久々に新しい本を出しました。
11月10日には書店に並びます。
本のタイトルは日常韓国語会話 ネイティブ表現です(語研 2000円+税)
일상에서 쓰이는 생생한국어(韓国語表記)
Korean alive: Ilsang-eso ssuinun sengseng Hangugo(英文表記)
本書は韓国人のネーティブ・スピーカーが,ふだんの生活で普通に使っている表現を,状況別の対話例をもとに紹介した中級学習者向けの会話表現集です。
韓国語と日本語は似ていると言っても,微妙な表現の違いがあります。韓国語学習の落とし穴は,日本語と文法構造や考え方が似ているためについ「日本式表現」になってしまいがちなところにあります。
例えば「おはよう」「おはようございます」というあいさつは,日本では朝起きたときに家族同士でも使えますが,韓国では家の中では 안녕,안녕하십니까?とは言えません。しかしこのようなポイントは今までのどの本にも記述がありませんでした。
食事の時の「いただきます」,「ごちそうさま」も同じで,잘 먹겠습니다.잘 먹었습니다.という言い方は,黙って食べ始めて黙って食事を終わらせる韓国人には,「いちいちそんなことを言わなくても…」と聞こえるかも知れません。
そのほか,日本語とは用法が違うために,日本人がうまく使えない表現に「絶対敬語」があります。父母はもちろんのこと,いくら親しくても,年上の人には敬語を使わなくてはなりません。
出かけていく父親に対して子供が「今日は,早く帰ってくるの?」というときに,‘오늘은 일찍 돌아와?’とぞんざいな言葉では言えません。また第三者に身内を紹介するときにも‘이분이 저희 회사 부장님이세요.(こちらの方がうちの部長さんでいらっしゃいます)のような敬語表現をしなくてはなりません。
本書の各パターンの3例目の会話には,親しい人同士が使うパンマルと呼ばれる表現を取り入れました。韓国は儒教の国ですので,年齢の上下による言葉遣いが厳しいのですが,逆に友達同士はこのパンマルを使うことによって,お互いの距離が縮まります。
みなさんも,もう中級です。そろそろ恥ずかしがらずにパンマル使ってみたらいかがですか。韓国の友達とパンマルで会話するくらいに親しくなれれば言うことなしです。この本では男の人でも女の人でも問題なく友達と使えるパンマルを紹介しています。ぜひまねてみてください。
さらに,一部の若者言葉や俗語などについても扱いました。言葉は生き物ですので,韓国の実社会で使われているこれらの言葉を,みなさんが実際に使えないまでも,そのニュアンスを聞き取ることは必要だと思います。
日本語の話し言葉では,「いいわよ」「いいよ」「ダメなの」「ダメだよ」というように,語尾による男女の区別がありますが,韓国語には男女言葉の差はほとんどありません。本書は男女のパート別の会話集になっていますが,ほとんどの場合,両者の入れ替えは可能です。例文をごらんになって,ああ,こう言うときには男性はこうこういう言い方をするんだ,女性でもこう言えるんだと言うこともあわせて勉強していただけたら幸いです。
そして,みなさんの理解をお手伝いするため,本書では,ただ例文を提示するだけではなく,今までの会話集ではあまり指摘されなかった,このような韓国特有の「言語生活」について,「これは日本式な表現だからダメ」「こうすればネイティブに近くなる」といった注を付け,わかりやすく解説をしました。
どの国の言葉でもそうですが,とりわけ韓国語の難しさは発音にあるといっても過言ではありません,本書は今までの語学書のスタイルから脱皮し,あえて入門期の学習者のためのカタカナルビを省きました。
韓国語と日本語は音韻体系が異なっているために「掘ッタ芋イジルナ」式のルビを見ながら発音していたのでは,いつまでたっても韓国語らしさが出せません。付録のCDを繰り返し聞いて,ネイティブの発音を真似することが韓国語独特の発音に慣れる近道です。会話文が自然に口をついて出てきたらしめたものです。
この本が,ぜひ皆さんの中級韓国語に磨きをかけるお手伝いができればと思っています。
あの時におっしゃっていた本が発売されるのですね。
韓国語の勉強を始め、ようやく初級を脱出できても、
パンマル表現が記載されているテキストはあまり無く、
아요・어요語尾の会話しか出来ない事にもどかしさを感じているところです。
まさに、こういう本を待っていました!
発売日を楽しみに待っております。
会話が思うようにできない状態です。
少しでも会話が出来るようになりたいです。本が来るのが楽しみです。