知的障がい者サッカー日本代表は、3位決定戦で0-2とポーランドに敗れたものの、史上最高のベスト4という成績で大会の全日程を終えました。
3位決定戦では、キャプテンでありチームの大黒柱の野澤選手が右肘脱臼という怪我を負い交代を余儀無くされたそうで、交代がなければゲームの流れもどう転んだのかわからないといった試合内容だったようです。
以前は、サッカーはとんでもなくうまいがとても無口で感情も表に出すことはなかった野澤選手でしたが、交代後にはベンチで号泣。キャプテンに指名され責任感が格段に増し積極的に話すようにもなった野澤選手、彼の思いを受け山内選手をはじめ他の選手たちも懸命に声を出しピッチを駆け回ったようです。
3位決定戦に敗れたのは残念ですが、ベスト4という成績は歴史に刻まれるべき素晴らしい成果だと思います。
この結果は偶然でもなんでもなく、自国開催の2002年から4大会連続で出場し続け知的障がい者サッカー日本代表の灯を絶やさなかったからこそ。ことに2006年以降は資金難に悩まされながらも出場を続けてきたからこそ。小澤監督をはじめスタッフの方々の熱心な粘り強い継続的な指導があったからこそ。そしてもちろん代表のみならず、地域での熱心な指導者の存在、それに応えた選手の頑張りがあったからこその成果だと思います。
彼らが苦手な、連係した守備、声の連係など、繰り返し繰り返し練習を積み重ねせ課題を徐々に克服した成果がブラジルでも発揮されたのだと思います。
また準決勝や3位決定戦で敗れることはグループリーグで敗れた以上の悔しさもあったかと思います。そこまでいったからこそ得られた悔しさとでもいうのでしょうか。
代表チームは平均年齢もまだまだ若いようです。
次回大会以降、さらなる高みを目指してほしい。私なんかがとやかく言うまでもなく、選手たちはおそらくもうすでに先を見据えていることでしょうが。