かずさんの、ふらり日々是好日の記

ふっても てっても  日々是好日  泣いてもわらっても 私の一生の中の きょうが一番いい日だから

609 がん、コーヒー豆、爆薬物、DVD、マングース、動植物、麻薬・・・

2009-03-04 | 麻薬犬、検査機器
表題から、どんなことを想像されましたか?

これらは、日本や外国で犬の臭覚を利用して探知犬として実用化しているか目指しているモノを並べたものです。
「がん」は、がん特有の臭気でがんの有無を見分けようとするもので、「コーヒー豆」は、ドイツ税関が犬を利用し始めた最初の対象物で、専ら高関税率逃れの密輸摘発を目的にしていたようです。

 「爆薬物」探知犬は、日本の警察や、税関でも育成しています。「DVD」探知犬は、DVDの主原料であるポリカーボネイトを探知するよう訓練しているもので、海賊版DVDを摘発する目的で英国やサウジアラビアなどで使われていると聞いたことがあります。でも、海賊版かどうかは犬は探知できないでしょうね(笑)。

 「マングース」は、沖縄で繁殖しているマングースを駆逐するために利用しているもので、「動植物」は、要検疫貨物を探知するため空港の検疫所などで使われているようです。
「麻薬」探知犬は、世界各国の税関で使われていますので、ご覧になったことも多いのではないでしょうか。

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この季節、とても多くの日本人が花粉症で苦しんでいますが、犬の臭覚はとても多くの分野で活躍していますが、実は、豚の臭覚もかなり凄いものが有ります。

 今でも、ヨーロッパのトリュフ採りには豚が使われます。これは♂豚のホルモンの匂いにトリュフの匂いが似ているからだそうで、使われるのは♀豚です。

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 そこで、麻薬豚というのは有るのかなと、調べてみると、流石にそんな訓練は出来ていないようでしたが「豚肉「麻薬」で羊肉に偽装」との記事が2008年11月にありました。

 中国で、安い豚肉を10種類以上の調味料を使い高い羊肉に区別がつかない味に仕上げて販売していたとのことです。
 ケパブ(シシケバブ)を起源にした羊肉串が中国の屋台で安価に販売されていますが、イスラム系住民にとっては大問題ですね。

 驚いたことには、偽装のための調味料として、麻薬成分を含む商品が有って「これを加える店もある、一度食べると、その「店の味」に病み付きになる。」というようなことも報道されていました。へ~~!!

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写真は、中国屋台の串です。



408  へ~!麻薬犬のはなし(^.^)

2008-04-24 | 麻薬犬、検査機器
前号で予告したとおり、消費税の話題を取上げようと思っていましたが、麻薬犬の興味ある報道がありましたので、今日は急遽そちらを取り上げてみます。
 
ラブラドールレトリーバーやシェパードが麻薬犬に適し、日本では麻薬を嗅ぐとそれを取り出そうとするアグレッシブドッグと、お座りするパッシブドッグがあることはご存知でしょう。

 日本では、成田空港のそばに麻薬犬センターがあって、そこでは麻薬犬に育成するための訓練をしています。 生後一歳までの子犬をブリーダーから預かり、適性があるかの見極めをしながら訓練していって、この能力なら使えると判断できるものは、順次、空港や港の第一線に配備していきます。
 
やはり、ラブラドールレトリーバーであっても、凄い能力を示すものがある一方で、訓練途中で適さないとして中止するものも多くあります。
 
だいぶ以前に、オーストラリアの税関では、高い能力を発揮した犬を繁殖させ麻薬犬に育成することをしていると聞いたことがありますが、昨日の報道で、韓国の税関が世界初のクローンによる麻薬探知犬7頭のトレーニングを開始したと出ていました。

 犬を税関が使い出した始めは、ドイツ税関がコーヒー豆の密輸入を摘発する目的であったとか、あるいは犬の嗅覚の利用としては、ヨーロッパでトリュフを探すことが有名とか、聞いたことがありますが、クローン技術を利用するようになったのですね。

 1週間ほど前の報道では、洞爺湖サミットの警備強化を控え、成田税関の麻薬探知犬&爆発物探知犬を飛行機内の不審物取締り検査に活用している様子が出ていました。

 がん探知犬というのも聞いたことがあります。人の息を嗅がせてがん患者の息に反応させるということでしたが試験では100%の探知率だったとのことです。

日本の税関のイメージキャラクターは、麻薬犬をイメージにしたカスタム君です。
 



324 HS分類番号と関税率の調べ方(外国編その2)

2007-12-18 | 麻薬犬、検査機器
 322で調べた、インスタントコーヒーのHS分類番号2101・12を使って、前回は「世界各国の関税情報WEBリンク集から、HS番号又は品名で検索する方法」を使って、インドの関税率を調べに行きました。
 
今回は、別の方法を使って、同じくインスタントコーヒの、南米コロンビアの関税率を調べてみましょう。

○ FedExの「World Tariff」を利用する方法

 米国FedEx Trade Networks社が世界の関税率情報データベース「World Tariff」を有料で提供していますが、ジェトロと同社との契約で、日本の居住者なら、同社のサイトから無料で「WorldTariff」を利用できるようです。

 JETROのトップページー海外のビジネス情報ー世界各国の関税率からFedExのページに飛んでいけます。IDとパスワードの取得のため会員登録が必要ですが短時間で終わります。

 品名とHS番号のどちらかでの検索で、用語は英語です。使ってみるとレスポンスも早く使い勝手は良さそうです。
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では、かずさんがやってみましょう。

JETROのトップページの「海外ビジネス情報」にマウスを置くと「世界各国の関税率」が出ますので、左クリックします。(かずさんは登録済みですから)「登録ユーザーの方」をクリックして入っっていきます。

