ガトゥ・ハロゥ

八犬伝と特撮と山田風太郎をこよなく愛する花夜のブログ。

そのときカゲマン少しもあわてず

2005年04月07日 02時49分53秒 | 自己カルト的
去年、愛蔵版が出ました。もちろん買いました。「名探偵カゲマン」全3巻。

 そうそう、19面相の双子の娘ってビューティ19って言ってたんだ。
これだけ思い出せなくて長年やきもきしていたのがようやく解消。
それにしてもこんなにたくさんのエピソードというかお話があったんですか。
 あと、作者の人。山根あかおにさんか、山根あおおにさんかも疑問だったけど、
あおおにさんの方だったのか。ふーん。

 一発笑いのギャグマンガじゃなくて、風刺というか当時のCMやいろいろな
ものが詰め込んであるシンプルでいて描き込みのすごいマンガ。
「ウォーリーを探せ」みたいなあんな感じ。

NHKでちょっと前に放映してたアニメ版も実は好きだったり。

 こっちは、初代カゲマンの孫のお話。ちょっと設定が違うけどシャドーマン
もちゃんといる。「少年探偵カゲマン」って、漫画版の方も一応小学生年齢の
探偵だったりするんですが。
 私はずっと、漫画の方っておじさん探偵かと思ってたので。顔が老けて
見えたし、19面相は娘も息子もいるおじさん怪盗だったし。愛蔵版で読み
返すまで小学生だったとは知らなかった。うん。

 で、アニメの「カゲマン」にも悪人がいたりして、カゲマン少年は推理勝負を
したりするんですが。これが、19面相の孫だとか、弟子だとかじゃなくて、
初代カゲマンの探偵学校時代のライバルだった人物という設定に不覚にも萌え。

 その過去話の放映回があって、初代カゲマンの時代のお話というので見たら
結構シリアスで。探偵学校時代のお話。初代カゲマンと主席を争っていた彼
=シャーロック黒沢は、探偵学校の卒業試験の時に謎の組織の罠にはまり
そのまま裏の世界へ。なエピソード。

 少年時代の黒沢くんの風貌は、黒髪のヤッターマン1号@ガンちゃんみたい
な感じ。ちなみに声は斎賀みつきさん。声のイメージでどういう人物かあらかた
お判りでしょう。
 協調性の無い、負けず嫌いでどこか世間を斜にかまえてみるような少年です。

 で、結局はシャーロック黒沢くんはその後ずっと裏の世界で、初代カゲマン
は探偵学校を卒業して探偵となり・・・黒沢くんとずっと対決していたらしい感じ。
 白ひげ生やしてすっかりおじいさんの初代カゲマンは、自分の孫と元ライバル
が戦っているのを、悲しいというか寂しいというかそんな視線で見ていて。彼を
救えなかった自分に憤りを感じつつ、彼を表の世界に戻す最後の賭けとして孫に
探偵術を教え込んで後を託したというそんな感じ。

 一部想像。なんかこう書くとBL系っぽい。このエピソードがちょっと異色な
だけで、その他はほとんどが推理コメディ。というか、どたばたギャグアニメ。

 本編マンガはギャグだけど、学習雑誌の付録についてきた推理ブックは宝物。
ガードミラーに指紋、とか、氷の中心に毒物とか、小学生向けの付録雑誌とは言え、
結構本格的な推理クイズだったなあ、と。

 それでいてギャグマンガ。ホント、マジにカゲマンは面白いマンガだった。

(今回、ちょっと「八犬伝」から反れてます)

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