいでしょうね。そして、責任者不在の励みが行われることになりますね。       

 

>星野:そうですね。 >海外からお客さんを呼びたいなら、外国人に伝わりやすいコミュニケーションを意識することも重要です。

 

そうですね。コミュニケーションに英語はどうしても必要ですね。   

 

>たとえば、日本のホテルの名称の多くは、外国人には覚えづらいと不評なんです。 >この課題に気づいて以来、当社で新しいブランドをつくるときには、「KAI」「OMO」などアルファベット3文字程度で覚えやすいネーミングにこだわってきました。 >そして、今後は〝外で稼ぐ〞戦略も強化していきます。   

 

別府市の姉妹都市であるニュージーランドのロトルアにも温泉旅館は一軒もありませんからね。   

 

>実は今、北米で日本の温泉旅館を建てるプロジェクトを準備中です。 >ロサンゼルスの富裕層が集まるエリアに、いい温泉が湧く土地があり、私も現地を見に行ったばかりですが、本気で勝負をかけたいという思いを強めました。 >現地のカルチャーに合わせたスタイルではなく、日本と同じ温泉旅館を海外でやりたいんです。 >「裸で一緒に風呂に入るなんて」と最初はネガティブな反応もあるかもしれませんが、今や世界で大人気の寿司だって、私が留学した学生時代には「ローフィッシュ(生魚) を食べるなんて」と嫌がられていましたからね。  >きちんと本物を伝え、ブランディングをすれば、世界に受け入れられる。

 

そうですね。   

 

>日本の文化資産でドルを稼ぐことにチャレンジします。 >三木谷:すばらしいですね。 >そうやって経済界にいるわれわれが果敢に世界に挑んでいくことが、「日本はここまでできるのか」と多くの人の目を開かせるきっかけになるでしょう。  >私も、自分の持ち場でやるべきことが満載です。 >ぜひこれからもアイデアをもち寄りましょう。 >(司会:井上高志 LIFULL 代表取締役社長、執筆:宮本恵理子、撮影:竹井俊晴)   

 

アイデアは非現実の内容ですね。   

 

 

 

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