輸出通関でもっともハードコアな事故は、輸出貿易管理令別表第一に該当する、核兵器や、ミサイルなどの大量破壊兵器の製造などに関連しうる物品を、経済産業大臣の輸出許可などの所定の手続きを経ずに、税関に輸出申告するものです。
2007年10月に、(財)安全保障貿易情報センター(CISTEC)において税関の担当官がこの別表第1の事故実態について説明した記事がありましたので、やや数字は古いですが紹介します。
なお、データは、2006年1月~2007年7月に全国の税関で認知したものがベースになっています。
1 事故件数と、別表一の項番
総件数50件強ですから、ならすと毎月2~3件の事故となっています。
項番としては、3(化学兵器の原料、製造装置等)、5(フッ素化合物、磁性材料、セラミック複合材料などの先端技術材料)、2(核燃料、原子力関係等)の順に多い。
2 輸出統計番号別
39%弱がHS 84類に、10%は85類に該当する貨物です。
3 原因別
次のような類型で説明されています。
① 輸出者の意図的なもの
例えば、小額特例に該当しないのに低価に偽って特例として申告したもの、北朝鮮向けでインフォームされていたもの、別の該否判定書により非該当としたものなどがあるようです。
② 輸出者の法令知識欠如
輸出管理について知識がなく、輸出令該当の検討がされずに輸出申告されたもので、中古工作機械などが有るようです。ただ、こういうのは、法律の不知で済まされるんでしょうか? どう処理したかは不明です。
③ 該否の判断誤り
輸出令の該否判断はしたが、対象の項番を間違ったとか、規制の数値を改正前の数値で行なってしまったなどです。
:::::::::::
財務省が、今朝(22日朝)発表した2008年度の貿易統計では、年度で輸出▲16.4%、輸入▲4.1%で、7253億円の赤字とのこと。ちなみに赤字は1980年以来とのことです。
3月の輸出は前年比で▲45.6%で、2月は▲49%ですから、大底でしょうか?
暗いニュースが続きますので、欲目で明るい話題が欲しいものです。
グラフは、日経新聞からのものです。
2007年10月に、(財)安全保障貿易情報センター(CISTEC)において税関の担当官がこの別表第1の事故実態について説明した記事がありましたので、やや数字は古いですが紹介します。
なお、データは、2006年1月~2007年7月に全国の税関で認知したものがベースになっています。
1 事故件数と、別表一の項番
総件数50件強ですから、ならすと毎月2~3件の事故となっています。
項番としては、3(化学兵器の原料、製造装置等)、5(フッ素化合物、磁性材料、セラミック複合材料などの先端技術材料)、2(核燃料、原子力関係等)の順に多い。
2 輸出統計番号別
39%弱がHS 84類に、10%は85類に該当する貨物です。
3 原因別
次のような類型で説明されています。
① 輸出者の意図的なもの
例えば、小額特例に該当しないのに低価に偽って特例として申告したもの、北朝鮮向けでインフォームされていたもの、別の該否判定書により非該当としたものなどがあるようです。
② 輸出者の法令知識欠如
輸出管理について知識がなく、輸出令該当の検討がされずに輸出申告されたもので、中古工作機械などが有るようです。ただ、こういうのは、法律の不知で済まされるんでしょうか? どう処理したかは不明です。
③ 該否の判断誤り
輸出令の該否判断はしたが、対象の項番を間違ったとか、規制の数値を改正前の数値で行なってしまったなどです。
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財務省が、今朝(22日朝)発表した2008年度の貿易統計では、年度で輸出▲16.4%、輸入▲4.1%で、7253億円の赤字とのこと。ちなみに赤字は1980年以来とのことです。
3月の輸出は前年比で▲45.6%で、2月は▲49%ですから、大底でしょうか?
暗いニュースが続きますので、欲目で明るい話題が欲しいものです。
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