上級韓国語 - ちょんげぐりの世界

韓国語の勉強もそろそろビジネスクラスへ乗り換えましょう。上級韓国語をめざして,古狸案先生の授業は随時更新中です。

韓国では漢字は絶滅危惧種

2025-03-07 | 漢字
韓国は1980 年代半ばから,新聞・雑誌などで,次第に漢字(繁体字)の使用頻度を落とし始め,漢字の併存とはいえ,日常生活ではほぼハングル専用の状態になっている。韓国では,漢字はまさに「絶滅危惧種」で,町を歩いていてもほとんど漢字の看板が見あたらない。
韓国が漢字を捨てる引き金になったと考えられる一番大きな要因は,ハングルの簡便さである。そしてハングル専用を容易にした要因の1つが「分かち書き」だといえる。分かち書きをすることによって文章の切れ目,切れ目が分かり,視覚的な漢字に頼らなくても,ハングルだけで十分に間違いのない文章伝達を行うことができるためだ。これは日本語と大きく違う点である。

現在,韓国の国内で一般的に漢字が使用される場面をしいて挙げるとすると,だいたい次の通りである。
・道路標識での地名漢字併記
・公共交通機関での駅名など漢字併記
・ニュースなどにおける国名の漢字略称(日,美,中,露など)
・新聞の見出し文字(폐지줍던 老부부 ! 집에갈땐 벤츠 몰아 ... 충격 ! 
 *新聞の見出しはスペースの関係で,このように正確に分かち書きをしていないことが多い)
・同音異義語があり文脈からの判断が難しい場合(색(色)과 빛)
・特定の文字を強調したい場合(大매출,藥など)
・雰囲気を出すため(名品など *名品は韓国語でブランド品の意味)
・仏教関係用語や冠婚葬祭など
・法曹関係用語
・年月日と曜日の表記

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