FedExの ページに飛びますのでIDとパスワードを入力します。
今回の調査は、HS番号が分かっていますので、 Search Optionsの HS Number Searchを選びます。

画面から調査国のコロンビアを選び、HS番号の210112を入力してsubmitをクリックします。
関税率が出てきましたので、210112は、20%であることがわかります。

この方法は、FedExが管理しているだけあって、さくさく動きますし、使い勝手は昨日の方法よりも良さそうです。カバーしている国は、やや狭そうですが、ただで使えれば、あまり文句はいえませんね。
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今夜はかずさんが教えてもらっている、某カルチャースクールの少人数の忘年会です。

社会人になってしばらくすると、学生時代の仲間でもなく、職場の関係でもなくの忘年会がいくつぐらいあるかが、普段の生活の幅のバロメーターという言葉を聴いたことがありますが、でもおおけりゃ良いってものでもないですし・・・う~NN(^0_0^) 




236 麻薬犬の訓練

2007-08-08 | 麻薬犬、検査機器
 熱帯夜の時期、勉強ご苦労さんです。

 空港などで100頭を超える麻薬犬が活躍しています。
麻薬犬について、まとまった内容は、さろんかすたむす編の、「犬と麻薬のはなし」に詳しいですが、これは、税関OB有志がボランテイアでまとめられたもので、ネット上で見ることができます。

獣医師広報版にありますので、麻薬犬のことをもっと知りたい方は、次のホームページをご覧ください。

http://www.adobe.com/jp/products/acrobat/readstep2.html

http://www.vets.ne.jp/

麻薬犬の訓練は、約4ヶ月で大きくは次の4段階があります。成田空港の近くにある東京税関麻薬探知犬訓練センターでやっていますから、申し込めば見学させてくれるんjだろうと思いますよ。
もちろん、麻薬犬と認定されてからも、普段の訓練が続きますが、一応のデビューまで4ヶ月間というのは早いと感じますか?それとも逆でしょうか?

1 慣れる訓練  4週間
2 大麻類発見訓練 8週間
(中間評価)
3 覚せい剤・ヘロイン等発見訓練 4週間
(2回目の評価)
4 現場訓練
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 今日は立秋ですが、残暑というにはまだまだ暑い盛りです。
 
 甲子園の高校野球が始まりました、昨年は、現、早稲田・斉藤君と楽天・田中君のぶつかりに大いに沸きましたが今年はどんなドラマが待っているのでしょう?






94 税関システムのブラックボックスとは?

2007-01-12 | 麻薬犬、検査機器
カエルを殺すカビが日本に上陸し、鳥インフルエンザがまた発生したとか、自然界の脅威を、人類がもっと謙虚に受け止めなきゃということかもしれません。

 年初ですので、法律から少し離れて麻薬犬の次は、税関の電子計算機システムで、私たち手続きをする側から見ればどうなっているのかと受け止められるブラックボックスの部分を取り上げましょう。

 ブラックボックスですから、勿論、詳細が明らかになっているものではなく、財務省が行なったシステム最適化計画の報告書など公開されている情報から判る範囲に留まります。

1 NACCSによる振り分け基準
 輸出入申告は、ごく少数の例外を除きNACCSを使って行ないますが、それはシステムで自動的に区分「1(直許可)」、「2(書類審査)」、「3(現品検査)」に振り分けられます。
 
 この振り分け基準は、全くのブラックボックスになっており、いわば税関の企業秘密の最たるものですが、永年通関の仕事をしていますと、経験的にどんなものが、「2」になりやすいかがわかってきます。 
 ただ、この基準についての公開情報は殆どないという状況ですが、申告者、通関業者、貨物、国、輸出入規制いろんなものが複合されているんでしょう。

2 通関部門の税関職員が審査や検査で利用するシステム 
 公開資料によれば、税関の内部システムにCISというものがあります。
 
 CIS(Customs Intelligent database System)は「税関内部において輸出入実績、船舶入出港実績等の情報を一元的に管理するシステム」とされています。

 平成3年に導入されたもので、ローリスクの貨物、ハイリスクの貨物の選別行なうためのデーターベースで、誰が過去にどんな輸出入をして、税関がどんな審査をしたり検査をしてその結果はどうであったかとか、どういう名称の外国貿易船が、どこに入港して税関がどう取り締まっているかなどのデータが蓄積されていると思われます。

多分、これで、日本国中の税関業務の実情や実績を一元管理しているんでしょうね。

3 空港や旅客船の、入国者についてのシステム
 1と2は、貨物と船のものですが、私たちが外国旅行をして帰ってきたときに利用されるものは、公開資料ではACTIS というものがあるようです。
 
 ACTIS(Airport Customs Taxation and Information System)は、昭和54年成田空港に導入された、「入国旅客等の徴税機能と、航空会社から送付される旅客情報を蓄積する機能を持つシステム」とされています。

 徴税機能は、お土産が多かったり、旅行で買ったものが多額の場合に、いくらの関税・消費税かを計算してくれるものと思われます。
 
 一方、航空会社から送付される旅客情報とは、このブログでも取り上げましたが、今の税関の仕事のやり方は、事前に貨物や旅客のデータの報告を受けてリスク判定に利用する手法が、世界的にもとられており、その受け皿になっている旅客用のシステムと想像できます。

 勿論、リスク判定のためには、人についてのブラックボックスのデータがあってと思われますが、詳しい資料はわかりません。

 街の風景も、新年気分はすっかりなくなって、バーゲンの時期です。何かゲットされましたか!

 では、よき週末をお過ごしください。